犬のしつけで「褒める」と「チヤホヤ」・「叱る」と「怒る」の区別
堀川さま、お世話様です。早速にアドバイスありがとうございます。
「褒める」と「チヤホヤ」の区別がついておりませんでした。「叱る」と「怒る」の区別はつけているつもりでしたが、どちらも難しいと感じております。
『犬にリードを付けて持っておく癖にすると良いです』とありますが、これはどういうことでしょうか?
家の中でもリードをつけたままにして、リードを持っている、ということでしょうか?
リードをつけたままですと、危ないと思うので、一時、そうしていたこともありましたが、今は、家の中では外しています。
『普段は放し飼いよりもケージに居させた方が良いです』とのことですが、ゲージとトイレが離れているので、トイレに行きたい時に行けない、と思い、人間が在宅中は放しています。
ゲージの中にトイレを入れることは可能(スペース的に)ですが、トイレの真横が寝床というのがなんとも違和感があり、人間の感覚では受け入れられないのですが、犬にとっては取り立てて嫌な事ではないのでしょうか?
すり寄ってきたり、前脚でちょんちょんと呼びに来たりすると、それに答えずにはいられません。少なくとも無視はできないので撫でたりしています。これもいけないでしょうか?
では、よろしくお願いいたします。
>「褒める」と「チヤホヤ」の区別・・「叱る」と「怒る」の区別・・
↑迷ったら次のようにしてください。
犬と何気なく接する時も、オテでもスワレでも何でも良いので犬に何か指示を出してあげてください。
指示に対して行動出来たら指示音・ジェスチャー・犬の名前も関連付けながらポンポン褒めます。
指示で出来なかった場合は、こちらから型を作ってあげて、そこに指示音ジェスチャーを関連付けながらポンポン褒めます。
そういう接し方ならば、スキンシップもできますし主従関係もできますし物事も覚えることができます。
>すり寄ってきたり、前脚でちょんちょんと呼びに来たりすると、それに答えずにはいられません・・
↑ですので、この時にそのまま犬を触らないで、ふと思い出していただいて、マテでもオテでも良いしスワレでもフセでもさせて、そこで初めてポンポンポンで褒めてください。
「主導性・毅然さ」を常に保つことです。
慣れるまでは、ついつい、いつも通りにしてしまいますが、毎日毎日意識していくことで、自然にできるようになっていきます。
そして、「叱る」ということ自体も、あまり意識しないで良いです。叱ることが目的なのではなく、「褒めるための過程」と思われてください。
もともと犬の知能では、自分のした行為と叱られたことを結び付けて反省できないのです。そこで強く叱ってしまうと、隠れてするだけになったり、防衛本能が刺激されるだけになってしまいます。
ですので、例えば噛んだり吠えたりしたら、あえて無視してリーダーウォークを始める・・
主従関係の確認が出来て、犬が落ち着いてきたら褒める・・遊んであげる・・
これならば怒る必要もありませんし、犬も「良い子にすれば褒められる・遊びが始まる」という学習ができます。また主従関係も深まります。
人間の幼子もそうですよね。叱っても知能が低すぎて理解できないのです。恐怖で泣いてしまうだけになります。犬の場合は防衛本能で対抗するか逃げます。
ただ、噛み癖に関しては、作業用の革手袋などで防備をして、あえて手を見せて練習することも良いです。(今回は急には無理ですのでリーダーウォークを続けてある程度関係作りをしてからです)
噛んだら手を犬の口の中にグッと押し込んで「シ!」の音で注意します。また手を見せます・・・この繰り返しで反復で練習すると良いです。
>家の中でもリードをつけたままにして、リードを持っている、ということでしょうか?・・
↑これはもちろん「繋ぎ飼い」ということではなくて、「遊びを主導するため」のものです。例えば、お散歩でリーダーウォークをしようと思ったら、リードが無いとできません。
家の中でも、遊びを主導しようと思ったらやっぱりリードが必要です。(ヒモ付コングにしっかり反応してくれればリード無しでも良いです)
リードは「縛り付ける物」ではなく、その名の通り「リードする・主導するための物」です。
そして、むしろ危険は防げます。暴走もできませんし、ソファーの上から落ちたりも防げます。(ロングリードだとからまって危険です。)
>トイレの真横が寝床・・犬にとっては嫌な事ではないのでしょうか?・・
↑「留守番させて帰ってきたらケージ内にウンチ・オシッコしてた」ということがありましたよね。それだったらトイレを置いてあげたほうが良いです。
もちろん、汚れたままのトイレがずっとあるのは犬だって嫌です。マメにキレイにしておけば良いだけです。
本来は、成犬になったらチョコチョコ排泄するものではなく、一日に3・4回くらいです。回数が多い犬は、興奮が多い悪い環境だからです。
最近はトイレシートも性能が良いですので、少量のオシッコならば臭いも汚れも広がりません。メッシュカバー付にすれば、汚れも足に付きにくいです。
ケージ内にベッドもトイレもあるとさすがに狭いですが、本書の写真のように、ケージの柵を一面外してそこにクレートハウスを合体させれば、ケージ内は広くなりますので、トイレと寝床は距離が置けます。
4年もの長い習慣がありますので、いきなりクレートに慣れないかもしれませんが、本来は、犬には巣穴感覚で落ち着けるクレートハウスは良いのです。
ケージに入れるのは毎日少しずつ増やしていけば良いです。「急に今日から閉じ込めっぱなし」にしないで、「毎日5分ずつ増やしていく」などにすれば、自然と慣れていけます・・・