犬のしつけがQ&Aで分かる!

興奮が異常に激しい子犬のしつけ

質問内容
先日はお返事のメールありがとうございます。

あれから結局ケージの中にもう一つ囲いを作ると、その囲いに登ってしまうという問題がおき、止めました。

その後、ケージ内のトイレと、ケージ外に出したときに玄関のトイレも少しずつ覚えてきたようです。(まだまだトレイからはずして惜しいところにすることもありますが)

今日で黒柴(メス)は3ヶ月になりました。

今回は新たに問題が発生しましたのでご相談したくメールしました。 

それは、興奮が異常に激しいことです。(遊び中・来客時)

こっちの声も全く聞かず、自分が走れる範囲をグルグルグルグル気が狂ったかのように走り続けます。

そして何の前触れもなく突然おしっこをしてしまうのです。

その場所は全然定まっておらず、その時その時違う場所です。

遊びは、ひも付きボールを「おすわり・まて」をさせてから投げて遊んでます。

ウォークまではまだ全然できませんが、リードを付けて散歩の真似ごとも時々します。

最近、友人や家族が遊びに来る機会が増え、可愛がってもらってもうれションか興奮ションか、チーッとやってしまいます。

おしっこする素振りが見られないまま突然なので、どちらかというとお漏らしです。

落ち着いているときは、玄関のトイレに誘導すると6、7割の確率でおしっこしてくれるのに、なぜ遊んでる時と来客の時はここで??と落胆してしまいます。

ケージから出た直後に興奮スイッチが入るようになったので、ごはんをあげるときもまともに「おすわり・まて」ができません。

1.ケージから出す

2.興奮スイッチ入る

3.玄関トイレに誘導しておしっこさせる

4.ガウガウ手を甘噛み

5.ひも付きボールにシフト

6.超興奮モードで誰にも止められない

7.おしっこチー

こんな流れが続いています。

どうしたら直っていくでしょうか。どうしたら落ち着きのある子になるのでしょうか。

生後3ヶ月の柴犬は仕方がないのでしょうか。

あまりケージから出さない方がいいのでしょうか。

ちなみに、リードウォークもどきをしていても、興奮が大きくなりオシッコしちゃうときあります。

本当に困っています・・・堀川様、またアドバイスをお願いします・・・


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

>囲いにのぼってしまうという問題がおき、やめました・・

↑この上に段ボール箱か木箱を置いて物置にすれば一石二鳥でしたが、トイレを少しずつ覚えてきたということですので、もうそれで良いです。

ただ、まだまだ定着するまで時間は必要です。

興奮が強い時はオシッコを漏らしますし、ジタバタしてウンチを踏んで、ウンチまみれになることもまだしばらくあります。

人間の大人だってオシッコを外したりすることもあるわけですから、犬に100%を求めるのは酷ですし、ましてや子犬ならばなおさらです。

特に、遊びや来客時で興奮刺激が強い時は、パニック状態になりコントロールできないこともあります。

来客では経験も重ねないといけませんので、時間はかかります。

来客に犬と触れ合ってもらうことは、とても重要な社会化になります。

もちろん、単なる猫なで声でナデナデでは良くありませんので、来客にもお願いして、できるだけ毅然さと主導性を保って接していただけるようにお願いしてみます。

その上で、たっぷり接していただき、良い社会化の機会にしましょう。

来客時も、お部屋に放して遊ぶ時も同じことですが、まだ経験を積むまでは、うれションや興奮のお漏らしもありますので、オムツを活用しましょう。

「じゅうたんの上にオシッコ漏らされるから嫌・・」ということで、遊びや来客に会わせることを避けてしまう方もいらっしゃいますが、それも良くありません。

かと言って、本当に漏らされるとお掃除が大変ですので、オムツをぜひ活用してください。

ただし、「しつけをしないでオムツで解決」という意味ではなく、トイレのしつけは続けつつ、漏らされても大丈夫なように、叱らなくても済むように工夫してあげるということです。

これは末期の老犬になっても同じことが言えます。


さて、犬の興奮癖自体ですが、この月齢では期待しないことです。

まだまだこれから、犬の経験(教え)の積み上げと、成長を待ってあげないといけません。

怒声で怒ったりされないで、リードで淡々と主導制御されて、教え続けてあげてください。

3カ月過ぎましたので、リードを活用してOKです。ケージから出すときは常にリードを付けて飼い主さんが持っておく癖にしていただき、噛み付きを注意したり、トイレに何度も連れていくことです。

遊び場とトイレを、何度も何度もマメに行ったり来たりして、常にオシッコを出し切っておくことです。


子犬も環境にすっかり慣れましたので、本来の犬の姿や本性が出てきます。

走り回るのも、動く物を追いかけ噛むのも、物を破壊するのも、大切な学習であり体育なのです。動物は幼くても天敵から逃げなければいけませんし、捕食動物としての大切な本能であり、成長過程なのです。

それは無理に抑えるのではなく、発散してあげましょう。

ですので、リードで制御はしつつ、走り回る時間も作ってあげてください。

ドンドン体力もついてきますし、発育にとって運動は不可欠ですので、本能的にも動こうとします。本来は、犬の遊びというのは激しいものです。

その中で、例えば噛み癖を注意した時などは、余計に子犬の感情があおられてさらにパニックになる時もあります。

まだ幼くて仕方ない部分もありますので、そのままムキになって続けないで、ケージに戻して布掛け目隠しで落ち着けてあげてください。

注意は注意でしてみます。

「シ!」の注意音と同時に、リードをチョンと引き上げて注意します。

淡々と続けます。それで興奮がエスカレートしてきたら、ケージに戻して布掛け目隠しです。


では今日は以上ですが、この月齢で現状は、とても順調です。

むしろ、この月齢で大人しいほうがかえって心配です。もしそうならば、心身ともに何か問題があります。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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