犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬がなつかない・呼んでも来ない・関係作りとしつけ方

質問内容
犬の問題の内容:臆病で中々と懐かず呼んでも来ないので、追いかけると逃げてしまう。来ても近くまでしか来ない。

ボール遊びをしていても近くまで持っては来るものの違う場所に行ってしまう。

最近では投げた、おもちゃでも拾いに行かず途中で帰ってくる。

躾(お座り、待て、おて、どれも不可)をしていますが云うこと聞かず。あお向け固定していますが中々と云うことを聞きません。

言い訳になりますが、犬事態が小さいので訓練の仕方が甘いのか加減し過ぎか迷っております。

アドバイスをお願い致します。

犬種:ヨークシャテリア:5ヶ月12日:雌。体重1k程度(小ぶり)。飼い初め日から1ヶ月11日。

犬を飼った動機:妹に進められて飼う
家族構成:60代と40代の夫婦

同居時間:一日中

過去の接し方:

①子犬が来た時は可愛可愛いで撫でて抱っこなどです。

②まだ来て1ヶ月程度ですので、今も過去も変わりなく躾は半月程度、トイレ(トイレは小大かかわらずシートの上でするので)ごはん完食したとき等。

③抱っこナデナデ、声かけやっていました。

④散歩は2週間前から30分位、安全の場所まで抱っこして行く。犬優先。

⑤今の流れは8時朝食、9時頃から散歩、ブラッシング、室内でおもちゃ遊び

⑥環境は添付参照下さい。

以上宜しくお願い致します。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

今回は、ヨーキーちゃんの素性も良い子でしたし、難しい要因が二つありましたので、あせらないで続けていただければ大丈夫です。

①家庭に入る時期が遅かった

今回は子犬が4カ月で家に来ましたね。

もしブリーダーやショップで少し閉鎖的な環境だったならば、4カ月もそこにいると他人との接触に対して犬が少し慎重になります。

ただ、一長一短ありまして、親兄弟と長く過ごした子犬の場合は、親犬からのしつけを受けたり兄弟ゲンカの中で学んで、噛み癖のしつけはわりと楽な傾向にあります。

もしそんな環境下だったならば、それは考慮して、慣れを待ってあげないといけません。

ただし、子犬が来たばかりのころはチヤホヤ・ベタベタされておりましたね。

そのころは子犬がそれを受け入れていたのにも関わらず、最近になってから、逃げたり無視するようになったとしたら、それは関係の悪化、主従関係の誤解があります。

ただそれも、この月齢の反抗期(独立期)特有の自然な反応でもあるのです。

両方混じっているかもしれません。


②ちょうど反抗期・独立期に入りました

月齢的に、ちょうど反抗期・独立期に入りましたので、犬の行動としてはごく自然な面でもあります。

歯の生え変わりが始まり、急激に体が成長していきますが、同時に精神も成長し、成犬としての本能が強く出てきます。

この時期までは、親犬(飼い主)に従う本能が強く、そしてここからは強いリーダーに従う特性が強くなっていきます。

ですので、飼い主さんも精神的に『子離れ』しないといけません。

これからは、強いリーダーとして、常に毅然さと主導性を犬に示し、『大人の信頼関係・主従関係』を作っていかないといけません。

ヨーキーは小型犬種ですが、テリア系は気が強く独立心も持っている犬です。

赤ちゃん扱いされないで、犬として見てあげてください。

犬は相手の精神性の弱さ・強さを鋭く感じ取っています。これから子犬の成長に伴って、その視点がドンドン鋭くなっていきます。

ですが、急に大人になれるわけでもなく、甘えと反発を繰り返しながら、少しずつ大人になっていきます。その背景を理解しながら、それを飼い主さんが手助けしてあげないといけません。


さて、お話しして参りましたように、まずは飼い主さんの意識と知識を深めてください。

本書とQ&Aサイトを読み込んでいく中で、それが深まっていき、自然と態度や振る舞いに表現されるようになっていきます。

自然なものは一貫性も出ますので、それを犬が毎日見続けて感じ続けて、認めるようになっていきます。

今回はあせらないで、そんなスタンスで良いです。

あとは、もう5か月過ぎましたので骨格もしっかりしてきました。

リードを上手く使って、主導性と毅然さを示していきましょう。

仰向けで反発や逃げが強い場合は、接触系のしつけ方はしばらく止めて、リード系のしつけ方が良いです。

団らんや遊びで犬をゲージから出す時間帯は、犬にリードを付けてそれを持っておく癖にされてください。

もしくは、リードを二本つなげたりロングリードにして、ご自分の腰に一周縛って、そこに犬を付けておくようにします。両手が空いて家事などもこなせます。

アレコレ接触して強要するのではなく、リードで犬を自然と制御しながら主従関係を示していけます。

そうすれば、コング遊びでも、呼び戻しの型を作って(リードで誘導して)、指示音ジェスチャーで褒めて教えることもできます。


それから、お座り、待て、おてにしても、まだ覚えていない段階・定着していない段階では、指示だけで結果を得ようとしてはいけません。

主従関係が不安定な時期は、なおさらです。

指示を出しても犬の反応が鈍い場合は、ムキになって指示を出し続けることはされないで、もうこちらから型を作ってあげて、指示音ジェスチャーで褒めるようにされてください。

その方が覚えも早いですし、お互いに嫌いにならなくて済みます。

また、全部同時に教えていくのではなく、まずは日常生活で役に立つスワレ・マテだけでも良いですし、簡単なのでオテだけでも良いです。

高確率で出来ることが一つあると、それをやることでお互いの信頼関係が取り戻しやすいからです。

何か新しい教えでつまずいたら、一歩元に戻れば良いのです。


さて、まずはスタートされたばかりですので、他の飼い主さんの事例も含めて、Q&Aサイトで知識と意識を深めながら、じっくりと取り組まれてください。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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