犬のしつけがQ&Aで分かる!

二頭飼いの犬のしつけで、どちらも子犬の場合どうしたら良いか

質問内容
初めてご連絡させていただきます。現在、堀川さんの犬のしつけマニュアルの購入を検討しており、いくつか質問させていただけたらとご連絡差し上げました。

現在チワワを二頭飼っておりまして(雌7ヶ月、雄6ヶ月)、私のしつけの失敗で雌7ヶ月の子が私を怖がり、人間の手を怖がるようになりました。

わたしだけの時はわたしにも寄ってきますし、わたしの膝の上で寝たりもします。腹見せもします。

わたしが押さえつけて怒ってしまうまでは、わたしが呼ぶと飛んできて尻尾を振りながらお腹を見せてましたが、そーいうのは無くなりました。

これまでも何度も抑えつけるようなことをしていて、その際は怒られた後飛んで寄ってきて、ごめんねと言わんばかりにお腹を見せてすり寄ってきました。

しかし今までと変わらなかったのに急に怖がるようになりました。

ケージから出す時、わたしが帰ってきた時は尻尾を振って飛び乗ってきますが、明らかに1ヶ月前位に怒ってから変わりました。

これは信頼を失ったのではないかと思っていますが、まだ信頼を取り戻すことはできるのでしょうか?

また1番頭を悩ませているのが、多頭飼いで月齢が近い為、二頭ともしつけが必要ですが、片方がお座りしても片方がしない、そっちをお座りさせているとお座りしてた方が立ち上がってしまう。違う方に言ってるのに違う方が行動する。

など、マニュアルを購入してもこのような場合はどうマニュアルを使っていいかわかりません。

多頭飼いで月齢がほぼ同じ。二頭とも一からしつけが必要な場合、どのようにしてこのマニュアルを使えばいいかアドバイスいただけないでしょうか?

例えば片方に躾ている際は、片方をケージに入れるなど、具体的に教えていただけたら購入の手助けになると思うのですが。

それさえわかれば購入させていただき、実践してみたいと検討しております。

長くなりましたが、お返事お待ちしております。



返答内容
頑張っておられますね(^_^)

まず、理解してあげなければいけないことがあります。

それは月齢による変化です。

犬は、5か月くらいから歯が生え変わったりするなど、成犬に移行していき、心身ともに成長していきます。

ただその過程では、何でもキレイに上手く成長していくわけではなく、人間の子供の反抗期のように、困った反応も出ます。

今はそのど真ん中で、特に7・8カ月で急激に知能が上がり、成犬の特性が強く出ます。

権勢本能、自我、独立心、警戒心、相手を見抜く視点、が鋭くなっていきます。

その割に経験が乏しいので、ずる賢く見えたり、今回のような反応が出たりします。

手を嫌がったり、散歩で飼い主さんが歩くと足を噛んできたリ・・・など、コントロールされることを嫌がったりするものです。

ですが、これも時期的な面が多く、これから経験を積む中で、消えていくものもあります。

ただし、飼い主さんが甘すぎて主従関係が崩れたり、反対に厳しすぎて信頼関係を失うこともあります。

犬の反応も不安定な上に、バランスがちょっと難しい時期なんです。


私の犬のしつけ法も、手法は色々ありますが、例えば一例ですが、犬を仰向けして主従関係を示すやり方は有効です。

犬を仰向けにし、首輪をつかんでその型をキープしながら、指示音ジェスチャーでポンポンして褒める・・・

というやり方があるのですが、しかしそれに対して、床に押さえつけて怒声で怒ることとは違います。

強い痛みの刺激や怒声では、犬には良し悪しが理解できないどころか、防衛本能を刺激してしまうだけになります。

『毅然さ』と『威嚇(いかく)』は違いますし、『体現で教えること』と『体罰』も違います。


今回は、難しい月齢に入った中で、ちょっと感情的になってしまった・・・ということの結果になります。

それと、動く手だけに反応する場合は、人に対して嫌悪しているのではなく、自分の自由や優位性を邪魔されることを嫌がっています。その対象が『動く手』になっています。

これも、犬の経験が積み上がってきて、飼い主さんの行動が一貫していれば、時間とともに理解していきます。

もちろん、体罰や怒声で怒ることは、もういけません。そして、主導型コング遊びでたっぷり遊んであげて、遊びと団らんの時にチョイチョイ触れて、手に対する嫌悪感を取り除いていきましょう。

(猫なで声でナデナデはいけません)


>二頭とも一からしつけが必要な場合どのようにしてこのマニュアルを使えばいいか・・

↑先入観や過去の教材は忘れていただき、素直にそのまま学んでいただければと思います。

二頭飼いだからしつけ方を変えるということはないですし、留守番などは多頭飼いのほうが退屈しないで、情緒も安定します。

それと、二頭とも難しい時期ですので、今までのことも悲観されなくて良いですし、直ぐに結果を求めないことです。

まだ1歳くらいまでは、不安定だと思われてください。


>例えば片方に躾している際は片方をケージに入れる・・

↑こうされてください。

何かを教える時は、メリハリをつけて一頭ずつに集中し、お散歩・自由運動・団らんは二頭一緒で良いです。

ただ当然、もう一頭を静かに待たせておくのは大変です。

ケージ内に居させても、ジタバタ・キャンキャンすると思います。

そういう場合は、Q&Aで解説している『布掛け目隠し』をしたり、あるいは一頭を肩掛けバッグに入れて、顔だけ出させて、それを首や肩に掛けながら(その一頭を抱えながら)、もう一頭のほうを集中的に教えたりしつけをします。

小型犬の子犬ですので、そんなふうにできます。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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