犬のしつけで犬がタオルを噛んで逃げる場合の叱り方・教え方
堀川様、お世話になっております。いつもアドバイスありがとうございます。(ドーベルマン4か月オス)
今回は犬の叱り方についてのご相談です。
悪いことをした時、最近の例ですがキッチンに掛けてある手拭タオル等噛んでとる時「コラ!」と言って叱り、タオルを取り上げようとするのですが、犬が噛んだまま走って逃げタオルを渡しません。
以前は追いかけたりしたのですが、犬にはかなわないため追いかけるのをやめ、近くに来た時に捕まえて取り上げ、仰向け固めをするようにしました。
逃げ場がないと犬もあきらめすぐ渡してくれるのですが・・・
このような時の、犬を叱るタイミング等はどうすれば効果的でしょうか?
捕まえようとすると余計逆効果なような気がします。アドバイスよろしくお願いします。
犬に対して、怒声で怒るのも、ムキになって追いかけるのもいけません。
犬の興奮と防衛本能をあおるだけになってしまいます。
ポイントは二つです。
①普段の主導型コング遊びを通じて、コイ(呼び戻し)を定着させることです。遊びを通じて、コイ・ダセをしっかり教えて定着させてください。
それが出来れば、例え犬がタオルを噛んで逃げたとしても、感情的に怒る必要もなく、「コイ→ダセ」で解決することです。
また、教える行為が運動や発散にもなりますので、犬もわざわざイタズラする必要(欲求)も無くなっていきます。
②もう一つは、犬をケージから出す際は、犬にリードを付けて持っておく(リードをご自分の腰に縛っておく)という癖を付けてください。もちろん、主従関係ができて犬の呼び戻しが出来るようになったら、そこまでされなくても良いです。
でもそれまでは、現行犯でしっかり教えないといけませんし、主従関係を作るためにも良いことですので、ぜひ続けてください。
あるいは、犬にわざとタオルを見せて、犬が噛もうとした瞬間に「シ!」などの注意音と同時にリードや首輪をチョンと引き上げて注意します。そしてまた、わざとタオルを見せて・・・
という反復練習をひたすら繰り返します。
ただし、そればかりでは犬もストレスなので、その教えとコング遊びを交互にやると良いです。そうすることでストレスも発散できますし、「噛んで遊んで良い物と悪い物」の区別がつきやすくなります。
そして、ご存じの通り大前提になりますが、「言うことを聞きたくなる関係」がないと、何をどうやって教えても意味が無くなってしまうのです。
普段の何気ない接し方から全てがつながっていますので、忘れないで一貫していきましょう。
ただし、まだ子犬が幼くて知能が低いです。
反復練習してもなかなか理解できませんし、主従関係も定着できません。すぐに結果を求めないで、「どう教えたら犬に理解しやすいか」を冷静に考えながら(迷ったら私に聞いてください)、淡々とコツコツ続けながら子犬の成長を待ってあげましょう・・・