子犬の飼い方しつけで環境・噛み癖・遊び・食事などのアドバイス例
こんばんは。先日は沢山の回答ありがとうございました。(2か月の子犬で外国在住)
とても役に立ち、さっそく実践しております。ハウス(ケージタイプ)とサークルを、リビングに移すことによりすごく普段やっている行動が見えるようになりました。(写真を添付しておきます)
1)
よく自分のハウス(ケージタイプ)の柵、または中に入っているクッションをガリガリ噛んでいるのですが、それは注意した方が良いのでしょうか? もし放っておいていたら、噛み癖がつくことはありますか?
2)
自分の足、または体を噛んでいます。それは、何か理由があるのでしょうか?
3)
私の家は床が、南国なのでタイル(フローリングよりつるつるしているもの)で、犬が滑らないように、サークル内に何か敷こうと考えております。本に載っていた、堀川さんの犬のリッキーのケージサークルには、黒い布のようなものが敷いてあったのですが、あの素材は何ですか?
4)
一昨日のメールでリーダーウォークは4か月からとあったのですが、ケージから出して、家の中でリードに慣れさせ、その後リーダーウォークをするのは、いつ頃が一番良いのでしょうか?今はケージサークルを、予備のサークルを使用して大きさを広げ、その中に私たちが入り、紐のついたボールやオモチャなどで遊んでおります。
5)
母の仕事の時間を、父が間違えてお知らせしていました。母は、平日は午前9時から午後4時まで(水曜日は2時まで)仕事のため、家を開けます。なので、2回目の食事が4時半過ぎ、また3回目の食事は9時半ごろになります。このタイムスケジュールでも問題ないでしょうか?
ペットショップの人には、「夜遅くに餌をあげるのは、糖が出て良くない。だから遅い夕食で3回より、早めの夕食で、一日2回の食事にした方がまだ良い」と言われました。
6)
夏休み(大体2週間ほど。7月末から、8月お盆まで)に日本に一時帰国を予定しております。その間犬をペットホテルに預ける予定になっているのですが、それはこの月齢の犬にさせても良いのでしょうか。購入時、ペットショップの人に、その旨を質問したところ「そのペットホテルは大事にお世話してくれるので快適で、何の問題もない」ということを、はっきり確認したので夏休み前に購入することを決めました。
7)
よく家の犬はクシャミをしています。毎日34度の常夏なので、リビングは留守の間以外、ほとんど冷房(設定温度25度、26度)をつけています。ペットショップの店員には、エアコンはつけない方が良いと言われました。どのように対応したら良いですか?
以上、ご回答宜しくお願いします。
犬の居場所も段々良くなってきましたね。
ただ、ゲージ内が広くてトイレにも行きにくい構造です。そのままですとトイレの失敗癖は付きやすいでしょう。
トイレの位置を手前の柵にくっ付けるように移動してください。そしてトイレがあった奥のスペース(ハウスの右となり)は木の板や段ボールで壁を作って塞いでください。
それと、お写真で拝見する限りですが、床はツルツルで滑りやすいんじゃないでしょうか。犬はそういう足場が苦手なのと、特に子犬の段階ですと脱臼癖や股関節形成不全になってしまいます。もちろん遊ぶ時の場所も同じことが言えます。
↑ちょうど(3)の答えになりましたね。
日本ですとペット用に分割式のカーペットが売っています。ブロック状に分割できるので、例えば一部に犬がオシッコしてしまった場合、そこだけ外してスペアと換え、変えた物だけ洗うことができます。
楽天だと海外配送もできるようですので、確認されてみてください。本書ご購入時にご案内している私の用品サイトにもカーペットのカタログを載せてあります。
我が家のゲージ内ですが、あれはプラスチック製の汎用トレーです。ふちが2センチくらい立ち上がっているので、もしオシッコを失敗しても床には漏れません。
表面はザラザラの滑り止め加工をしてあります。それでも犬は滑ります。でも、もう成犬で知能もあるので、学習してゆっくり歩きます。
子犬の場合は、カーペットか木の板・スノコを敷くと良いです。
>クッションをガリガリ噛んでいる・・
↑(1)(2)も同じことですが、環境が変わった興奮と緊張でストレスがあります。そして、もともと犬は捕食動物ですので破壊本能もあります。
動くものを追いかけ・捕らえ・解体して食べる。この能力がないと生きていけませんでした。犬もその本能を受け継いでいます。子犬の頃からその本能を磨きますし、犬を飼う上ではそれを発散させないといけません。
