犬のしつけがQ&Aで分かる!

生後一ヶ月半や二ヶ月に満たない子犬の育て方や接し方しつけ方

質問内容はじめまして、先日SHOPでチワワの子犬をお迎えしたのですが、生後48日でのお迎えだったため、色々と不安もありネットで調べていたところ、そちらのHPに辿り着きました。

ネットで検索すると、SHOPで生後48日ということは、親元から引き離されたのは生後一ヶ月前後で動物虐待に近い、とも書かれていました。

知識不足でお迎えしてしまった私にも非はありますが、お迎えしたからには幸せにしたいと思い、生後一ヶ月半程の子犬の育て方を色々調べましたが、まだまだ不安は拭えません。

サイトでのQ&Aも拝見させていただきました。購入者の方々とのメールのやり取りなどを拝見し、ご本も読ませて頂きたいと思うのですが生後一ヶ月半、二ヶ月に満たない子犬の育て方や接し方なども掲載されていますでしょうか?

普通ならまだ親元で、他の兄弟達と社会性を学ぶ月齢の子犬です。

それをお迎えした家庭で、《今》、どう接すれば、普通の子犬達のように育てることが出来るのかが知りたいと思っています。お忙しいとは思いますが、ご返信頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 

返答内容

本書の中には「子犬編」もありますし、Q&Aサイトでも会員様用に「子犬解説ページ」を設けてあります。また、Q&Aサイトの一般の訪問者さんには各カテゴリとも少数記事しかお見せしておりません。それ以外にたくさん記事があります。

生後1か月半の子犬を飼うケースもたくさんありますので、「3か月未満の子犬のしつけ」のカテゴリでは、似たようなケースのアドバイス例もたくさん載せてあります。

そして、家庭環境も様々ですので、個別にご相談いただいてアドバイスもしております。


さて、「ショップから生後48日で・・」ということですので、おそらく中継業者も入っていますので、生後1か月前後で引き離されています。

数年前に法改正されて段階的に伸びてきているのですが、私から言うとそれでも短すぎます。最低2カ月できれば3か月親兄弟と過ごさせたいです。

もちろん、もう過ぎたことですので後悔したり悲観はされないでください。「難しい条件なので焦らないでシックリ頑張る」という意識を持っていただければ、それで良いのです。

「人間家族のルールを幼少期から学べる」というメリットもあるわけですので、悲観はされないでください。でもハンディであり、難しい・・その心構えは必要です。


さて、今の時期ですが、そろそろ親犬は厳しくしつけを始める時期です。

子犬はジタバタ騒いだり飛びついて噛んできますので、親犬は仰向けしたり噛んで返したりして厳しく教えていきます。兄弟ゲンカも激しくなってきて、相手に噛み返されたりしながら、少しずつ覚えていきます。

本来は、親犬の代わりに人間家族がそれをしてあげないといけないのですが、急に強く展開してはいけません。

親兄弟は、生まれた瞬間から一緒に居るわけですので上記のような反応で良いのですが、急に合流した人間家族からいきなり強いしつけを受けると、単なる敵とみなして防衛本能が過敏になってしまいます。

また、家に来た最初は子犬はとても緊張興奮しています。そして、最初の接触が基準値になってしまうので、ケージから出したりチヤホヤしてはいけません。

まずは興奮癖をつけない、環境に慣れさせ落ち着かせる、チヤホヤや放し飼いの悪い基準値を作らないために、最初の1週間は子犬をかまわないでください。

エサ・水・トイレの世話だけして、ほかはかまわないことです。

ですが、犬は群生がとても強く、ましてや子犬ですので、不安を与えないようになるべく同じ部屋に居てあげてください。まだ体調的にも安定しない時期なので、観察は必要です。

ただし、ジロジロ見つめないで横目でチラ見したり、鏡に映して観察すると良いです。大抵の子犬は何かしらの感染症を持ってきますので、コホコホ咳をしたり鼻水を出していないか、よ~く観察してください。

それと日中はお勤めでしょうか。この時期の子犬は、しつけの前に健康の方が重要です。

朝から夜まで留守番で誰もいない・・というのは危険です。低血糖になってしまうので、お昼くらいにはフードを食べさせないといけません。1日最低3回以上に分けてエサを食べさせてください。

しつけの面としては、とにかくチヤホヤしたり放し飼いでウロウロの悪い癖を付けない事です。主従関係を誤解させるような接し方をしないことです。その積み重ねで、犬は誤解していき定着してしまいます。

アレコレ教えるという感覚よりも、余計なことをしないことです。

後は、遊びの中でスワレ・マテの型を作ってあげて教えていくことや、噛み癖の教えも必要になってきます。それらも、やり方は本書やQ&Aサイトに載せてあります。

最後のワクチン接種の日が近付いてきたら、首輪とリードで遊んで慣れさせ、慣れたら付けてリードを飼い主さんが持った状態で遊ぶ・・・遊びの中で時々歩いて、お散歩の練習をする・・・

生後3か月までは、まずはそんなところです。

とにかくしばらくは、知能も経験も何も無い小さな猛獣状態ですので、一切期待しないで、チヤホヤしないことと健康だけ気をつける・・・そういう時期です。

しっかり学んで、頑張って続けていきましょう・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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