犬のしつけが正しくできずストレスから吐血した犬の例
・問題の内容:2か月前に犬が吐血し病院で治療を受けました。病院の先生からは、原因はストレスからだろうとの見立てでした。注射、点滴レントゲン、検査で大変疲れて帰宅しました。その時生理中でした。
それ以後餌を食べ始めると唸りだし、そばを通っただけで唸り、餌を少し残し始めました。日に日にエスカレートして、主人が帰宅すると喜ぶのですが食事を始めるとずっと唸っています。寝そべっていてもその姿勢で唸ります。おやつをもらうため仰向きになっても唸って、食べ終わると威嚇し始めます。今にも咬む勢いです。
私にも唸りますが、ダメと言い、辞めるとほめたりすると一時辞めますが、また小さめの声で唸っています。もうわけがわからないです。家族で困っています。アドバイスよろしくお願いいたします。散歩中走ってくる車に向かっていくことも困っています。
・愛犬の犬種:トイプードル年齢2歳7ヵ月 性別、女の子
・家族:主人50才代、同居時間4時間。私50才代、一日同居だが、外出時間あり。子供20代、同居時間5時間
主人:朝何も接しない。夜帰宅後は犬をさわりに行くと犬は喜びながら逃げる。お座り、待て、ゴロンができるとオヤツをあげます。休日はほとんど主人が散歩に連れて行きます。
私:朝おしっこシート替え、眼やにとり、スキンシップをします。一日2日の食事、待てをさせてから与えます。日中は私の気配のあるところで丸くなって寝ています。平日は私がほぼ毎日散歩に連れて行きます。泣いたりするとダメと言って辞めさせます。
①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
→主人...さわりに行こうとすると唸りだす。もしくは逃げる。私......犬のそばを通る時、「かわいい」「おりこう」と言ってなでる。おしっこ、うんちが上手にできてもほめる。なでます。
②過去はどういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
→主人...ぬいぐるみを投げて取ってこいをさせます。主人が食事終了後です。私......私が気が向いたとき取ってこい遊びをします。
③過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
→褒める時:オーバーに褒めます。頭、首、背中、お腹をなでます。叱る時:ダメときつく言います。何回も言う時もあります。
④過去はオヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
→はい。
⑤過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
→1日40分~1時間首輪にリードをつけて散歩します。走ってくる車を獲物のごとく構えをして追いかけようとします。先に行こうとするとダメと言って引っ張ったり、進行方向を変えたりしますがうまくいきません。
⑥過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
→朝5時30分に私が起床し犬のいるダイニングに行きます。主人が起床し、食事をします。その間犬はテーブルの下をうろうろ歩きます。私の食事の前に餌を与えます。
夕方の散歩の時間まで私の気配のあるそばで寝ています。私が外出するときはハウスに入っています。夜、歯磨きガムを与えル前にハウスに入り寝ます。
・愛犬のハウス周りの構成、環境など
→犬のハウスの写真添付しました。犬はその時未使用のシートに寝てます(シートに近い場所で私がいます。)いつもは奥のベットで寝ています。
今回はとても厳しいお話をいたしますが、このままでは何も解決しないことが心配ですのであえて申し上げます。
まず、私のメールの返信内容だけを表面的に実践されても意味がないのです。個別の手法や対処法だけを求めても、犬のしつけは絶対に成功しません。全てがつながっているんです。
本書とQ&Aサイトを見ていただければすぐに分かる間違いを、たくさんされています。というよりもご報告いただいたお知らせ項目のほとんどが間違っておられます。
一番大切な根本の意識設定を、まったく無視されておられます。
明らかに本書とQ&Aサイトをお読みになられていないことが分かりました。
これではいけません。何も変わりません。
個別のアドバイスだけをピンポイントにやっても、意味がないどころか犬は混乱するだけなんです。家族で一貫できないと犬は理解できないのです。
犬への甘やかしやチヤホヤの接し方がストレスになっていることに、お気付きになられていないのです。トイプーちゃんを苦しませてしまった原因は、ご家族の接し方なのです。環境なのです。意識設定なのです。
その責任を受け止められないようでしたら、何も変わらず、今後もトイプーちゃんのストレス性胃潰瘍は続き、胃癌になり短命で死ぬことになります。
そうさせるかさせないかは、これからのご家族の意識設定しだいです。
意識設定がしっかりできたら、何気ない態度しぐさ接し方は全て変わるんです。自然に変わるんです。それを続けるから、犬が飼い主さんの「主導性と毅然さ」を認めるようになっていくのです。
当たり前の良い基準値ができるから、犬はかまわれなくても留守番してもストレスなどたまらないわけです。
放し飼いでテリトリーが広すぎれば、それを守るためのストレスはその分大きいわけです。
チヤホヤされることが基準値になるから、ゲージ内でかまわれない時や留守番はストレスがたまるわけです。
家族全員が信頼できるリーダーでないから、自分がならざるをえなくなり、その割に何か問題を起こせば意味なく怒られる・・・これではストレスがたまって当たり前なのです。
放し飼い・意味のない声掛けナデナデ・抱っこにオヤツ・・・本書やQ&Aサイトで何度も何度もいけないと解説しています。
素直に学んでください。受け入れて改善してください。
お読みいただければ全て書いてあることなんです。お読みいただいてないか、無視されているわけです。
そこに私がいくらアドバイスをしても、効果が出るわけがないのです。よけいに悪循環になります。
このメールに本書を添付いたしました。下記はQ&Aサイトです。
絶対に!!!
ご家族全員で熟読されてください。このメールも含めてです。ご家族全員で過去の接し方は全て間違いなんだと意識改革されてください。
それをされないでピンポイントの手法だけを上塗りするのは、とても危険なことなのです。
全体を学ばれていないので、個別に項目を解説することは今回は危険だと判断いたしました。
このメール・本書・Q&Aサイトを全て熟読されてください。
犬は犬の本能で、ただ環境に適応して生きているだけなのです。家族(環境)が変わらなければ、犬は何も変わりようがないのです。
あとはご家族がやるかやらないか・・意識しだいです・・・