犬のしつけで指示の言葉や音・ジェスチャーは何が良いか
アドバイスありがとうございました。
オシッコの時の指示音ですが、半年前に始めたトイレトレーニングのときからオシッコは「ワンツー」と教えてきたのですが、今から「チチチチ」に変えて大丈夫でしょうか?
「庭でトレーの上にオシッコしました」と報告させていただいた次の日は朝トレーにオシッコをしていて、その翌日は朝のお散歩のとき公園でトレーをおいて指示音を出すとそのたびに7,8回オシッコをしました。ウンチに関してはやり始めたらおしりの下にトレーを差し入れて「ウンチ」と声かけしました。
昨日は公園に着いたら、まずトレーを入れている袋にオシッコをひっかけてしまったり、庭でもトレーのないところにオシッコをしてしまったりといまひとつでした。
今日は雪でお散歩ができなかったので、まずはサークルの中で指示音、次にテラスに出して指示、コングで遊んだり、うちの中でリーダーウォークしたあとサークルの中で指示音などとやっていましたが、結局サークルの中のトレー以外のところで2回オシッコをしてしまいました。
「しばらくは一進一退が続くので、淡々と続けること」というアドバイスのとおりですね。
ただやはり指示音をどうするのか迷ってしまって、半年間「ワンツー」でやってきたといってもほとんど効果はなかったのだから「チチチチ」に変えても大丈夫だと思ったり、でも混乱させてしまうのではと思ったりと、どうしたらいいのかわからなくなってしまっているので、アドバイスをお願いいたします。
あと、ウンチのトレーニングですが、まずはオシッコができてからと思い、ウンチをしているときに「ウンチ」と声をかけるくらいで、それもうっかり忘れてしまうことのほうが多かったくらいです。
堀川さんのQ&A集のトイレのしつけを読ませていただくと、オシッコもウンチも「チチチチ」でいいとありますが・・・、家の犬の場合オシッコに関しては、トレーの上で少しはやったことはあるのですが、ウンチに関しては一度もありません。
これから、ウンチもトレーにやるんだと、"ウンチ"を意識させるには、指示のコマンドをオシッコとは別にした方がいいのではないかと思うのですがどうでしょうか?
話が前後しますがトレーを持って散歩に行くようにしたのは、堀川さんの本とQ&Aのトイレのしつけを読ませていただいてからです。半年前にトイレのしつけを始めた当初はトレーまたはシートだけを持って散歩に出ていたのですが、家の犬はそれらにまったく目もくれないという状態だったので止めてしまっていました。
今回「ワンツー」は少しわかりにくいので「チチチチ」がいいとアドバイス頂いたのですが、犬にとってどういう音がわかりやすいのか正直なところよくわかりません。
今のところ犬への指示は、オスワリ、マテ、フセ、オテ、オカワリ、オイデ、トマレ、モッテオイデで家族の誰もが抵抗なく使えるように、男言葉、女言葉になり過ぎないように決めました。
ジェスチャーに関しては今までやったことはなく、堀川さんの本で、オスワリは人差し指を立てる、マテは指を広げて手のひらを見せる、場所を示すのは人差し指で指し示すというのが写真からわかったのですが、他を自分で考えるとなるとどうしていいものやら困ってしまいます。
特別な事態、たとえば震災などで犬を私たち家族の元に置いておけなくなったときのことを想定すると、指示音やジェスチャーはなるべく一般的で多くの人が使っているやり方がいのかなとも思いますので、できましたら堀川さんが使っていらっしゃる指示音、ジェスチャーをお教え頂けませんか。お願いいたします。
添付しました写真ですが、胴に巻きつけられるリードと4点をセッティングした様子です。
リードは近所の公園で月1回開催されているNPO法人PAL主催のしつけ教室で、リーダーの方が"潮干狩りに行ったときに知り合いの子供の腰にワンちゃんのリードをつけておいたら、楽しい潮干狩りを終えてその子供が帰るころにはすっかりリーダーウォークができあがっていた"というお話を思い出してひらめき、ネットで調べて見つけたものです。
2本のリードを真ん中のリングでつないでいて、それぞれの側で長さが調節できます。写真は最も短くしたときで、標準的なリードの長さぐらいだと思います。これだと犬にぐいぐい引っ張られても平気だし、両手が開くので散歩のときにトレーを持ったり、ウンチの始末をするときにも楽です。
これを使うと、家事や庭仕事をするときに腰につないでおけばリーダーウォークになると思うのですが、どうでしょうか?やはりリードは手に持った方がいいのでしょうか?
