頑固な犬にスワレを教える方法のしつけ方
3歳・6歳の二頭飼いです。犬のしつけの実践から、1週間が過ぎ、本に書いてあったように、吠えなくなってきた6歳でしたが、またこちらを見ながら車の音や来客で吠え始めました。
ここで負けてはいけないと、凛とした姿勢で頑張っています。
今回は、お座りについてお聞きしたくメールしました。本に書いてあるようなやり方では、2匹ともお座りの形になりません。首を上に向かせ、少し引っ張る形でお尻を下ろそうとしても、お尻はおりるところか、固くなっています。(無理強いはしてません。)
ご飯前に、お座りの練習をしたいのですが、何日やっても変わることなく過ぎていっています。ご指導お願いします。
他の方のQ&Aを読み、やる気がわいてきます。今まで、犬たちにかわいそうなことをしていたと、深く反省しています。可愛いからと自由にしていたのを、サークルに入れているのに、負けそうなときは、Q&Aを読むようにしています。
ゆっくりではあるけれど、変化が見られ、堀川さんに出会えたことを後悔しないよう頑張っています。これからも、宜しくお願いします。
また、多頭飼いの場合の訓練というかやり方の例がもっと欲しく思います。一匹に仰向け固めをしているときに、他の犬はどうしているかとか、リードウオークのときにはどうしているかとか・・・家は、2匹同時にはできないので、一匹づつしていて、その間もう一匹はゲージ内です。
また、宜しくお願いします。
まず1週間や2週間など、期限は設けないでください。結果も期待してはいけません。
犬からしてみれば、急に今までの接し方や環境と変わったら、当然戸惑いますし面白くありません。反発することも自然ですし、急に定着するわけはないのです。ましてや今回は6歳です。長い歳月の習慣や関係は簡単には変わりません。
表面上の形にとらわれないでください。
犬が飼い主さんを信頼し認めれば、身をゆだねるようになりますし、ちゃんと体現の教えで学んでいけます。
スワレや仰向けを強く拒むのは、まだ信頼していない・・認めていないからです。
これは時間がかかります。形を整えることは気にしてはいけません。いかに主導性と毅然さを見せ続けて犬に認められるか・・になります。優しいレベルから少しずつ難易度を上げてください。
例えば、主導型のコング遊びの中でやってみる・・。リードをちょっと短めに持って、リードを後方に軽く引きながら犬のお尻を止める・・遊びながらやるうちに座る瞬間がやってきます。
ご飯前にやっても良いです。
それと、犬にとってスワレの体勢はごく自然な体勢ですので、日常生活の中で自分で勝手にしていることがあります。
犬と目を合わせてジロジロ見るのは良くないのですが、横目で見たり鏡に犬を映して観察してください。その中で、座っている場面を見かけたらスワレの音を出しながらゆっくり近づき、首輪をつかんで動きを固定して、指示音ジェスチャーでポンポン褒めてください。
あせらずチャンスを待ちながら続けることで、必ず定着していきます。
他には、高くて狭い作業台を作って犬を乗せても良いです。犬は高い場所が怖いので、座ってジッとする傾向があります。グルーミング時にはそうやってやりながら、指示音ジェスチャーで褒めて定着させてください。
何度も申し上げますが、犬が身をゆだねたり指示で何か行動するのは、信頼関係・主従関係があってのことです。
まだしばらくは求めないでください。
普段の何気ない接し方、主導型の遊び、リーダーウォークなどで関係を作ることが先です。それらをしないで表面上の形だけ求めても無理ですし、調教系では意味がないのです。
犬のしつけとは、表面上の調教ではなく、関係作りです。まったく意味が違うのです。
そして、もっと簡単なことを先に教えましょう。
オテなどは簡単で良いです。犬の前足を片方手に取って、オテの音でポンポン褒めれば良いだけです。
「何か指示して主導する・・犬が行動する・・褒める・・犬が褒められて嬉しい」
というパターンを何か一つ作ってください。まだスワレが難しい段階なのです。だったらそれにはこだわらないで、まずはもっと簡単なオテから始めれば良いんです。
良いパターンができたら、お互いに自信が付き、信頼関係が増します。
次にスワレを練習して、ダメだったら、またオテに戻って信頼を取り戻す・・そうやっていけば良いです。
三歩進んで二歩下がる・・で良いのです。
それと二頭飼いですが、当然同時に二頭にアレコレするのは困難です。一頭ずつやってください。一頭をやっている時にもう一頭が吠えたりジタバタするようなら、ゲージやクレートハウス全体に毛布などを掛けて、視界を遮ってください。
二頭同時でも、リードを短めに持ってちょっとしたリーダーウォークくらいなら出来ます。
二頭同時に一瞬で解決・・などという魔法はありません。スプレーなどのしつけグッズも、効かない犬がほとんどですし、それで表面上調教しても意味はありません。
では今日は以上ですが、今まで間違った方法でやっていたならばなおさら、急に良くなるはずなどありません。
まだまだ結果は先のお話だと思ってください。期待してはいけません。
結局は、やるべき事を犬の生涯続けてあげないといけないわけですので、期待しても意味がないのです。やるべき事を淡々と続けて、いつの間にか良くなっていた・・そんなものです。
そして、一定の大事なことはずっと続けなければいけないわけです。
まずは飼い主さんの意識設定をもっともっと深めてください。本書とQ&Aの熟読で、浸透していきます・・・