犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬に座れ・待て・伏せを教える方法しつけ方

質問内容
初めまして。○○と申します。ボーダーコリー♂2歳と暮らしています。

前々から犬のしつけに悩んでいて、スクールに入れてみたり、セミナーに参加したりしてきましたがイマイチぴんとこなくて、堀川さんの犬のしつけサイトにたどり着きました。

早速相談なのですが

座れ、待て、伏せなどは一応出来るのですが、座れに関しては、ストンとすぐに座ってくれないことがよくあります。

因みに、リードで合図をして座らせる方法をとってきました。

これを機に、座れを声とジェスチャーで一から教え直してます。

ですが、座れの形はとってくれるものの、視線を横に逸らすので、ジェスチャーが見えてるのかよく分かりません。

首輪を持って顔をこちらに向かせるよりも、犬の目線に入るようにジェスチャーを持っていった方が良いのか分かりません。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

>声とジェスチャーで一から教え直してます・・

↑こういう段階では、指示だけで結果を得ようとしてはいけません。

まだ犬にとっては、指示音やジェスチャーが何の意味なのか、全く分かっていない段階だからです。

また、覚え始めたとしてもまだ定着していない段階ですので、ちょっとした興奮で出来なくなります。

こういう段階では、指示だけで結果を得ようとされないで、指示出しして「ダメかな?」と思われたら、ムキにならないで、もうこちらから型を作ってあげて指示音ジェスチャーで教えて褒めてあげることです。

例えばスワレであれば、犬におんぶするような形で乗り、両手で首輪をガッチリつかみ、股間で犬のお尻の部分に体重を乗せれば、犬は後ろ足を曲げてストンと座ります。

そこで、スワレのジェスチャーを犬の目の前に見せながら、「スワレ」の音を出しながら、ポンポンポンして褒めてあげます。

そうしたら直ぐに立って、犬の下腹部の下に手を入れて腰を持ち上げて、また四つんばいの形で立たせます。(この時に「タテ」を教えても良い)

そうしたらまたすぐに先ほどと同じように、犬におんぶするような形で乗り、両手で首輪をガッチリつかみ・・・でスワレを教えて褒めます。

ひたすらこれを反復で繰り返してください。

一度に、スワレ・マテ・フセなど、複数を教えないことです。

犬の知能の限界もありますし、深く定着させたほうが良いですので、指示行動は一つずつ集中的に教えていきましょう。


さて、マテはそのままスワレの型を取らせたまま、あるいはタテ(四つんばい)の状態において、犬の首輪を両手でガッチリつかんで動きを止めればいいだけですので、そこでマテのジェスチャーを見せながら指示音で褒めてください。

犬がキョロキョロして「見えていないかな?」と思う時は、犬の目の前にジェスチャーを持って行ってください。犬は顔の正面(鼻先)よりも、少し横のほうが良く見えています。

ですので、左右どちらかの目の前に持って行って見せてください。

また、犬は動体視力が優れていますので、動くものに敏感に反応します。ジェスチャーの手や指をピクピク動かすと良いです。


フセですが、これもスワレから発展させます。

犬の上に乗ってスワレさせていますから、その態勢から、犬の両前足を両手で持って、その両手をそのまま床を滑るようにゆっくり前に持って行きます。

犬の体が伸びて、床に伏せるような態勢になります。

その型を作ってあげて、フセのジェスチャーをピクピク動かしながら見せてあげて、「フセ」の指示音でポンポン褒めます。


以上のように、必ず型を作ってあげて、指示音ジェスチャーの関連付けで褒めてあげてください。

ちょっと教えただけで、すぐに指示で結果を得ようとされないことです。

ムキになって指示を出し続けても、イライラしてお互いが嫌いになってしまうだけです。


さらに、信頼関係が重要です。もともと関係が良くない中で上記の事をやったとしても、なかなか犬も覚えたいと思えないですし、反発もしたくなります。

ですので、遊びの中で教えてあげることです。

コング遊びをしながら、コングを転がす前にスワレの型を作って教えて褒めて、そのご褒美にコングを転がす・・・

というように、楽しく教えていきましょう。

遊びが主導できるし、物事も覚えられるし、犬の発散もできるし、信頼関係も深まる・・・ということで、一石二鳥にも三鳥にもなります。

特に、運動量と狩猟本能の発散が必要な犬種ですので、主導型コング遊びと、安全な広い場所での全力疾走もさせてあげてください。

強いリーダーからの主導や仕事の指示を好む犬種です。反対に言えば、それが出来ない飼い主さんはバカにされます。

犬全体的にそういう特性を持っていますが、特にボーダーにはそれをしっかり満たしてあげましょう。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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