長くなってしまいました。アドバイスをよろしくお願いいたします。
>半年間「ワンツー」でやってきたといってもほとんど効果はなかったのだから「チチチチ」に変えて・・
↑今回はこれでやってみましょう。(もちろん、犬との関係作りの問題のほうが大きいということは忘れないでください。)
ウンチも同じで良いです。体勢も排泄としての行為も同じですから。
指示音は単音にしましょう。言葉という概念ではなく、効果音的なイメージです。もし変えるとしたらオシッコは「チチチチチ・・」。ウンチは「トトトト・・」のように単音の連続が良いです。ご自分や家族が言いやすいかどうかです。
ウンチはオシッコに比べて回数が少ないので、関連付けも時間がかかるのは自然です。
他の指示音もなるべく短くしてください。私は必ず3文字以内にしています。そして、語頭を同じ時にしないことです。
例えば、オテ、オスワリ、オイデとなると、みな「オ」で始まりますね。お話したように、犬は「音」で覚えていますので、もう「オ・・」で反応して動き始めるんです。
ですので、オテ、スワレ、コイ・・が良いです。コイ・コッチ・ココは同じ意味ですので、語頭は同じで良いです。
それらの基本ルールが守れていれば、何語でも良いですが、他の家族も含めて指示が出しやすいものでなければいけません。
英語だと子供やお年寄りは難しいでしょう。だから私はシンプルな日本語にしています。
「英語が良い・・」という人が時々いますが、それは違います。発音の仕方の問題です。音としてハッキリ指示ごとに違いがあるかどうかが問題です。
ネイティブでない日本人が、カタカナ英語をしゃべったところで何も変わりません。
むしろ、犬は動体視力が優れていますので、動きに反応する方が強いのです。私の感覚としては、指示音や言葉よりもジェスチャーのほうが犬には分かりやすいと感じています。
だから併用しています。
指示音とジェスチャーの種類は、もう本書でお話していることがほとんどすべてです。あまりにもたくさん教え過ぎると、かえって犬が混乱しますので、生活の中で必要なモノだけ最小限にしてください。
ちなみに私は↓
・スワレ:人差し指を立てる
・フセ:手の平を地面に向ける
・マテ:手の平を犬に見せる
・コイ、コッチ、ココ、アッチ、ハウス、チチチ(トイレ)、チュ(ホッペにキス)、ジャンプ:指差し
・タテ:手の平を上に向けてチョンチョン動かす(犬の目線よりも高い位置)
・ゴロン:人差し指をクルクル
・ツケ:太ももをポンポン
・オテ:手の平を上に向けるが低い位置
・ダセ:手の平を上に向けるが犬の口元に位置
↑こんなところです。
リードですが、これも本書やQ&Aでお話していますが、腰に一周巻いてから犬に付けるのは良いことです。
特別な器具は無くても、普通のリードはみな端が輪になっていますよね。そこを通せばカウボーイの「投げ輪」のように腰にキュッと縛ることができます。
そのまま家事や団らんをしても良いですし、大型犬の場合はそれで散歩をすれば楽ですし手が外れても安全です。Q&Aをご覧いただくと分かりますが、私も色んな記事でお話しています。
では、今日は以上ですが、指示音や道具にはこだわらないでください。もちろん間違ったモノは論外ですが、犬が見て感じているのは、相手の態度しぐさ何気ない接し方です。
普段の何気ない接し方が基盤になっていることを忘れないようにしましょう。犬のしつけでは、それができていないと、どんなに優れた手法や物を使っても、犬との関係作りはできません・・・