犬のしつけで注意する時の言葉や音の違いで犬の反応が変わる
早速のサポートありがとうございました。(噛み付きが激しくて家族も近づけなかったミックス犬4歳)
つい、声でダメと言いそうになりますが、「しっ」と言う注意音だけで効果が出ていますので、「しっ」という注意音以外は使わないほうがいいですか?
今まで、一般の犬のしつけ本などで、ノーとかダメとか書かれてましたが、堀川さんの「しっ」と言う注意音は初めて知りました。そして、ささいなことなのに、効果があるので驚いてます。
犬は言葉の意味を人間の大人のように理解しているわけではなく、あくまで、「音と起こったこと」を関連付けているだけに過ぎません。条件付け、条件反射に近いです。
それと、人によっても言葉の違いで感情の入り方が違ってきます。
ノーとかダメの場合ですと、それを言うことによって飼い主さんご自身が興奮したり怒る感情が強くなったり、自己嫌悪になってしまったりと、言葉が自分を変えてしまう場合があります。
それが犬にも伝わってしまいますし、本来の正しいタイミングや強弱で叱ったり褒めたり出来なくなってしまうのです。
犬はあくまで音の関連付けをしているだけ(ジェスチャーもそう)なのと、注意されたことで自分の行為とそれを結び付けて反省する知能はありません。
これは人間の幼子もそうですね。自分を振り返って反省することが出来ないのです。だから怒られても感情で泣いてしまうだけなのです。怒られても意味自体は理解できないんです。
「これをしたら嫌な事が起こる・・」くらいの認識しか出来ないんです。ただし、だからと言って体罰・しつけグッズ・天罰方式では表面上の調教になってしまい、犬のストレスが増したり攻撃性が強くなってしまいます。
大事なことは、態度(主従関係)と型(何をどうすれば良いのか体現させる)で示してあげることです。
ですので、犬のしつけは何でもそうですが、『否定形』の言葉で解決しようとしないことです。
例えば、「シ」だけでなく、「マテ」や「スワレ」の音を出しながらリードでチョンと引き上げて噛み付きを回避しながら褒める・・・というようなポジティブな『指示形』にしてあげると良いです。
もちろん、犬がパニックぎみで興奮している時や、しつけの初期段階では、何をしても入っていかないことがありますので、無理に褒めたり指示で何かさせようと思わないで、毅然と淡々とリーダーウォークで主従関係を示すと良いです。距離を置きながら、態度が示せて良いのです。
あと犬の反応が変わる要因としては、口から空気を「シュ!」っと瞬間的に出すと、周波数や音波の伝わり方が変わるからです。
日本語の「さしすせそ」のようにハッキリとした声ではなく、空気の流量や音の波動が違うんですね。
さて、まとめますと、飼い主さんが「冷静に言えて、犬にハッキリとシンプルに届きやすい短音」が良い・・・ということになります。
否定形よりも、ポジティブな指示型のほうが飼い主さんの感情的にも良いです。
結局それは個人間でも違うわけですので、人によって・犬によっては、「ダメ」がしっくりきて犬に伝わりやすい場合もあるわけです。
あとは、ご家族全員で統一することです。
叱る人と叱らない人、同じ人でも叱る時と叱らない時、そしてみんな叱り方・褒め方がバラバラだったならば、犬は理解できないんですね。
人間の子供も同じです。周囲の大人が同じように一貫して叱ってくれるから、当たり前のこととして理解できます。そうしないと「アイツはうるさいヤツ」「コイツは何も言わないのでほっとけばいい」というような見方しかできない人間になってしまいます。
犬の知能もシンプルなので同じです。
そして知能が低い分、感覚が鋭いのです。本能で相手の精神的な弱さを見抜きます。
それでは今日は以上です。また頑張って続けてください(^_^)