犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬の外飼いは止めた方がいいか?その他・子犬のしつけアレコレ

質問内容
こんにちは、質問があってメールいたします。

今年の5月にペットショップから柴犬のメスを迎えて今三か月半になります。

家族構成は、主人、私、小学生の子供が二人居ます。

大人は共働きで、お留守番は8時から子供が帰る15時半までです。

子犬を迎えた時の注意点として書いてある、ダメな事をほとんどやっていたようで、今は飛びつき、甘噛みがひどく、トイレもオシッコはかろうじて出来ても、ウンチは庭で軽くする散歩の時でないとしなくなってしまいました。

オシッコも、この月齢で我慢しているのか1日に2~3回しかしません。

もっと勉強しなければと、何度も読んでいますが、構いすぎていたのかと、今日から家族でかまわずジロジロ見ないようにと徹底していますが、どこまで、またはいつまでかまわないようにすればいいのか?

ウンチするまで散歩など行かずにトイレでさせてから散歩に行けばいいのか?
その場合、犬は我慢していても大丈夫なのか?

など、わからない事だらけで不安になってしまいました。

どうか、アドバイスをよろしくお願いします。

あと、行く行くは夜と天候不順以外は外で飼う予定ですが、やめた方がいいですか?

家族でペットを飼いたいと、一年前ぐらいから考え、子供たちも落ち着いたので今飼うことにしました。

もともと主人が外で飼いたいとの事で、柴犬なら大丈夫だろうと飼うことにしていたのですが、後で色々調べるにつれ外飼いはいけないのか、など不安でどうしたらいいのか分からず、すがる思いでメールしてしまいました。

ほぼ吠えず、人や犬にもよっぽど吠えないのですが、餌が貰えるとわかると、準備している間に吠えます。

とにかく他人にも家族にも「遊んで」みたいな感じで飛びつき、かみかみしてくるので、このままで治るのか心配になって、堀川さんに出会いました。これからもアドバイスよろしくお願いします。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

飼い主さんの価値観、犬を飼う目的は、人それぞれです。

例えば、ご家族にアレルギーや喘息持ちの方がいて、「でも犬も飼いたい」という場合や、番犬として必要とする場合もあります。

その場合は、必然的に外飼いのほうが合理的です。

それぞれのご家庭でご判断していただいて、お決めになられるのが一番です。

ですが、どちらでも可能という場合なら、やっぱり室内飼いをおすすめします。

外飼いは犬にとって、心身ともに負担が大きいですので、寿命は短くなります。

「夜と悪天候の時だけ屋内」などのようにできるのであれば、ずっと屋内で飼えるはずです。

コロコロ居場所を変えると犬も落ち着けませんので、居場所は一か所に固定してあげたほうが良いです。

外で遊ばせたい時は、時間を作って飼い主さん主導の下で、メリハリを作ったほうが良いです。


さて、外飼いに移行する時の注意点がいくつかあります。

(1)子犬の月齢と季節のタイミング
(2)徐々に移行すること
(3)接し方のギャップを作らないよう毅然さを徹底
(4)風雨や直射日光を避ける環境整備

ではそれぞれ解説です。


(1)子犬の月齢と季節のタイミング

例えば、今のような生後3か月ほどでは、まだ心身ともに未熟でリスクが大きすぎますので、早いです。

かと言って、1歳すぎてから・・・のように遅すぎても、適応できる柔軟性が無くなってしまいます。

体がしっかりしてきて反抗期も始まる、5か月から6カ月くらいが良いです。

そして、季節的に真冬や真夏は危険ですので、やっぱり春・秋が良いです。

今回は真夏を避けて、9月末くらいにされると、気候も犬の月齢もちょうど良いでしょう。


(2)徐々に移行すること

急に切り替えると犬が適応に苦しみますので、少しずつ移行することです。

例えば、今日は5分×3回、明日は10分×3回、明後日は5回・・・などのように、2・3週間くらいかけて徐々に外で過ごす回数と時間を増やしながら適応させていきましょう。

