犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけとは主従関係を作ること

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動物の習性を知って、しっかり主従関係を作りながら犬のしつけを行いたかったので、色々勉強しています。

オオカミのリーダーは視線を合わせないのですね。では、仔犬にはどう適応したらよいでしょうか。リーダーウォークは子犬にはあまりしない方がいいとのことですが、どのようにすればよいでしょうか?

アイコンタクトが出来たから、お座りと待て おいでが何故か1日で出来てしまったように感じるのです。それ以降、よく私の顔を見ています。出来たのは、先月末に初めて動物病院に行き、健康診断を受けてきました。初めての病院で高いところでの診察、かなり緊張しておとなしかったのですが、途中から私にしがみついていました。その時に、犬に認めてもらえた感覚はありました。

また、前髪が長くアイコンタクトしずらかったのですが、前髪を切ってもらったので、アイコンタクトもしっかり出来るようになりました。

すると、その日にお座りと待て・おいで・が何故か1日で出来てしまったのです。毎回完全ではありませんが、お座りはほぼ確実です。

部屋を歩くのも付いて歩けるのですが、、、足下を甘噛みします。途中からじゃれてしまいます。この甘噛みなのです、問題は。仔犬ですから、甘噛みはしたいですよね。甘えてしている時もわかります。が・・・エスカレートしてしまい、痛い!!となります。その時、仰向け固めを行うようにしました。

が、仰向け固めの押さえが上手く出来ません・・・上手く出来ない時は、私が噛みにいきます。(その方が効きます)
お母さんです、まるで。お腹を見せる(仰向け)のは、家に来てその日からその姿勢で寝ている位です(笑)誰にでも愛想いいです。(人の出入りがよくあるので)すぐごろ~んとお腹を見せてしまいます^^;

ただ、甘噛みが・・・なので、お手が出来ません。それでも、少しずつ、それこそ3歩進んで2歩下がる感じで減って来ているようには感じます。

仰向け固めをコツコツ行えばよいでしょうか?少しずつですよね。
 
遊びが大好きなので、ハウスに入るのもイヤがりますが、ハウスと声掛けをすると、フセの状態になりジト~~~っと見つめます。それでも、ハウスと声かけをして待ちます。しぶしぶ自分から入るようになりました。

少しは私がリーダーだと認めてもらえたのでしょうか?


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>オオカミのリーダーは視線を合わせないのですね。
>では、仔犬にはどう適応したらよいでしょうか。
 
↑これは普段の何気ない態度のことです。いつも犬を気にしてジロジロ見つめ、ご機嫌を伺う召使のような態度・・これがいけないのです。犬は相手の従属性を鋭く感じます。叱る場合、指示を出す場合、あお向けなどはしっかり見据えてください。
 
>リーダーウォークはあまりしない方がいいとのことですが・・
 
↑生後2ヶ月はあまりにもまだ幼いので骨格がしっかりしていないんですね。リーダーウォークで強い切り替えしをするとこの時期の体では負担が大きいです。今は導入期間として、首輪とリードで遊んだりして慣れさせましょう。動くリードを怖がる犬もいます。何日か首輪とリードでジャレながら遊び、その流れで着けてみてください。最初は嫌がる子が多いですが、何日か慣れさせ、着けたならばもう外さないでください。嫌がっても慣れるまで待ちます。(すぐ慣れますが)
 
「ツケ」の練習をしておくと、リーダーウォークやお散歩デビューがスムーズです。
 
>それ以降、よく私の顔を見ています。
 
↑大変良いことです。ちなみに私は「ミテ」という指示と自分の目を指差すジェスチャーで、注目させる指示を教えました。

>お座りと待て・おいでが何故か1日で出来てしまったように感じるのです・・
 
↑大変良い傾向です。素直で知能も高い子ですね。毅然とした態度を感じ取っている証拠です(^-^)
確実に覚えられるように、簡単なものからしっかりマスターさせてください。中途半端なまま、次に進むと前に覚えた事も忘れてしまいます。何度も何度も毎日毎日反復してください。
 
>足下を甘噛みします。途中からじゃれてしまいます・・
 
↑子犬が甘噛みする理由ですが、よく言われる「歯の生え変わり」というのは正確ではありません。気に入らないときにそうしているのですから、明らかに原因は違います。自分の思い通りしたい・・という意思表示・・支配欲です。(それとこの時期はまだまだ集中力も弱いですからあまり長時間続けないでください。)
 
これは絶対に放置してはいけません。相手の反応を見るために試すために甘噛みする場合もあります。
 
あお向けで主従関係をしっかり示してください。同時に物事は型と音で教えます。「ダメ」と同時に首輪を軽く引き、口を手で軽く閉じます。当然噛み付きは止まりますので褒めます。開放するとまた噛み付いてきますので、「ダメ」と同時に首輪を・・この繰り返しです。そうやっていくと手を見せても噛まなくなる時がきますので、そこでしっかり褒め反復してください。
 
それと、あお向けもリーダーウォークも、リーダーとしての毅然とした態度を示す為の一つの手段でしかありません。押さえ込みの形はこだわらないでください。無意識にされたように、噛み付くようなしぐさで叱っても良いのです。態度を示し、「犬が感じる」ことが目的です。
 
それと長時間無理に押さえ込まず、最初は一瞬でもひっくり返ったらすぐ止め褒めてください。そうやってお互い少しずつ信頼と自信を深めながら、一秒ずつ長くしていけば良いのです。
 
最初から理想を高くしたり、結果を求めすぎると「上手くできない」と感じてしまうだけです。
 
私から見れば現状は上手くいき過ぎです。(気の持ち方、考え方しだいです)。
 
 
>お母さんです、まるで。

↑そうです!肝っ玉母さんでいてください!
 
>それでも、ハウスと声かけをして待ちます。
>しぶしぶ自分から入るようになりました。
>少しは私がリーダーだと認めてもらえたのでしょうか?
 
↑(^-^)簡単には主従関係は積み上がりませんが、「この人にはワガママは通用しない」・・と感じ始めています。これが大切なのです!!!!
それを毎日常に見せ続けるから主従関係が出来上がっていくのです。
 
これがしつけの大前提なのです。長い長い根競べです。
 
あと気をつけたいのは、良くなるとまた気が緩んでしまい、しつけが再度あいまいになってしまうことです。そこに成長による権勢本能の発達が重なり、のちに主従関係が逆転してしまい手が付けられなくなってしまう事です。
 
それが怖いので、気を抜かずやり続けることです。すると無意識に自然にできるようになります。
 
犬は環境に良くも悪くも適応しますから、犬の生涯しつけは必要なのです。常にリーダーらしい振る舞いや態度を見せ続けないといけないのです。
 
まだまだ大変な時期が続きますので、あせらず無理せず気長にやり続けてください。
 
では、頑張ってください(^-^)

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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