犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで叱ることと罰は違う・犬の放し飼いはダメ

質問内容前回の犬のしつけ相談はありがとうございました。いくつか書き忘れたことがありましたので、またメールさせていただきました。

①部屋の中で、現在犬を放し飼いをしているのですが、これは良くないのでしょうか?(リビングのみです)
ケージに普段は入れるべきなのでしょうか?

②犬の噛み癖がひどいので、鼻を押さえてしかっていましたが、これをすると、さらにヒートアップしてしまいます。今日仰向けにしてみましたが、これも同じく反抗して、余計に噛みにくるようになります。。どうしたものでしょうか?

あきらめて、違う部屋などに移動するのは良くないのでしょうか?

何度も申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。


返答内容犬の放し飼いはテリトリーが広くなり、それを守るために神経質になりストレスがたまります。アチコチにマーキングしたくなりますし、吠えやすくもなります。

ケージやハウスを嫌がるのは、そのものを嫌がっているのではなく、遊びたい・かまって欲しいというワガママによるものです。

そしてケージと、四方天井が壁になったハウスがあるのが望ましいです。暗くて狭い場所が犬は落ち着きます。

クレート型ハウスなら、お泊りなどのお出かけ時にも、そのまま持って行けるので犬が安心して過ごせます。

普段からケージ・ハウスに慣れさせないと、留守番も出来なくなってしましますし、いずれトイレを失敗するようになります。それが常態化すると、なかなか直すのも困難になります。

遊びやスキンシップ・運動は、メリハリを付けて飼い主さんが出し、主導して遊べば良いことです。そういう接し方も全て犬のしつけの中の一つなのです。

ご自分の好きな手法だけ断片的にとらえるのは危険なことです。

犬を叱ることを「罰」にしないことです。鼻をぺチンとしたり、体罰威嚇などは意味がなく逆効果になります。叱ることは悪い型を止めるための合図で良いのです。大事なことは、良い型を取らせて(体現させて)そこに指示音とジェスチャーを関連付けながら褒めることです。

噛みつきや吠えで口閉じをするのは、悪い型を止めるのが目的です。罰を与えることではないのです。悪い型と良い型を理解するまで、淡々と続けるだけです。

そして、同じ教え方をしても叱っても褒めても、関係次第でその効果がまったく違ってくる・・ということです。そのために、普段の何気ない接し方しぐさ態度・・全部影響しているのです。

先ほどのハウスのお話も同じことです。犬のしつけは365日24時間の全てがつながっています。

また、本書や前回のメールにも書きましたが、反抗されたり暴れが激しい時はムキにならず、リーダーウォークに切り替えたり、主導型ボール遊びの中から少しずつ慣らす・・ということも必要です。

>あきらめて、違う部屋などに移動するのは良くないのでしょうか?

↑それも良いですよ。かまい過ぎず毅然と距離を保つことは大切です。ただ、こういう時にだけハウスに閉じ込めないことです。嫌なパターン化になってしまうとハウス・ケージを嫌がります。

ですので、お話した通りリーダーウォークに切り替える・・これも暴れが激しい時は主導型のボール遊びから始める・・というふうに、今犬が出来るレベルを把握して、そこからほんの少し難しく・・・それができたらまたそれよりも少し難しく・・という段階を作ると良いです。

ホームページ・本書・過去メールを何度も読み返しながら、犬のしつけを進めていってください。

では、頑張って続けましょう。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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