犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで生後2ヶ月の子犬にはまず何をすれば良いか

m1.png生後2ヶ月になったばかりのトイプードル(♀)を飼い始めて1週間たちました。

家族構成...父・母・姉・私
犬との同居時間...父(休日。平日は夜20分のみ)
母(夕方5時から)
姉(学校から帰って)
私(只今春休みで1日中)


子犬を飼うのも初めてなので、犬への接し方もよくわかりません(汗)

すいませんが......。
何がスキンシップで何が遊びなのか区別が未だによくわかってないんです(恥ずかしながら)

とりあえず朝、昼、晩の3回ほどで(それぞれご飯を食べて1時間ほどってから)、紐の引っ張りっこを主にします。
またとても元気で、ゲージから出したら走り回って転けたり、遊びにスイッチが入ったら手足に飛び付いて噛んできます(汗)

この際に、「噛むんだったら遊ばない!」とゲージに入れたりします(汗)
だいたい遊びが過ぎて、遊び終了になります。(時間は20分~30分ほど)

また、只今子犬のゲージは私の寝室に置いてあり子犬はそこにいます。
私の家は昔ながらの家で、広い部屋がたくさんありますがリビングが狭く、子犬がきたときから1週間はずっと私の寝室にゲージを入れて飼ってました。

つい先日、やはりみんながいるリビングにゲージを置くべきだと、新たにリビングに置くゲージを買ってしまいました(泣)
昨日、子犬をリビングのゲージに入れたら、やはり慣れないので吠えて吠えて、、、ゲージに体当たりしてました。寝室のゲージに戻すと静かになります。

しかし、私の寝室は普段家族はあまり来ませんし...子犬に悪影響じゃないのか心配です。

遊びのときに私の寝室に放すと、走り回ります。首輪とリードを付けたほうがいいのでしょうが、どうやって慣らせばいいのでしょうか。

また今日早速、仰向けをしてみたのですが、下アゴに手を入れようとしても犬がこっちを向いて指を噛み、くわえてしまい、下アゴに手を添えることが出来ずじまいになってしまいました。。。。


普段から静かな寝室で子犬を置いて、子犬が主従関係がわからなくなるのではないかと心配ですし、甘噛みも仰向けでやめさせるべきでしょうか。

手を使って手を怖がってしまわないでしょうか(><)不安です。

また私の家族は子犬を赤ちゃんみたいに可愛がり、抱っこをしてしまいます、、、

生後2ヶ月の子犬と信頼関係、主従関係をつくるには、まず第一歩は何をすれば良いでしょうか(><)

どうか教えてくださいませ(><)
長々とすいませんでした。


m2.pngまず子犬との接し方をお話していきます。

親犬は、子犬がまだ目も開かないころやヨチヨチ歩きのころは、しきりに舐め愛情をたっぷり注ぎ、かまいますが、生後3週過ぎると目が開き歩き始め、もう生後2か月ともなれば走り回り暴れ、赤ちゃんは卒業し、親犬もほとんどかまいません。

それどころか、子犬たちの行動や遊びも激しくなってくるため、普段はかまわず、悪いことをするとしっかり叱ります。つまり、生まれて最初の犬のしつけを受け、社会化を受けます。

例えば巣穴を離れてウロウロしたり、親犬や兄弟犬に噛み付いたりドタバタうるさくしますので、それをあお向けにしたり、軽く噛んだり、唸ったりして叱ります。

あるいは、兄弟ゲンカで強く噛みすぎたりして、相手が怒って反撃される・・ということを何度も何度も繰り返して、色なことを学んでいきます。

今はそういう時期なんです。ですので私たちも親犬と同じように、子犬を人間の赤ちゃんのような可愛がり方をしないで、毅然と淡々としつこく、ルールを教えてあげないといけないのです。

かと言って、まだ生後2か月ですから知能も経験も全然ありません。難しい犬のしつけ方やテクニックを使っても子犬は覚えられません。

今はシンプルな遊びを通して、その中に犬のしつけの要素を混ぜていくのが良いです。

では、ご質問のスキンシップなども含めて解説していきます。

> 何がスキンシップで何が遊びなのか区別が・・

↑区別は付けてはいけないのです。犬も区別する知能はありません。365日24時間、すべての接し方に犬のしつけを意識してください。どんなことにも「主導」を取り入れます。

子犬は可愛いですから、たくさんかまいたくなりますね。たくさんかまって良いのです。でも、そのかまい方が問題になってきます。

2か月と言えどもう赤ちゃんではない・・というお話をしました。子犬と言えどやっぱり犬ですから、犬の本能で感覚で生きています。

例えば、意味なく声掛け・ナデナデ・オヤツに抱っこ・・というような接し方は、犬の本能の視点からは「従属的」に見えてしまうのです。

もちろんまだ成犬ではありませんから、それを強く感じているわけではないのですが、すでにそういう視点は持っていて、この成長期にそれを続けてしまうと、生後6か月過ぎていよいよ成犬としての本能が強く出てきたときに、主従関係の逆転として噛み付きや要求吠えなどが問題になってきます。

