犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで飛びつき・アイコンタクト・ご褒美について

m1.png現在6ヵ月を過ぎましたトイプードル犬のしつけです。当初から仰向けも問題なく出来るようになりましたし、散歩も最初はリーダーウォークどころではなく、拾い食いを防止するためにリードを真上に引いて散歩させる状態でしたが、現在では散歩中に臭いを嗅ぐ事は頻繁ですが拾い食いは全くしなくなっております。

ところが、私が長期出張に出ている間、リーダーウォークをさせていても全くアイコンタクトはせず、方向を変えようが、立ち止まろうが素直には従いますが顔を全く見ずの状態で、とうとう散歩中に名前を呼び顔を見たら(実際は手ですが)ご褒美、という風に変えてしまいました。

現在も散歩中に頻繁に顔を見ますが、どう見てもご褒美目当てなのがわかります。また、仰向けもさせはするのですが、手を噛もうと一生懸命です。(堀川さんのお宅のリッキー君の様な笑顔はまず見ません。)

私が日本に戻ってきてから、言う事は聞くのですが、あまりにもワガママ犬になっておりましたので、犬の視線がこちらにある時は目を合わせず、吠えても無視をし、接していたところ2日間位で要求吠え(リビングで勝手にソファに飛び乗るのですが降りれないので降ろせと吠える事が多いです。)が無くなり、こちらの手が空くまで待っております。(正直あまりにも反応が早かったのでややびっくりしています。)

今更ですが、犬の散歩の際のご褒美、お座り、待ての際のご褒美等々、一切止めた方が良いのでしょうか?それとも徐々に段階的に減らしていった方が良いのでしょうか?

また、犬にご褒美なくアイコンタクトをさせる方法はありませんでしょうか?
仰向けもこのまま続けても構わないのでしょうか?

また、犬の飛びつきに関してですが、散歩中に犬好きの方々に声をかけられると、どうにもならないくらい興奮し飛びつき歯が出ます。

我々夫婦間では落ち着くまで無視をしているのでそれほどでもないのですが、他所の方に迷惑を掛けることになりますので何とかしたいのですが、(皆さん"まだ小さいから仕方ないですよ、1才位になれば落ち着いてきますよ。とおっしゃってはくれるのですが、そうなんでしょうか?)

長々と申し訳ありませんが、もし、何か良い犬のしつけ方法がありましたら、お教えいただけませんでしょうか?
宜しくお願いいたします。


m2.png今はまだまだ成長期ですし、全然あせる必要はありません。犬はシンプルに環境に適応します。何歳になろうとも、良いしつけ環境に変わっていけば問題行動は消えていきますし、また甘やかしなどで悪いしつけ環境に慣れば再び問題行動を起こすようになります。それだけなんです。

今から積み上げれば良いことですし、それは犬の生涯そうしてあげなければいけません。やればやっただけ関係が深まっていきます。犬はシンプルな生き物ですが、月日をかけた信頼関係も大事ですから、あせらない、求めすぎない・・ということを前回もお話申し上げました。

要求が高すぎると、同じ結果が出ても素直に喜べませんし、結果をもっと求められるならその分たくさん教えてください。結果が出ないのは数(反復)がまだ足らないからです。

> 今更ですが、散歩の際のご褒美、お座り、待ての際のご褒美等
> 々、一切止めた方が良いのでしょうか?

↑物のご褒美はもう止めてください。犬はある習慣をやったらやっただけ、それが強化されて修正しずらくなります。ご褒美は「リーダーに褒められる事そのもの」にしなければ意味がなくなります。犬のしつけは全てつながっています。甘やかしや悪い習慣を止めないで、そこに別のしつけ手法だけ上塗りしても何の意味もなくなってしまいます。

> また、ご褒美なくアイコンタクトをさせる方法は・・

犬との全ての接点を主導することです。「指示→行動→褒める」、これで繰り返し主導し続けると、犬は次の指示を待つようになります。だから飼い主に注目し、見つめるようになります。オテだってスワレだって、単純なことですが主従関係の要素が入っているのです。

犬が見ないということは、まだまだ主導が足りない証拠ということになります。

そのためにリーダーウォーク、あお向け、ヒモ付きボール遊び・・そして普段の何気ない態度が大前提・・という根本に戻るわけです。

物のご褒美をあげたい・・簡単に結果が出る方法がないか・・この意識改革をしなければ、犬との本当の関係作りはスタートすら出来ません。

主導型のボール遊びをしてください。投げる前に犬にスワレ・マテをしっかりさせます。出来なければ型をとらせます。そして褒めて投げます。

また、投げる前にご自分の目を指差して、「ミテ」の合図で注目させることを教えると良いです。見なければ、犬の下あごに手を添えてご自分に顔を向けます。目が合ったらすぐ褒めてボール遊びを再開してください。

アイコンタクトでも何の教えでも、まず犬が指示の意味を理解しないといけません。分かっていて言う事を聞かないのではなくて、今はまだ何も分かっていない段階なのです。反復の数が全然足りていないのです。何をしていいか犬は分かっていないのです。

だから何度も何度も、毎日毎日しつこく体現させて、褒めて、それがルールなんだということをまず犬に知らせないといけないのです。

飛びつきも、何が良くて何が悪いのか犬に知らせなくてはいけません。人間の言葉そのものは理解できないわけですから、体現させないと犬は何も分かりません。

ですから犬が興奮したら飛びつく前に、スワレの型を作ってあげて、「スワレ・マテ」音の関連付け、そしてそこで犬好きの人に褒めてもらえば、「こうすればかまってもらえる♪」と犬は理解できるのです。

人間がいくら感情をこめて話しかけても、見返りを求めて愛情を注いでも、犬が理解できない伝え方ではサッパリ分からないのです。それを見てあせっても感情的になっても何も進みません。

「これをしては群れの仲間に入れてもらえない・・言う事を聞いたら群れの仲間に入れてもらえる」・・それを一つ一つシンプルに根気良く犬に教えていかなければけないのです。だから犬に対しての普段の何気ない態度一つ一つが全て重要になってくるのです。

特に奥様がカギをにぎっています。おそらく今までの犬との接し方を、なかなか止められないでしょう。

ただ、意識してやり続ければ必ず結果が出てきますから、いずれ気付いていただけると思います。継続するご努力・意識改革が必要です。

物の効果ではなく、群れとしての犬との関係作り・・これを重視して、頑張って結果が出るまでやり続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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