犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで褒めようとすると嫌がる

質問内容我が家の犬も生後3ヶ月と1週間になりました。ビックリするほど大きくなりました。片手ではもう重くて抑えるのも大変です。

そんな犬ですが、最近はリードを付けて遊ばせたり、歩く練習をやっています。ですが、リードの付け外しに苦労しています。リードの金具の所がとても好きで、付けたり外そうとすると、そこを狙って奪おうとして暴れるし噛み付かれるしで大変です。

ようやくリード付けて、ボールなどで遊んだりしていても、すぐに飽きてしまってカーペットの端っこを噛んではがそうとします。こういう時はリードをひっぱてダメとやってみたのですが、全く止めようとしません。それどころかますますひどく食いついていきます。

それでも、何回かに一回位やめてくれる時があるので、その時は褒めてあげようと頭を触ろうとすると、後ずさりしたり嫌がって噛んできたりします。

頭が嫌ならお腹や顎にと思ってやってみたのですが、触られたくないみたいです。

普段は自分から近寄ってきたりするし、遊びながら仰向けにしては、お腹や、手、足等触ったりもしてます。必要な時にする抱っこは大丈夫なのに、褒めようとするととても嫌がります。

いけない事をしたときのリードでの私のしつけ方がよくないのでしょうか?

上手くリードを扱えないので、犬にとても負担をかけてしまっているように感じています。だから、その時に触られるのを嫌がるのでしょうか?どうしたら上手くできるのかがわかりません。

ケージの中では相変わらず暴れまくっていて時々尻尾を追いかけ回す事もあります。かなりストレスがあるのではないかと、かまってしまう事があります。

それがまたお互いのストレスを生んでしまっているかもしれません。

ケージのなかで暴れていてもほとんど吠えたりする事はないし、疲れれば寝てしまうので、無視していても良いでしょうか?

自分自身も何も上手くできないことにとても苛立ちとストレスを感じてしまって、辛くなる時があります。もちろん犬の事は大好きですし、可愛くてとても愛おしい存在です。

それでも時々憎らしく思ってします事があります。きっとそんな私の良くない精神状態が伝わっているのかもしれません。
これからもっと大変な時期がくるのに私大丈夫か?って思ってしまいます。

すみません、途中からほとんど愚痴のようになってしまいました。

初心者のわたしでも上手くリードを使える方法を教えていただけたらと思います。

 

返答内容

本書でもQ&Aでもお話しておりますが、本来はまだ親元でしつけを受けるのが良いくらいの幼さなんです。

知能が低すぎるんです。上手くいかなくて当たり前なんです。その意識がないと、焦って一喜一憂して辛くなったり悪循環になるだけです。

今は「小さな猛獣」が普通なんです。

リードの使い方はそれで良いんです。悪い型を止めたり、行先をコントロールしたり「主導」するための物です。それで良いのです。今は子犬の知能が低すぎるだけなんです。

ただし、↓これがいけません。

>ストレスがあるのではないかと、かまってしまう・・

↑最初にそうしてしまうから子犬の中で癖になり基準値になり、更に要求するようになり、それをまたかまってあやそうとするからエスカレートしていきます。

吠えないなら完全無視をしてください。吠えたら毅然と教えます。

それと、触り方・褒め方も本書やQ&Aでたくさんお話していますが、噛み癖のある犬や敏感な犬、逃げ癖のある犬は、手を上から近づけないことです。

どんな動物もそうですが、「上から覆ってくる物は自分より強くて大きい天敵」という本能の感覚があります。

ですので、頭や背中は触らないで、犬の目線よりも低い位置から手を近づけて、犬の肩付近をポンポンして褒めてください。

それと、犬の中では「遊び」の感覚もあります。犬は腐肉食動物であり、捕食動物でもあります。

動くものを追いかけ、捕まえ殺し解体し食べる・・この能力が低い個体は自然淘汰で生き残ってこれませんでした。つまり、その能力を磨いて生き残ってきた犬達の子孫なのです。

生まれて落ちて眼が開き歩けるようになったら、遊びの中でもうその訓練が始まっているのです。「追いかける噛む壊す」・・という大切な本能に加えて、「吠える」という番犬の要素を人間が加えて強化してきたのが犬なんです。

さて、人間の子供も「七つ八つの憎まれ盛り」という言葉がありますね。自立のために自我を持ち、色々行動してみて失敗と成功を繰り返しながら成長していきます。

それが哺乳類ですし、私達もそうやって成長してきました。

今の状況はまだまだ序の口です。5か月くらいから本格的な反抗期も来ます。7か月すぎるとズル賢くなります。1歳まではもう大変だということは、ご覚悟ください。

人はよく「子育てをして親になる」と言われますが、犬も同じです。

「犬を育て・しつけして飼い主になる」のです。その中で飼い主さんも学びながら、絆を作っていくことが大切なのです。

とにかく今は、まだまだ小さな猛獣の知能なんだ・・ということを理解してあげることです。でもそれはワガママを許すことではありません。ワガママには毅然と対応します。物事は主導します。

今はそれを淡々と続けながら、子犬の成長を待つ時期なんです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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