犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけのマインドセットとは

質問内容よろしくお願いします。中型犬8か月オスです。

家族は40代夫婦。夫:犬飼うのは初めて。しつけに消極的。妻:飼い主(相談者)私です。室内飼いしつけは初めて、無知です。

夫:朝7時出勤 夜10時帰宅 朝と夜30分ー1時間犬と触れ合う。
私:パート6時間程度。日によってまちまち。外出時以外はずっと犬と一緒。

犬との遊び:おもちゃで一人遊び、時々ひっぱりっこ、ぬいぐるみ投げっこ。
犬へのしつけ:ひどい吠え噛み付き時首輪掴みソファーに押し付け固める横倒し力抜いてからもしつこく押さえた。ケージにいれる。無視をする。いけないと言う等。

意味のない声掛け・抱っこ・ナデナデは、すべてしている。

散歩は犬が引っ張るままに40分程朝か夕どちらか1回。

125cm位のケージにトイレトレー1つレギュラーサイズ2枚用設置。クレートは使っていない。天井は木のすのこ。リビングの隣の6畳の和室を2つに仕切ってリビングよりに主人の布団、奥に私の布団とケージがある。リビングからはケージ見えない。

ケージ飼いが目標だったが、昼間の吠えとウンチまみれに1ヶ月半で挫折。マンションの為声や足音、おもちゃの落ちる音に気を使う。

その後就寝時と外出時のみケージに入れておとなしくしていたが、夜鳴き始める、挫折。

犬のしつけ教室でホールドスチール(後ろから抱え込み)、マズルコントロール、タッチング、リーダーウォーク教わるがすべてできなかった。(人のみ出席)甘やかして何もして来なかったから。

ひどい吠えと噛み付き時、押さえこみマズルコントロールで凶暴に噛み付き続けたため、無視に切り替え数日でおさまったがマウンティングが始まった。物を取り上げる時唸る噛み付く。

トレーナーさん訪問相談で大げさに褒めることを指摘され改善。リードを付けておすわりの継続を教わる。(1時間半)

外出時脱走が時々始まり(トレイ出し入れ口15cmから)、泣き叫ぶので挫折。現在廊下、玄関、リビング、ケージを自由に、その他の2部屋、水回りには行けない。

リーダーウォーク散歩時取り組始める。私に吠えなくなる、マウンティングなくなるが、いたずらや甘咬みを叱る、散歩時等思い通りにならないと噛み付く。

主人には相変わらず帰宅時、起床時の吠え、跳びかかり→興奮噛み付きだが主人はこのままで良いらしい。対処は上からの押さえ込み。私は困るのだが。仰向けは私だけ朝起きた時と足拭く時している。

私はあせらずに信頼関係、主従関係が築ければと日々過ごしていきます。

 

返答内容

自分の子供の将来のために、どう育てるべきか・・ストレスに強く、ルールを守れる「大人」になるためにどう育てるべきか・・

ご自分に問い直してみてください。

今までの接し方ではそうなれないはずです。セラピー犬どころか、家族もまともに接することができなくなってしまいます。

「犬は生まれつき従順で人間の言うことを聞く動物・・」ではありません。

生存競争の中で生き抜こうとする、クールでシンプルな本能に従って生きていくだけです。強い者が生き残り、繁殖して子孫を残す・・そういう自然淘汰の中を生き抜いてきた動物の子孫なのです。私達人間だって同じです。これを絶対に忘れてはいけません。

本当に生まれつき素性が良くて、何も躾けしなくても良い犬はいます。しかし、それは本当にごくまれです。多くの犬は、人間が主導性や毅然さを見せられなければ、自分が優位に立って群れを引っ張る・・違った言い方をすれば、人の言うことなんて聞かず好き勝手して、気に入らなければ吠え噛みつく・・それだけです。

お子様がいらっしゃらないご夫婦ですので、犬を溺愛したくなるお気持ちは重々分かります。しかし、犬は人間側の都合など理解できません。犬の本能でクールに感じ、反応するだけです。

まずは、以上のマインドセットを頭に叩き込んでください。その土台ができていないのに「ホールドスチール、マズルコントロール、タッチング、リーダーウォーク・・」

こんなことをしても犬には伝わらないのです。単なる遊びか、イライラ反発する感覚だけになります。

犬は、普段の何気ない接し方・しぐさ・態度を全て見て感じています。それを毎日感じ続けて、相手が自分にとってどういう存在か認識していくのです。

そこから変えないと、何も変わりません。犬のしつけは全てがつながっているんです。極端なお話、その土台ができていれば、細かい対処法など何でも良いのです。

犬が飼い主さんを認め、言うことを聞きたいと思えるような存在かどうか・・

これが全てなんです。

犬の特性を理解してあげて、毅然さと主導性を一貫して示し続けること・・あとは時間の問題です。犬は必ず根負けして認めるようになっていきます。それまでは自分との闘いなんです。

ご自分の意識の中に、「毅然さと主導性」が柱としてドンとあれば、自然に何気ない接し方・しぐさ・態度は全て変わっていくんです。

いつの間にか、甘やかしやチヤホヤが無くなり、常に何か犬に指示して褒め、遊びも散歩も主導型になるんです。

本書とQ&Aサイトとこのメールを、何度も何度も熟読していただいて、そのマインドセットを叩きこんでください。

読み返すうちに心に浸透していきます。

もちろん、人間はそれぞれ生まれ持った特性や性格はありますが、知能の高い人間の大人は、マインドセットを学ぶことで少しずつ意識改革できるんです。私もかつてそうやって来ました。

さて、今回まずやるべきことですが、しばらく苦労します。犬の今はちょうど7・8か月過ぎて、急に知能が高くなり始める時期です。

自分の思い通りに行かせるために、気に入らない時は噛んで引っ張って動きを阻止したり、吠えて要求したりズル賢くなってきます。

ただ、同時に知能が高くなるので、毅然と一貫して教え続けることで理解力も高まります。

まずはマインドセットを叩き込んで、何気ない接し方や遊び方から変えてください。ゲージで過ごさせる時間も少しずつ増やしていきながら、一緒にいる時は犬にリードを付けて持っておくことです。

あるいは自分の腰にリードを縛っておいても良いです。その状態で、主導型のコング遊びをしたり団らんしてください。

散歩もリーダーウォークを意識する・・家でも時間を見つけてはリーダーウォークする・・

最初からキレイな形はできません。しばらくは何も結果は求めないで、ひたすら自分が毅然さと主導性を犬に示す・・それだけ意識されてください。

毎日続けることで、段々飼い主さんの芯も強くなって定着していきます。自然と振る舞いが変わりますので、犬の反応も変わっていきます。

では今日は以上です。まずは本書とQ&Aサイトとこのメールを、何度も何度も熟読していただいて、マインドセットを叩きこんでください。そこからスタートです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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