特に、外の犬小屋でご飯を食べさせたり、コング遊びをするような機会が良いです。


(3)接し方のギャップを作らないよう毅然さを徹底

室内飼いでベタベタしていた環境から、急に外の孤独な環境に変わるのは、犬にとって大きな矛盾になります。

特に外で吠えられると、ご近所とのトラブルになりやすいです。

ギャップを作らないように、今からベタベタ・チヤホヤをガマンして、毅然さを徹底しないといけません。

特に、子供たちがそれを理解して守れるかどうかです。


(4)風雨や直射日光を避ける環境整備

犬小屋は丈夫な物で、家の壁にガッチリ固定してください。

少しでもグラついたり、しなったりするような場所は、犬はとても嫌います。

そして、犬小屋の上にさらに大きな屋根を設けて、風雨や直射日光が当たらないようにしてください。


その他、室内飼いでも同じことですが、特に外飼いの場合は、毎年のフィラリア対策、ノミ・ダニ対策、混合ワクチン接種は絶対に必要です。

それとメス犬ですので、よそのオス犬が侵入しないようにもしないといけません。


さて、子犬のしつけ自体のお話ですが、3カ月半で現状でしたら、まったくご心配はいりませんので、本書とQ&Aの内容でコツコツ続けていただければ大丈夫です。

ただし、「大丈夫です」の意味は、「すぐに直ります」という意味ではありません。

まだ子犬が幼くて知能が低すぎますので、ここでアレコレやり過ぎても結果がまだ出ないのと、やり過ぎが逆効果になってしまいます。

現状は、元気な子犬の自然な行動そのものですので、むしろ喜んでいただいて大丈夫です。

この月齢で大人しすぎる方が、虚弱体質や病気などが心配になるほどです。

もう首輪とリードは着けれますので、子犬をケージから出すときに、リードを着けて飼い主さんが持っておく癖にすると良いです。

その体勢で、団らんしたりコング遊びをすると良いです。

そうすることで、自然と主導性と毅然さも示せますし、噛んだり吠えたり飛びついたりした時に、注意したり制御もしやすいです。

子犬が噛んだ瞬間に、「シ!」の注意音でリードをチョンと引き上げて教えます。

吠えた時、飛びついた時も、同じ方法で教えてください。

ご飯を準備する時の吠えですが、二つ方法があります。

まずは『布掛け目隠し』です。

ケージもしくはクレートに犬を入れて、毛布などの厚手の布で暗く目隠しします。

巣穴感覚で落ち着ける犬が多いです。

これでも吠えが収まらない場合は、無視でも良いですが、直接教えても良いです。

リードの持ち手部分が輪になっていますので、そこに留め具側を通すと投げ縄のようになります。それをご自分の腰に縛ってから、そこに犬を付けましょう。

そうすると両手が空きますので、それでご飯の準備をしましょう。(子犬も連れて少し歩くことになります)

その準備中にもし吠えたら、先ほどの方法で注意して教えます。


トイレですが、お庭がありますので、「そこでしても良い」というルールでも良いですし、室内に定着したい場合は、お庭にトイレを持って行って練習しましょう。

まずはお庭で排泄させます。絶対に叱ったりしてはいけません。

お庭で排泄の兆候が見えたら、さっとシートを敷いて、そこに誘導しても良いですし、排泄が始まったら子犬をさっと抱えてシートの上に乗せて排泄の続きをそのままさせて、そこに「チチチチ」の音とシートを指差すジェスチャーを関連付けます。

そしてもちろん褒めます。

そうやって関連付けしていくと、こちらからの指示で、外でシートに乗せて排泄させることができるようになります。

そうなったら、室内で条件を作って練習すれば成功率が高まります。

条件は、起床後・食後・ケージから出した興奮・遊び始めの興奮、です。

その興奮で利尿脱糞作用が高まりますので、そのタイミングを利用しましょう。

ということですが、もし外飼いにされるのであれば、それらのしつけは不要です。そのまま、お庭でさせるだけも良いですし、反対に、頻繁にお庭に連れて行ってさせれば、外への適応が早まります。


その他、遊びの中やご飯前にスワレ・マテをたくさん練習しておきましょう。

その二つが出来るようになってくると、いろんな場面で活用・応用が効きます。


では今日は以上にいたしますが、子犬のしつけや対応方法などについては、Q&Aにたくさん記事を載せてあります。

ご購入のタイミングからして、まだ熟読されておられない段階だと思われます。

外飼いの準備や移行などの記事もありますので、必ず熟読されてください。

記事が膨大に多いですので、検索機能でピックアップされると良いです。

それでは、Q&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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