犬のしつけで使う指示音や言葉・ジェスチャー・叱り方
たくさんのアドバイスをくださって、本当にありがとうございます。
理解力不足でお恥ずかしいのですが、一つ確認させて下さい。オシッコの指示音は「ワンツー」ではなく「チチチ」でやってみましょうとお教え下さっているのですよね。
あと、犬のしつけで叱るときはどういう指示音とジェスチャーにされていますか?
例えば拾い食いをしようとしたときや飛びかかろうとしたときなどですが、普通に、「ダメ」、とか「コラ」でしょうか?
よろしくお願いいたします。
>オシッコの指示音は「ワンツー」ではなく「チチチ」で・・
↑そうです。半年間結果が出なかったことと、私の解説で「覚えやすい単音で」とお話申し上げました。
理屈も実績もあるので、そう申し上げております。そして、その前に関係作りです。良い主従関係が出来ていないと、どんな手法を上塗りしても中・長期的には良い結果は出ません。
>叱るときはどういう指示音とジェスチャーにされていますか?
↑犬のしつけでは、叱って止めさせる・・という概念を持たないほうが良いです。犬も、実は人間もそうですが、否定だけされても理解できないのです。
日本人の大人のように、知能が高く向上心や改善心を持っている人は「ダメ」と言われて理解できるのですが、外国人には日本人のように察して改善する謙虚性や感覚が乏しいと言われています。
ましてや子供や犬にはなかなか理解できない概念なのです。
例えば、飛びつきならば、「ダメ」で否定するよりも、マテ・スワレの指示音とジェスチャーを見せながら、リードをキュッと引いて、その形(型)を作らせて体現で教えた方が分かりやすいのです。
拾い食いだって、吠えだって噛み付きだって、同じ方法で良いです。
つまり、「何をどうすれば良いのか」を犬は分かっていないのです。だからストレートに、「何をどうすれば良いのか」を体現で指示音ジェスチャーで教えてあげるのです。
犬は「ダメ」と怒声で怒られても意味が分からず、興奮や防衛本能をあおってしまうだけなんです。
そしてもう一つ・・「主従関係を態度で示す」という間接的な要素も大切です。
犬は、リーダーと認めた相手に噛み付いたり吠えたてたりなどしません。普段の何気ない接し方やリーダーウォークでしっかりと一貫して示し、リーダーと認めさせるのです。
それまでは根競べです。
犬も人も、本能で相手よりも自分が優位に立とうと競うのです。
動物は噛んだり吠えたりマウンティングしたり・・と、直接的にそれをやりますし、知的な人間はテストで良い点を取ったり営業成績で良い結果を上げたり・・競合他者よりも良い商品やサービスを作り出したり・・
無意識でも、みんな生きるために競っているのです。
犬はその本能のもとに、シンプルに一生懸命生きているだけです。だから犬の飼い主さんは、その本能を理解してあげて、犬に負けず犬の良きリーダーになってあげるように常に振る舞う必要があるのです。
だから、犬の本能には「ダメ」という人間の言葉よりも、毅然さを態度で示してあげる方が分かりやすいのです。そして「何をどうすれば良いのか」を体現でシンプルに教えてあげることです。
その二つを忘れないでください。
犬のしつけは飼い主さんの意識改革からです・・・