犬のしつけで関係がなかなか良くならない場合の原因
堀川様、お久しぶりです。○月付けで、○○県よりまた○○市に転勤で戻って来ました。
家も元の家なので、犬も覚えているらしく、落ち着いています。
しかしながら、問題行動もあり困っている事があります。
食欲もあり、快食快便で毎日を過ごしていますが、最近はリビングでくつろいでいる事が多く、こたつに入って寝ています。
夜、寝るタイミングで犬をサークルに入れようとすると、唸って噛みついてきました。本噛みで結構痛かったです。
私は、烈火のごとく怒ってハウスに入れて、勢いでサークルを蹴ってしまいました。
妻に言うと、○○在住の時に同じ事があったようです。
なんか、命の危険を察知して怒っている様に感じました。
最初は、夜になるとハウスと言うと自らサークルの中のハウスに入っていました。
また、3日間完全無視をしようかとも考えていますが、なかなか完全無視も辛いものがあります。良い方法があれば教えていただければと思います。
以上、よろしくお願いします。
ご転勤が多くて大変ですね。犬も人も、やっぱりストレスになります。
なるべく会社側に上手くお話して、定住できると良いのですが・・・なかなかそうもいきませんよね。余計なお話で失礼いたしました。
さて、犬も環境の変化が多くてストレスになっているのも事実ですが、やっぱり主従関係が崩れています。
>3日間完全無視をしようかとも・・なかなか完全無視も辛いものがあります・・
↑この精神性を犬に見抜かれてしまっています。だから関係が崩れてきましたし、変わらないのです。
なぜ私が「3日間完全無視をしてみて」というようなお話を申し上げているかと言いますと、飼い主さんに精神的に成長していただきたいからなのです。
犬は犬の本能に従って、シンプルに生きています。それしかできません。
『強い者がリーダーになり、強いオスとメスが繁殖し子孫を残し教育していく・・・』
この特性があったから生き残ってこれたのです。この本能の感覚を犬はいまだに持っています。
人間も本来は同じです。
国のリーダー、会社のリーダーがダメならば、つぶれます。生き残っていけませんので、そういうリーダーを求め、言うことを聞きたくなります。
もちろん、ご転勤が多いですから、特にご家族は知らない土地で知り合いもいなくて寂しく不安ですから、ついつい犬との接し方にもそういう影響が出ます。
私は人間の大人ですので、そういうご事情は重々承知しておりますが、犬の知能では理解できません。
本能の感覚で冷淡に反応することしかできないのです。
さて、今回は2つ必ず実践されてください。
①まずは3日間完全無視にチャレンジしてみる
②犬をフリーで出さないで、必ず誰かが犬にリードを付けてそれを持っておく癖にする
を徹底されてください。
そうすれば、噛まれる前に制御できますし、噛まれた場合は「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意できます。
あるいは、そのまますぐにリーダーウォークに移行できます。厳しく行ってください。
そして、そうやって過ごすことで常に犬を主導する形になりますので、自然な主従関係作りに良いのです。
その態勢で、主導型コング遊びもたっぷりしてあげてください。
怒声で怒っても、犬は意味を理解できませんし、防衛本能を刺激するだけになってしまいます。
主導性と毅然さの意識を上げていかないと、やっぱり犬は見抜きます。表面的なことだけしても、犬は見抜くのです。
さて、以前もお話し申し上げたと思いますが、やはりまだQ&Aサイトのご熟読が足りないようにお見受けいたしました。
お忙しいのも重々承知しておりますが、犬にはそれは理解できません。犬にとっては、「自分に対してどういう接し方をされるか」が全てです。結果が全てです。
上手く工夫できることともありますが、避けてはいけないことがあります。
それでは、またQ&Aサイトを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)
※特に連休の過ごし方はご注意です。連休が終わった時に犬のストレスが倍増します。