犬のしつけがQ&Aで分かる!

小型犬の子犬でも十分な運動と発散が必要で躾にも良い影響が出る

質問内容
もうすぐ生後4カ月のポメマル(ポメラニアンとマルチーズのミックス犬)を飼っております。

先日は、ご指導賜りありがとうございました。

ハウスをケージ内に入れてから、精神的に落ち着いたのか、自分で餌を食べるようになりました。(それまでは手で食べさせていた)

夜も、今までは2Fの私の寝室に連れてきて寝ていましたが、リビングのケージ内のハウスでおとなしく寝ています。

ご指導に感謝しております。ありがとうございました。

さて、本日は再度ご指導願います。

「おすわり」と「まて」を教えたいのですが、私の指を噛もうと興奮してしまい全く覚えられません。もう、2週間がたちました。

噛み癖が強い場合、まずは主従関係を確立させましょうと堀川様が書いておられましたので仰向けがためを実行していますが、噛み癖がなおらずお手上げ状態です。

「おすわり」と「まて」を覚えてくれたらスキンシップもとりやすいのに・・・思うのですが、どうすればよいのでしょうか?

お時間のある時で結構ですので、よろしくご指導下さいますようお願い申し上げます。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

月齢的に、やっとリードが使える時期になりましたので、接触系よりもリードを活用した教え方を中心にしていきましょう。

まずは、犬にリードを着けて、飼い主さんが持っておきます。

最初は、ご飯やオモチャ遊びの時間を利用して、手に犬の関心が向きにくい(ご飯やオモチャに関心がそれる)条件があると良いです。

そしてそこで、スワレ・マテの型を作って、指示音ジェスチャーを出しながら褒める練習を繰り返します。

犬が噛んできた時は、仰向けや口閉じではなく、「シ!」の注意音を出しながらリードをチョンと引き上げて注意しましょう。

また、スワレ・マテの型を作る時も、リードをチョンと引き上げながら型を作ったりキープしても良いです。

あと、噛まれるのを痛がったりビクビクしていると、興奮が伝播してあおってしまったり、犬が面白がったり見下したりしてきます。

ケガ防止も含めて、防備をしましょう。作業用の革手袋がホームセンターで500円くらいで買えますので、着けてリラックスしましょう。


ということで、あとは上記を根気良く繰り返して教えていきますが、まだ幼い時期ですので、結果を求めすぎたり感情的に怒ったり無理強いしないことです。

それと、骨格もまだ強いわけではありませんので、体罰的にガツガツやらないことです。

あくまで注意のシグナル、悪い型を止めて良い型を作るため、という意識で行いましょう。

また、犬が自然にスワレやマテの姿勢でいることもありますので、その瞬間を逃さずに、ジェスチャーと指示音を関連付けてあげるのも良いです。

まだまだあせったり急いではいけません。過干渉になると犬もイライラ反発します。

チヤホヤだけ気を付けていただいて、あとは適度な距離感も保ちながら、コングなどで遊んで信頼関係を作ってあげましょう。

飼い主さんがスキンシップを取りたいがために、ベタベタ・チヤホヤや過干渉になることにご注意ください。

意外と、ウザイと感じる犬が多いものです。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
たびたび、もうしわけございません。

我が家のパピー(ポメマル)は人の手の甘噛みもすごいのですが、ハウスの扉のあたりの突起やトイレシートなども噛みまくっております。

堀川様が骨型皮ガムを薦めておられましたので、購入しようと近所のペットショップに行きましたが、1歳未満の仔犬が使用できるガムが見つかりませんでした。

堀川様のホームページから楽天のサイトを拝見したのですが、パピーでも可と表示されているものがどうしても見つかりません。

例えば、ナチュラルバランスのチューイングボーン等は、我が家の仔犬に与えることはできますか?

大きめのほうがよいとのことですが、サイズはLとかLLがよいのでしょうか?

我が家の仔犬は現在1.4Kgほどの小型犬です。

もし、堀川様のおすすめの骨型皮ガムがあれば、ぜひ教えて下さい。


返答内容
二通りほどやり方があります。

まずは、天然コットンの歯磨きロープでも良いです。

それをケージ内に常備しておくと良いです。

それと、皮ガムのほうも、低年齢の犬に留守番時に与えるのが心配な場合は、見ていられる時間帯だけでも良いです。

見ていられる時間帯は皮ガムを噛んで破壊させ、留守番時は天然コットンの歯磨きロープにされると良いでしょう。

あとは、全体的に運動や遊びが足りていないかもしれませんので、時間を増やしてみるのも手です。

それと、もしかしたら永久歯が生え始めて、ムズ痒いかもしれません。

噛んでも良い物、破壊しても良い物を噛ませましょう。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
お忙しいところ、早速、ご指導下さいましてありがとうございました。

