犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで散歩と寝る場所

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3ヶ月のラブラドールレトリーバーのメスを飼っています。今回は、散歩と人が寝る場所についてお尋ねします。
まず散歩についてですが、2回目のワクチン投与後、早朝のみ少しずつ外へ出てリーダーウォークを兼ねて散歩をするようにしています。しかし、家でツケができても外に出ると他の物に気をとられ、草などの匂いをかごうとしてなかなかうまくできません。
こういう場合は、少し匂いをかがせて落ち着いてから歩くのは良くないでしょうか?

それから、人の寝る場所についてですが、この間テレビで犬と人が同じ目線にいると、犬が自分を同等もしくは上位であると認識するという話がありました。しかし今は、夜寝るときに犬と同じ高さで人が隣で寝ています。
これは犬に同等と認識されやすいでしょうか?
何か対策を立てたほうがよければ、教えていただけたらうれしいです。以上2点、アドバイスの方をよろしくお願いします。


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野生で生きる動物にとって臭いは生命線です。幼いうちから色んな臭いを嗅ぎ経験し、生きるために必要な臭いの嗅ぎ分けを学んでいきます。人間の子が色んな物に興味を持ち、触ったり、舐めたり、口に入れたりしてみるのと同じ事です。

それは本能として必然的にやっていて、成長するための経験でもあるわけですが、人間の子にも触って良い物、いけない物を教えますね。犬にも同じです。特に、飼い主にしっかりついていかなければいけない散歩中なわけですので、やはり止めさせるべきです。
 
休憩中などに嗅がせたくなりますが、それがクセになると散歩中も気になったり、犬の知能では臭いを嗅いでも良い時と悪い時との区別が出来ません。しっかりわきに付いて歩かせたいのなら、クンクン嗅ぎは一貫して止めさせるべきです。
そして最後のワクチンが終わっていないのなら、なおさらです。前回のメールでもお話した記憶がありますが、他の動物の糞尿に接触させてはいけないからです。また草木に動物が触れて病原菌やダニなどが残っている場合もあります。それならかえって他の家庭犬に接触したほうがまだ安全です。都心でもタヌキ(イヌ科)などいますし、野良猫やネズミなどは色んな病原菌を媒介します。
 
これも型と音でしっかり教えれば、時間はかかりますが理解しますので、シンプルに根気良く教えてください。臭いを嗅ごうとしたら「ダメ」と同時にリードを軽く引き届かないようにする、そこで褒める。開放するとまた臭いを嗅ごうとするので、「ダメ」と同時に・・この繰り返しです。そして開放しても臭いを嗅がなくなる瞬間がきますので、逃さずしっかり褒める・・それを何度も反復してください。
 
お話変わりまして犬と人間の位置ですが、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
 
例えば、犬がソファーの上に寝ていて、人間が下の床に居る・・これはいけません。しかしソファーがない家や部屋では、必然的に両者とも床に居るしかありません。そこまで全部差をつけるのは現実の生活では不可能ですし、またそれだけで主従関係を誤認することはありません。
 
例えば、犬がソファーに座ってもどこに居ても教えない、叱らない・・そういう飼い主さんは、無意識に日常的に甘やかしたり従属的な態度で接していて、だから主従関係が逆転しやすい・・ということなんです。
 
ですので、犬をソファーで寝かせる・・抱っこする・・などしなければ大丈夫です。
 
しかし、それらのような日常の主従関係に関することを意識されるのは、とても良いことです。その意識を忘れないでください。その意識があれば、自然に毅然とした態度が表面に出てきます。犬にも伝わります。
 
ただ、犬と添い寝はしないでください。ケージ内のハウスで寝させましょう。
 
では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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