５歳の犬でもまだ躾は間に合いますか

我が家の犬のことで悩み、本気で動物と話せるハイジに応募しようかと思っているときに、このホームページをみつけました。

５歳になるメスの豆柴・・・生後３ヶ月のときに豆柴専門のブリーダーさんから買いました。買う前から本を読んで勉強してその通りにしたのですが、今でも突然うなって噛んできます。

とってもびびりまんで、うちに来たときからおどおどしていて散歩も嫌い、しっぽを振ったのもみたことないし、なつかないし、なんだか家族の一員になっていなくて犬の心が分からなくてとてもかなしいです。

恐々接してるところもあって（時々はお腹をみせて甘えてくる時もありますが）、このままじゃだめだと思い「どうすればいいのか」悩んでいるところでした。

以前私が飼っていた犬がものすごい凶暴化し、手がつけられなくなり、近所からの苦情もすごく保健所に引渡してしまいました。（本を読んで後からわかったのですが凶暴化したのは私達が犬したらいけないことを全部していたからだと・・）。

ものすごい罪悪感で一生犬は飼わないと決めたのに、結婚して子供たちの異常な犬の怖がり方に飼う事に・・・・同じ失敗をしないように飼う前から本で勉強し、飼ってからも犬のしつけ教室に通ったりしました。神経質になりすぎたのでしょうか・・・

年々急に唸って噛むことが多くなってきたように思います。でも、このホームページにたどりつき驚きの連続でした。うちの犬でもまだまだ間に合いますでしょうか？

これをダウンロードする前に主人にも理解したもらいたいと思います。（主人は犬を飼うのは初めての経験です。）お忙しい中突然のメールで失礼しました。


＞動物と話せるハイジに応募しようか・・

↑これをしてもあまり意味はありません。「いぬのきもち」なんて雑誌もありますが、「犬の気持ち」が分かったとして、「それに対して・その後どうするか！」になります。

「犬が○○してほしいと思っている・・」ということが分かったら、それをしてあげますか？・・私は逆です。例えば、「もっとリーダーシップを取ってほしい」という要求なら、これは良いんです。

しかし、普通犬の要求というのは「もっとゴハンくれ」「もっとかまってくれ」「もっと遊んでくれ」「ケージから出して好きにさせろ」「うざったいな」・・こういうシンプルな要求なわけです。私はそういう要求には一切応えません。

ご自分が、子犬の親であり、将来この犬が人間社会で上手く生きていく上では、何を教えたら良いのか・・どう接してあげるべきか・・それを真剣に考えていったら、自ずとやるべき事は見えてくるはずなんです。

人間の子供だって、本当に幼い時期はスキンシップもたっぷり必要で付っきりの世話が必要ですが、段々と接し方を変えていかないといけませんし、厳しさや物事の教えもしていかないといけません。

親は自然と子離れしていきますし、子供も自然と親離れしていきます。社会のルールを覚えるようになっていきます。これは哺乳類の本能です。

犬を育てることだって同じです。しかし、「単なる可愛いペット・調教」、こういう概念ですと、そういう大事なやるべき事が見えなくなってしまうのです。

犬のしつけに終わりはありませんので、何歳からでも変わっていけますが、期待は一切してはいけません。期待するから無理したり一喜一憂して続けられなくなってしまいます。

結果を期待しないで、やるべきことを淡々と毅然と続ける・・それで良いんです。

ただし、豆柴ちゃんも５年も好きにやってきましたし、家族との関係の基準値もありますので、激変はいけません。本当にちょっとしたことから少しずつ少しずつ展開し、徐々に徐々に強化していく・・続ける・・これが大事です。

普段の何気ない態度から変える・・手法も簡単なレベルから少しずつ・・それで良いんです。

まずは、飼い主さん家族の意識改革からです。それだけでも自然とご自分の態度が変わっていき、犬も察知します。それが大前提なんです。手法の上塗りだけでは犬のしつけは絶対に成功しません・・・