犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬がクレートの上に乗ってしまう・何でも噛む場合のしつけ

質問内容
先日はありがとうございました。(生後2カ月半の柴犬)

その後は大暴れすることはめったになくなりました。が新たな問題が...

以前からの行動だったのですが、ケージの隅でぴょんぴょんジャンプすることが多く、またシッポを噛もうとクルクル回ったりしていて、これらはストレスが原因だということですが、今回写真を添付いたしました通り(ちゃんとできているといいのですが)昨日クレートの上に上ってしまいました。

当然うまく降りれるはずもなく滑り落ちてしまいました。今日も2,3回のぼってしまいました。下ろしてあげようとも思ったのですが、かまって欲しくて癖になるのもよくないし、かといって怪我をしては困るのでどうしたものかと。。。

噛み癖がひどく手、足、テーブル、カーペットとありとあらゆるものを噛みまくっている状態で、常にダメと良い続けている気がします。褒めるタイミングがないんです。

コング遊びにも興味がなくほとんど噛みません。ケージの中では枠の木をひたすら噛んでいます。リードをつけてケージから出してもとにかく何かを噛もうと必死になっている状態です。

他の方のメールにもありましたが、仰向けがためや口に手を突っ込むなどやればやるほど凶暴化してきています。それがストレスになっているのでしょうか?何か良い方法があればアドバイスをお願いします。

またケージの中でよくないところがあればご指摘いただければと思います。

因みにトイレは大も小も多き方のトレーでほぼするようになりました。クレートにマットを敷いていたときは中でオシッコしていましたが、何も敷かないとすることはありません。

でも滑るといけないのでやっぱりあった方がいいですか?すのこはサイズが見つからずまだいれていません。

勉強不足の為にいろいろ書いてしまいましたがどうかよろしくお願いいたします。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

犬がクレートに上る場合ですが、上に段ボール箱か木箱を置いて、その中を物置にすると一石二鳥です。

ただ、その場合は単に箱を置くだけでは犬に落とされてしまうので、固定対策はしましょう。

箱の上の方(ケージの柵側の方)に穴を空けて、ケージの柵と箱をヒモや針金で結んで固定します。(ついでにクレートもケージ柵と固定しましょう)

箱の中には、少し重めの物を入れると安定します。

箱がクレートハウスよりも小さいと、空いたスペースに犬が登ってしまいますので、同じくらいの大きさにしましょう。


>噛み癖がひどく手、足、テーブル、カーペットとありとあらゆるものを噛みまくって・・ケージの中では枠の木をひたす
ら噛んで・・

↑環境に慣れて、本性が出てきました。体力もついてきますし、発散したくなります。

発散したいというストレスもありますし、犬のしつけが本格的に始まりましたのでイライラすることも多くなりますが、犬は本能的に何でも噛みます。

人間のように手が使えないので、何でも噛んでみて学ぼうとします。アゴも鍛えないといけませんし、捕食動物としての練習もあります。

最初の安静期は終わりましたので、これからは運動量を増やしていきましょう。

そして、破壊癖を発散してあげられる物も用意しましょう。

まず、コングはケージ内に入れっぱなしにしないことです。

コングは飼い主さんと一緒に遊ぶ時のための特別なものであり、『飼い主さんの物』という感覚でいてください。

ケージ内では、破壊できる物が良いです。

パピー用の皮ガムもありますし、コットン製の歯磨きロープも良いです。大きめで固い物を選びましょう。

コング遊びは、教えも必要です。まだ遊び方を知らないので、こちらから口の中に入れてあげて、「キャッチ」などで褒めて転がしたり、ひも付きでコロコロ動かしたり跳ねさせたり、また飼い主さんご自身が楽しそうに遊んでいるところを見せるのも重要です。

ただし、今はまだ子犬が幼すぎるので、期待はされないでください。

教えなどはなかなか入っていかず、興奮パニックでグダグダになるのが、今の時期では普通です。

パニックが激しい時は口閉じや仰向けは止めて、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて教えましょう。

ただそれも、まだ月齢が幼いので、ほんの軽くにしましょう。3カ月過ぎたら、少しずつ強度を上げてください。リーダーウォークのような本格的な切り返しは、4カ月以降です。

注意しても興奮パニックが増す場合は、いったんケージ(クレート)に戻して、布掛け目隠しして、落ち着くまで待ちます。

>トイレは大も小もトレーでほぼするようになりました。
>クレートにマットを敷いていたときは中でオシッコしていましたが、何も敷かないとすることはありません。
>でも滑るといけないのでやっぱりあった方がいいですか?

↑良かったです。これで良いです。

例えば、老犬で足腰が弱り滑る場合や、冬の外飼いで寒いようならば必要ですが、今の条件であれば問題ありません。

ただし、素材がツルツルしていて犬が滑って転んでいるようでしたら、ゴムマットなどを敷きましょう。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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