子犬がまだ良く分かっていない成長期だからこそ、徹底して家族が一貫して、「これが当たり前なんだ」という環境(犬のしつけ)を子犬に作ってあげないといけないのです。

ですので、先ほどのような接し方ではなく「主導」を加える・・という事なんですが、別に難しいことはしなくてもいいのです。オテでもスワレでも何でも良いので「指示を出す→犬が従う→褒める」、というルールを皆さんで意識すると良いです。

犬が出来なければ、型を作ってあげ、音とジェスチャーを交えて教えて褒める・・その繰り返しです。

そういう接し方なら、楽しいスキンシップにもなりますし、主従関係も深まっていくわけです。

ボール遊びであれば、投げる前に必ずスワレ・マテをさせ、できたら褒めてボールを投げる・・できなければ型を取らせて褒めて投げる・・

どんな時も主導を忘れない・・犬の要求に合わせない・・という毅然さとリーダーシップが重要なのです。

だから犬のしつけもスキンシップも遊びも、本来は区別はないのです。食事も散歩もトイレのしつけも全てつながっているのです。

引っ張りっこよりもボール遊びが良いでしょう。犬は狩猟動物です。プードルも狩猟犬として創出された犬種です。その本能のはけ口を作ってあげましょう。

呼び戻しのしつけができるまでは、ヒモ付にしてすぐ回収し、犬にボールを独占させないように遊びを主導します。

>「噛むんだったら遊ばない!」とゲージに入れたり・・

↑良いしつけですよ(^-^)続けてください。また「ダメ!」とすぐに厳しい表情で伝え、同時に口を手で軽くつかんで、その時点で良い型ができたので肩をポンポンたたいて軽く褒めてください。

解放して、また手を見せて噛んできたら、上記と同じことを何度も繰り返していきます。

あるいはケージに入れたあと、1分くらい無視してから出し、手を見せても噛まなければ褒めて遊びを再開することも良いです。その繰り返しで、「噛むと遊んでもらえない・・噛まないで良い子にしてれば遊んでもらえる」ということを学習していきます。

リビングのケージに入れる時は、ケージの前に少し居てあげてください。でも無視です。しばらく居てあげれば犬は安心します。でもワガママの要求は無視です。

ケージの前で本でも読んだりテレビを見て無視していれば犬もあきらめますし、すぐ慣れます。やると決めたらやり抜いてください。

あお向けは無理せず、最初は一瞬コロンとひっくり返して褒めてすぐ解放・・という感じで徐々に慣れさせれば良いです。ボール遊びの流れの中でなんとなくやってみる・・そんな感じから始めましょう。

3か月までには最後の予防接種が終わると思いますので、今からお散歩デビューの準備を始めましょう。また、犬のしつけにおいても首輪とリードはあったほうが良いので、その意味でもそろそろ付けましょう。

子犬は知能が低いので、動くリードやあらゆる物に興味を示しつつも怖がったり嫌がったりします。まずはケージの前に置いて、見せ匂いを嗅がせ、遊んだりさせて数日間かけて慣らします。

そうしたらもう首輪は付けっぱなしにした方が良いです。最初は嫌がりますがすぐ慣れます。

少し長めのリードにすれば、運動や遊びもできますし、呼び戻しの練習もできます。トイレへの誘導もできます。

まだ本格的なリーダーウォークは早いですが、本書の「ツケ」はお散歩デビューまでに練習しておいてください。

それから、外の世界を知らない状態で散歩させても、まったく上手くできませんので、天気の良い日は玄関先で行きかう人や犬をジックリ見せると良いです。ただし、予防接種が終わるまでは他の動物に接触させたり、電柱や塀垣のオシッコの匂いなどを嗅がせたりは絶対にさせないでください。

最後になりますが、今春休みということで、それが終わる時のご注意です。犬は習慣を大事にするので、急に一人の時間が増えるとギャップがストレスになります。春休みが終わる前の1週間を、徐々に昼間接する時間を少なくしていってください。

同じことが休日と平日のギャップにも言えます。休日にどうしてもかまいたくなります。普段留守番させてかわいそう・・という気持ちが働くと余計にそうなってしまいます。

ですので無理のない範囲で、できるだけ平日しっかり接し、休日はかまい過ぎないことです。

では、あまり長くお話しすると混乱するといけないので、今日は以上にいたします。いつでも何回でも疑問や不安はメールください。まだまだこれから長い長い根競べが続きますので、毅然とやりつつも高望みしたり焦ったりしないで、ジックリ成長や進歩を楽しむことです。

それでは頑張って続けてください(^-^)
(このメール内容もプリントアウトなどして、ご家族で共有してください)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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