昨日、ネットで天然コットンの歯磨きロープを発注し、いつもよりヒモ付きのボールやコングで遊ぶ時間を増やしました。

すると、食欲も出ましたし、夜もすぐに眠くなったのか私や家族の者がリビングでテレビを見たり談笑していたにもかかわらず、自分からハウスに入って寝ていました。

トイレのしつけができていないので、遊んでいる最中に失敗することが多く、なかなか腰をすえて遊んであげられていなかったのですが、昨日は私たちも子犬も本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。

これからも、頑張ります。ありがとうございました。

飼い主さんからのお返事.png
堀川様、いつも丁寧なご指導ありがとうございます。

トイレのしつけが、いまだに出来ないため、短時間しかコングやボール遊びをしていなかったのですが、運動不足でストレスがたまっているのかもというご指摘を頂戴し、私も、確実にこの子は運動不足だと思っておりましたので、家族3人でボール遊びやリビング内を疑似散歩してみたり楽しんでました。

そうしましたら、トイレシートを噛みちぎったりハウスの突起を噛むことははくなりましたが、昨夜からとにかくケージから出してくれと吠えまくるようになってしまったのです。

以前、堀川様に教えていただいた通りにハウスを毛布でくるんでも、口を閉じさせてシーと言ったり、リードを軽くひっぱってみても全く効果がありません。

噛んできたときに、リードを軽く引っ張っても噛むのをやめず、ますます噛もうとしてきます。

私のリードの扱いが下手すぎるのでしょうか?

トイレの時のチチチチという声出しも、失敗してばかりで、飼い主としての自分の不甲斐なさが歯がゆくて仕方がありません。

外で遊ばせると、注意して見ているのですが、ちょっと油断したときにおしっこをしてしまうのです。

ケージ内でも、おしっこをしそうなタイミングでトイレに誘導しても、その時はすぐにトイレから出て、目を離したすきに、してしまっているのです。

トイレでするときもあれば、トイレではないトイレシートの上でしています。

チチチチの声かけすらちゃんと出来ない私が、この子にトイレを覚えさせることが出来るのか本当に不安です。

リードでのしつけがうまく出来ない、チチチチのタイミングを逃しがち...

このような場合、どうすればよいのでしょうか?


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

ただし、まだまだQ&Aのご熟読が足りないようにお見受けいたしました。

この月齢の子犬では、まだまだしばらくこのような時期が続きます。

知能が低すぎる、「小さな猛獣状態」が普通の時期です。

例えば、人間の幼子で1歳・2歳の子供が、ちょっと教えてすぐに大人になるなんてことはありえませんよね。

しかも相手は犬です。

成犬になっても、人間で言う3・4歳くらいの知能しかありません。

それがまだ生後4カ月にも満たない子犬に、何が出来るでしょうか。出来ないのが当たり前の時期なのです。

ですが、チヤホヤだったり何も教えないと、まったく進歩は無く、ひどくなっていきます。

結果はまだ出ない、でも教え続けないといけないという、とても難しく根気がいる時期なのです。


今は、どこでオシッコしてしまってもガッカリされないで、音の関連付けだけ注視してください。

ケージ外でしてしまっても良いです。

犬にリードを着けて持って、その行動範囲にトイレシートをたくさん敷いて、遊ばせましょう。

そうすれば、そこでオシッコしてしまっても半分成功ですし、音の関連付けもできます。お掃除も楽ですし、大きくガッカリしなくても済みます。

遊び終わったら、使えるシートは、まとめてまた次回ケージから出すときに使えば良いのです。


要求吠えですが、犬が楽しいことを覚えたので、もっと遊びたくなるのも自然なことです。

病的なストレスで破壊行動や自傷行為をするよりも、良い事ですし、進歩しました。

今度は、「飼い主さんが遊ぶ時に遊べる」ということを犬が理解すれば良いのです。

それまでは、犬の要求には応じないことです。

メリハリをつけて、一貫するから犬も理解していきます。

ここからは根競べです。

まず、布掛けをし、ご近所迷惑にならない範囲でそっとしておき、お部屋から出ます。

それでも変わらない場合は、お部屋でリーダーウォークをします。

褒めたりせず、完全無視で厳しい態度で行ってください。

5分くらいしたらケージに戻して、また布掛けして去りましょう。

甘くすると、「吠えればかまってもらえる」と誤解するので、厳しく冷淡に行わないといけませんが、やっと生後4カ月というところですので、知能も低く骨格もしっかりしていませんので、体罰的にやらないようにご注意ください。

あくまで意識の面で厳しく、褒めたりせず無視しながら淡々と・・・という意味です。


噛んだ場合ですが、「注意音+リードをチョンと引き上げ」で興奮が強くなる場合は、リーダーウォークに切り替えてみて、それでも更に噛み付きが強くなる場合は、ケージに戻して布掛けして去ります。


ということで、今は月齢的に知能の低さと骨格の弱さから、出来ることが限られてきますので、上記の内容を繰り返して、根競べの状態が続きます。

ただ、室内と外ではまた犬の反応が変わります。

外は別の色んな刺激があり、興奮する対象が変わってきますので、お散歩も含め、外で遊ぶこともたくさん取り入れてください。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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