犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけではリーダーウォークの前にリードに慣れ外の世界を経験させる

Q.ご質問:
生後4ヶ月のチワワの雄、を飼い始めて1ヶ月半ほど経ちました。
犬を飼うのは家族一同初めてです。本人40歳 妻46歳 娘10歳 義父81歳  4人家族です。

先週3回目のワクチンが終わり、それまでは抱っこで近所を散歩する感じだったのですが、少しずつですがリードで散歩してみようと試みている段階です。

しかし、首輪は素直に着けさせてくれるのですが(最初2、3日は嫌がりましたが)、いざリードをつけて散歩に出ようとすると、『僕は言いなりにはならないぞ!』的な感じで足を踏ん張り、右にも左にも動こうとしません。

こちらも目を合わさず、声をかけず、別の方向へ行こうとするもののガンとして動こうとしません。子犬なのであまり無理矢理引っ張らないほうがいいかと、そのままお互い一歩も動かず、目をそらしたまま、じっとしていて、らちがあかず、また家に抱っこで帰る日々です。といってもまだ3日ほどですが。

犬にリードをつけていると、緩めていても動かなくなってしまいます。私としては、慣れが必要と思い、そういう状態でもしばらくリードに慣れさせようと続けてみようと思っています。なにか良い方策があれば教えてください。

夫婦共働きなもので、家を空ける時間が多く、朝散歩して9時ぐらいに家を出て、4時頃に娘が帰ってきて犬と部屋の中で遊んで、妻が6時頃に帰宅して遊んで、私が夜9時頃に帰宅して、軽く散歩に連れてゆく感じです。

よく甘噛みするので、噛むたびに『ダメ!』といって、しつこいとゲージに戻すようにしています。1ヶ月半生活した感じですととにかくやんちゃな性格のようです。病院の先生も『頑固な犬』と笑っていました。

一番伺いたいこととしては、堀川さんの本のようなリーダーウォークを目指しているのですが、動こうとしない場合にはどうしたら良いのか、という点です。なにとぞよろしくお願いいたします。


A.お答え:最初に経験した抱っこでの散歩が癖になっているのと、抱っこする態度も犬に関係性の誤解を与えてしまいます。

距離を移動すること自体にあまり意味はありません。行きかう人や犬や自転車などたくさん見る・・会う・・臭いに触れる。ということが大事なのです。ですので、抱っこして甘やかして移動するよりは、首輪とリードを付けて玄関先でノンビリ行きかう人や犬を見せれば良いです。

それを何日も続けてから、少しずつ行動範囲を広げていけば良いです。外で過ごす時間をたくさん確保して、慣れる機会を作ってあげてください。

そして、その前にリードそのものにも慣れていませんから、まずは家の中で慣れさせることです。ケージから出す際は、常にリードを付ける癖にすれば良いです。お嬢さんが学校から帰ってきて、部屋の中で遊ばせる時もリードを付ければ良いですし、リードを付けてボール遊び、リードを付けてゴハン・・でも良いわけです。

リードを付けておけば、トイレの失敗や暴走も防げますし、噛んだり吠えたりしたらすぐ現行犯でリーダーウォークに移行できます。

それと、積極的に室内でリーダーウォークをたくさんやってください。特に経験値や知能が低い幼犬にとっては、外の世界は恐怖と興奮のかたまりです。まずは落ち着ける環境下でたくさん練習してください。

それと、普段の犬との接し方や態度全体も見直しましょう。チヤホヤ甘やかしたり、犬に合せる行動もないでしょうか。お嬢さんと遊んでいる時でも、いつでもどこでも「主導」されているでしょうか。犬のしつけは全てつながっています。

特定の手法だけ断片的に上塗りしても絶対に成功しませんし、関係作りもできません。

まずは、犬に合せない主導する態度を意識して、室内でリーダーウォークをたくさんしてください。特に、ゴハンを準備してから、食べさせる前に入念にやると主従関係が明確になります。

>噛むたびに『ダメ!』といって、しつこいとゲージに戻す・・

↑叱って終わりにしないようにします。物事は全て体現で教えます。悪い型を止めて良い型を取らせ褒める・・音とジェスチャーの関連付けもします。

「ダメ!」と厳しい視線を送りながら犬の口を手で閉じます。これで悪い型は止まり良い型になったので、褒めて口を放します。この時に将来の吠え癖も考慮して「シ~!」という音を関連付けながら褒めると良いです。褒め方は、猫なで声や大げさにならないように注意し、毅然と「○○良い子!」とハッキリ伝え、肩をポンポンして褒めます。ナデナデはNGです。

解放してすぐにまた手を見せます。噛んだら再度「ダメ!」と厳しい視線を・・この繰り返しです。続けると、手を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、しっかり褒めて何度も反復しましょう。

今はまだまだ知能が低い時期なので、しばらく結果は求めないことです。でも淡々とやり続けなければいけない、難しく大事な時期です。

頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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