犬のしつけで怒りすぎ・体罰から凶暴化→本気で噛みつき
はじめまして。昨日のことですが、もうすぐ1歳になるミディアムプードルが主人の手を本気噛みしてしまい、救急で病院へ行きました。
最近になって、トイレシーツではない場所にそそうを何度か繰り返し、昨日も玄関マットでしてしまいました。
もともとヤンチャな女の子で、私も本気噛み一歩手前までいき、この子は追い詰めるといけない性格だと気が付き、主人にもあまり怒り過ぎないように言っていたのですが、昨日は主人の怒りも止まらず・・投げ飛ばしたり叩いたりをなんども繰り返して、噛みつかれました。
主人は以前の犬も同じようにしつけや体罰を繰り返して、ほとんど鳴かない、尻尾もふらない感情のない子に育ちました。
だから、「怒られては向かう犬はいらない、保健所に預けるか捨ててしまえ」とまで本気で言っています。
この場合、主人が悪いのですが、主人の性格を変えることなど到底できず困っています。何か良い案を頂けたらと思っています。
人間が変わらなくてはいけないのは十分に承知しておりますが、早急に犬のほうを飼える方法を教えてください。
よろしくお願いします。
頑張っておられますね(^_^)
今回の私からのアドバイスは、とても厳しいお話になります。
ですが、これが現実です。
どうかお気を悪くせず、冷静にお受け止めくださいませ。
ご主人にも必ずご覧いただき、お二人でよく話し合って、進路を決めていただきたいと思います。
今回は、大きく二つに分かれます。
1:ご家族全員で考え方を改め、統一・一貫して犬をしつけていく
2:考え方を改めるおつもりが無い場合は、犬を里子に出して今後は室内犬を飼わない
まず、犬の知能では理解できないことがあります。
■体罰や怒声・威嚇で怒られる
■自分のした行為を時間差があって叱られる
■トイレの場所の失敗を叱られる
というものです。
他にも細かいことはたくさんありますが、今回にも関連する主な3つです。
それを全部やってしまいました。
もちろん、ご主人の毅然さは素晴らしいのです。
チヤホヤ・デレデレでも、関係が崩れることは多いです。
ですが、犬の知能では、なぜ体罰や威嚇的なことをされるのか理解ができません。
単なるイジメや攻撃としてとらえますので、逃げるか反撃するかになります。
また、とても強い体罰や威嚇でねじ伏せると、防衛本能で大人しくなることもありますが、それは叱られた意味を理解したわけではありませんし、良い関係作りができたわけではありません。
トイレについては、さらに逆効果になります。
場所の失敗という概念が犬の知能には理解できませんので、ますます隠れて粗相するようになります。そして、時間差で怒られるので、ますます理解はできません。
犬が理解できるライン、できないラインを見極めて、分かりやすく教えていただきたいのです。(そこは本書とQ&Aをご参照)
特に室内で犬を飼うとしたら、今のお考え方を変えない限り、一緒に暮らすのは難しいです。他の犬を飼っても同じことです。
このままでは、さらに大ケガを負うことになりますし、来客にそうして通報されたら、犬も殺処分になり、飼い主にも罰則があります。
考え方を改めるおつもりが無い場合は、プードルちゃんは里子に出して、もう今後室内犬は飼わないほうがいいです。同じことになってしまいます。
どうしても犬を飼われたい場合は、番犬として外飼いに適応できる犬種を飼いましょう。
ただし、体罰(甘やかしもダメですが)で育てると、凶暴性が増す犬が多いです。それで他人がケガしたら、また同じことになります。
※ですので、やはり今回は、犬の現実を知り、人間側が変わってあげていただきたいのです。
もちろん、ご主人の現実や価値観もありますし、奥様の現実や価値観もあります。私は人間の大人ですので、それも理解できます。
ですが、犬にはそれを理解できる知能がありません。
さて、これからの犬のしつけも少し時間はかかりますし、ご主人もプライドが許さないかもしれません。
しかし、それしか方法はありません。
人間の幼子の教育にも同じことが言えます。
人間の場合は、ある程度大人になるにつれ、意味も理解できる知能がついていきますが、犬には無理です。
もちろん、ご主人の毅然さは素晴らしいのです。
それが無いと、主従関係も崩れることが多いです。
ですが、犬の知能にも限界があります。
犬が理解できるライン、できないラインをもう少し勉強していただいて、見極めて、分かりやすく教えていただきたいのです。
それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)