犬のしつけがQ&Aで分かる!

家に来たばかりの子犬のしつけでハウスからの出し方・日中の過ごし方

質問内容愛犬:ラブラドール3か月半のオス。飼い始めてまだ2日目です。

数年前、子どもたちがほしがったのをきっかけに、雑種を飼いましたが全くの無知で犬のしつけ方がわからず、よく吠えたりいたずらするのが手におえず、ほかの方に6か月で譲ってしまいました。

もう犬は飼わないと思っていたのですが、今回、短期ステイ先でラブラドールと遊ぶ機会があり、また子どもたちは大変ほしがりました。

もちろん、私たち夫婦ももともと犬をちゃんと飼いたいという思いは秘めていたので、これをきっかけに、ラブラドールを飼いました。(今回は血統書つきです。)

今回こそは前回のように途中であきらめない覚悟です。ですが、やはり超初心者なのと、夫婦共働きなので不安もとても大きいです。迎え入れてからすぐに、犬を迎えたうれしさとその命に対する責任の重さに挟まれてしまっています。そんな中、堀川さまのサイトに出会えてとても心強く思っています!

家庭状況:主人(外国人・日本語可)・私・長女・長男(5歳)外国人の住込みのお手伝いさん

外国で生活しております。夫婦で自営業をしております。家庭内言語が日本語と〇〇語とごちゃまぜなのですが、お手伝いさんでも指示できるよう、コマンドは〇〇語でそろえるようにしています。マンションの室内飼いです。

問題の内容:

1、ハウスからの出し方
朝6時ごろからくんくんと泣き始めるのに対して無視して静かになったところを見計らって近づくと、今度は吠えてしまいます。

今日はわからないなりに無理やり「スワレ」をやらせて出来たとみなしてハウスから出しました。まだ何のしつけもできていないので、なんちゃってな感じなのですが、実際はどうしたらよいでしょうか。

また、私たちが仕事で不在の間、子どもたちがハウスから出すときもどうしたらよいでしょうか。

2、日中の過ごし方
朝出した後、トイレをして(しつけはまだできていませんので今日も床にしてしまいました)」

その後自由にしてやると、寝てばかりいた昨日とは打って変わって今日はとてもやんちゃぶりを発揮します。ソファのシーツをかんだり、私たちの服を引っ張ったり、ソファに上ろうとしたりします。

これに対して「ノー!」と教えようとするのですがいまいちピンときません。

3、ハウスに入れると・・・
遊び相手になるわけでないなら自由にさせないでハウスに入れるようにとあったので、入れてみると今度はきゃんきゃん吠えて大変うるさいです。

無視をするにも何十分も吠えるので近所迷惑で心中穏やかにいきません。指導法で見た「ハウスに布をかける」という方法をやってみるとしばらくして静かになるのですが、静かになったのでほめようと布をとるとまた吠えてしまいます。

さらにしばらくしてあけてみると寝ていました。(なんだかすねているようにも。。。) 何か良いアドバイスはないでしょうか。

過去の接し方と1日の流れはまだ2日目なので、これといったものがありません。昨日の1日目はわからないなりに、叱らないこと、吠えても無視することというのは実践していました。

ただ、かわいがることが良いことだと思っていたので、家族みんなでなでなでしたり、自由にさせて子どもたちが遊んでいたりしていました。ただ、初日ということもあって疲れたのか、ほぼ寝ていました。

当然トイレもまだ全然できずてんてこ舞いですが、床でするときも「チチチチ」というようにしています。

散歩は1か月後と言われていますのでまだしていないです。

ハウスの環境:大きめのステンレス製のかご檻のようなものです。堀川さまの指導されている環境作りをやってみようと思いますが、すぐに環境を整えられそうにないです。(写真はメールでお送りします)

周りにもあまり相談ができない状況なので、堀川さまの存在はとても心強く、本当にありがたいです!!どうぞよろしくお願いいたします!

 

返答内容

まず大至急みなさんで徹底していただきたいですが、犬が家に来たばかりの時点では、かまってはいけません。

子犬は、とぼけた顔をしていますが、新しい環境下でとても緊張興奮していてストレスを抱えています。

一週間くらいは、最低限の世話だけして、かまってはいけません。子犬のストレスを増長してしまうのと、チヤホヤされる基準値ができてしまうので、ケージに入れられると要求吠えするようになってしまいます。(もうなってしまったみたいですが ^_^;)

エサ、水、トイレの片ずけと音出しの関連付けだけされて、あとは犬をかまわないことです。

一週間くらいたったら、スワレの型を教えたり主導型コング遊びを少しずつ始めていってください。

次の注意点ですが、犬のしつけを子供に任せないことです。ご経験されたのでもうお分かりと思いますが、犬のしつけは甘いものではなく、むしろ知能が低い分、人間の子育てよりも大変なのです。

お手伝いさんも自分の犬ではないですから、責任感や厳しさが乏しくなります。

必ず、ご両親が先に犬との関係作りを行い、あるべき接し方やしつけ方を手本として子供たちに見せてほしいのです。

子供は必ずマネをしながら学びます。

今回の犬はラブちゃんで血統書付きとのことですが、「良い犬」という印象はもう忘れてください。

どんな犬種でも、性別が違っても、犬は犬の本能でシンプルに環境に適応して生きるだけだからです。

そして、ラブのような頭の良い犬は、しつけが上手くされないと、ズル賢くなって悪知恵だけが目立つようになってしまいます。

血統書=良い犬ではありません。頭の良い犬=飼いやすい犬ではありません。

オスなので、小さい子でも30キロにはなります。

ではやっていただきたいことですが、まずは吠えがもう問題になっていますね。

ケージに毛布をかけて暗くすることはやってください。静かになったら、全部毛布を取らないで、ほんの数センチ開ける・・少し経って静かにできたらまた数センチ開ける・・ということを繰り返してください。

ギャップが大きいと耐えられないので、優しいレベル、今なんとかガマンできるレベルを探りながら、徐々に慣れさせることです。

お話したように一週間はかまってはいけませんが、その後はスワレの型を教えたり主導型コング遊びを少しずつ始めていってください。

犬をケージから出す時は、しつけが浸透するまでで良いですので、リードを付けて持つようにしましょう。

そして、ケージから出ると犬はその興奮ですぐオシッコします。逆にそれを利用してトイレを教えると良いです。

ケージから出したら、もう10秒も経たないうちにいったんケージに戻すのです。関連付けしておいた「チチチチ」などの音でオシッコを促してください。

細かくケージ内に戻してオシッコさせ、失敗癖を付けない・成功癖を付けることです。

犬にリードを付けて持って過ごす事で、誤飲も防げますし、トイレの失敗も防げますし、犬の行動全体を主導することになるので、関係作りにも良いです。

暴走も防げますし、散歩の練習にもなりますし、噛んだり吠えたりしたら注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意することもできます。

すぐ現行犯でリーダーウォークに移行することもできます。

そういうふうに一貫して教えていかないといけませんので、子供さんだけで子犬と接触させないようにしてください。子供は毅然と一貫できないのです。

必ず大人の監視のもと・教えのもと、犬と子供さんを接触させてください。

では今日は以上ですが、まずは落ち着いて本書とQ&Aサイトを熟読されてください。特にQ&Aサイトの子犬関係のカテゴリをくまなく見てください。

いろんなケースでいろんな方法をお話しています。

自分たちがまず何をするべきか、しっかり整理してヘルパーさんも含めて家族会議で決めましょう。

本書とQ&Aは何度も熟読されてください。

今回まずは、かまいすぎない基準値を作ってあげることからですね。根気が要りますが頑張って続けていきましょう・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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