散歩もコング遊びも狩猟の疑似行動による発散なのです。
その中で破壊もあります。ですので、本書でもQ&Aでもお話しているのが、「プラスチック・ゴム・布のオモチャは入れっぱなしにしない。入れるなら安全な骨型皮ガムを・・」ということなんです。
プラスチック・ゴム・布のオモチャでは、破壊して飲み込んだら消化できず犬の腸に詰まって死んでしまいます。
噛み癖うんぬんの前に命に関わることです。
犬にはベッドは要らないです。気温室温が10度を下回るような冬場は、毛布を入れてあげれば良いですが、それ以外の季節はベッドは要りません。
木の板やスノコを敷いてあげれば良いです。
今は環境が変わったばかりですので、危険な物は出して、後は少し犬が慣れるまで様子を見ましょう。
>自分の足、または体を噛んでいます・・
↑お話したように、環境の変化によるストレスがまずあります。それとアレルギーでも噛んだりひどく舐め続けることがあります。
他には、主従関係が崩れて自分の思い通りに行かないストレスで自傷行為をする犬も多いですが、今はまだそういう月齢ではありませんし、そこまでベタベタ接してきたわけではありませんので、今後そうならないために知識として持っておいてください。
これも破壊行動同様に、環境に慣れるまで少し待ってあげてください。犬をジロジロ見たりチヤホヤして興奮させないことと、鏡に映して観察はしっかりしていただきたいです。
他には、ただ単にかゆい場所があってたまにカミカミするのはごく普通のことです。
噛んでいる場所が同じ場所ばかりだったり、そこだけ毛が抜けて血が出る・・となると異常ですので、その時は獣医さんに診せましょう。
(4)はまずは遊びから始めてください。
3か月近くなったら、まず首輪とリードでジャレて遊ばせて慣れさせ、犬が怖がらなくなったら付けて、飼い主さんがリードを持ってその状態で遊んでください。
その遊びの中で、時々ちょっと一緒に歩いてみる・・また遊び・・またちょっと歩いてみる・・
という繰り返しで慣れていき、お散歩デビューの練習にもなりますし、関係作りにもなりますし、リーダーウォークの予備練習にもなります。
慣れてきたら、段々リーダーウォークに近づけていけば良いです。(4か月くらいをめどに)
>2回目の食事が4時半過ぎ、また3回目の食事は9時半ごろになります。このタイムスケジュールでも問題ないでしょうか?・・
↑それで良いです。出来る限りのことはされてください。糖が心配なら夜の量を少なくして、もう少し時間を早めに食べさせれば良いのです。そして、糖は消費されない分が糖尿になり中性脂肪になるわけです。
夜も軽い運動をして糖(エネルギー)を消費すれば良いのです。眠りの質も良くなります。
回数が少なく、一回で大量に食べる方が血糖値のギャップは大きくなります。血糖値のコントロールが上手く出来ない子犬ならなおさらです。
そして胃腸にも負担が大きく、腸ねん転・胃ねん転を起こしやすいです。それで死んでしまう犬もいます。
まだ乳離れして日が浅い生後2か月です。せめて4か月くらいまではそうしてあげてください。
(6)ですが、メリット・デメリットがあります。
いろんな人や犬と接触することは、社会化にとても良いです。
ただし、犬は環境の変化にとても敏感で強いストレスを受けます。(今回も足噛みがあるように)。ましてや、なじみの家族が居なくなるわけです。
ですので、ギャップを大きくしないために、事前に何度かそのペットホテルに遊びにいって、見せ・臭いを嗅がせ・スタッフさんに会わせて慣れさせておくと良いです。
しかし問題は、ワクチンです。犬や猫がたくさん集まる場所は、必ず何かしらの感染症のウイルスが蔓延します。今の月齢では、感染症にかかるリスクは高いです。
そして、以上がもし完璧に整っていたとしても、帰宅後は犬の興奮癖はしばらく残ります。それはご覚悟されておいてください。
(7)これは心配です。もうすでに何かの感染症にかかっている可能性が高いです。直ぐに子犬の検診を受けて、獣医さんに詳しく診てもらってください。
コホッという感じの咳もしていないですか。
気温は34度くらいで湿度が低いなら犬は大丈夫です。人間よりも2・3度基礎体温が高い動物です。ただ、日本の夏は38度くらいで湿度も高いですよね。あれは危ないです。
エアコンで25度はちょっと低くすぎます。28度から30度くらいが良いです・・・