犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけは訓練所のドッグトレーナーに預けるべきか否か

質問内容
はじめて堀川さまにメールします。

今年●月に3ヶ月の男犬ヨーキーをペットショップで買い、家族になって早や生後8ヶ月過ぎました。

●月にドッグトレーナーに、●ヶ月の預託契約してから●ヶ月経ちましたが。。

不安いっぱいの時にホームページにたどり着きました。

訓練所への預託は、あと1ヶ月あるのですが。。お家に戻そうかと悩んでいます。


返答内容
もちろん、価値観やご家庭の環境・お仕事も様々ですので、押しつけはいたしませんが、個人的には犬を訓練所に預けるのはおすすめしません。

例えば、凶暴犬で激しい噛み付きがあり、家族や他人の安全保障に関わるような事態にある時は、必要な場合もあります。

しかし、そうではない場合は、ドッグトレーナーに預けてもあまり意味がありません。

犬は相手一人一人を見て感じて、反応しています。

犬と一緒に暮らすのは家族です。

ドッグトレーナーではありません。

犬が訓練所でトレーナーと主従関係を作っても、家に帰ったらトレーナーは居ません。

また、訓練所でトイレのしつけが出来たとしても、環境の違う家で同じように出来るとは限りません。

むしろ、犬が家に帰って来た時に、訓練所の環境やトレーナーの接し方との違い・矛盾・ギャップに、犬は苦しむのです。

イライラ反発したくなるのです。

また、幼少期で、人との関係作りの基盤が作られる大切な時期に、一緒に暮らさないのでは、家族としての絆は作れないのではないかと思います。

それが例えば、犬の品評会や競技で優勝することが目的で犬を飼われるのであれば、それでもいいのでしょうが、そうではなく、家族として楽しく暮らしたいのであれば、一緒に居ることは重要だと思います。

犬は犬の本能で、冷淡に反応するだけです。

飼い主さんが、犬の本能の視点にどう映るか・・・

認められる存在になれるか・・・

そのためには、飼い主さんご家族が成長するしかないのです。


さて訓練所ですが、すでに預託費用を支払って返金できないようであれば、そのままあと一ヶ月預けてください。

そしてその間に、飼い主さんご家族の意識改革や勉強をされておくと良いです。

そうしないと、まだ勉強していない飼い主さんと接することになり、先ほどお話し申し上げたたような、トレーナーとのギャップや矛盾に犬が混乱するだけになります。

飼い主さんご家族と環境が、訓練所やトレーナーと同じようなレベルに近づいておかないといけない・・・ということです。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
堀川さま。早々の返信ありがとうございました。(__)

ヨーキーの名前は●●●です。これから宜しくお願いします。

先月●日に、訓練所の犬に面会に行った時、あまりの変貌さに愕然したのです。愛犬●●●の目つきが変わっていたのです。無邪気さがなくなり・・・自分を責めました。

品評会に出す訳でないのに、最初5回通いから1ヶ月預託と連れて行かれ、次に2ヶ月、3ヶ月と云われたのです。

平日は勤めているので、家族に迷惑かける(母、姉)からと、何にも解らず私の決めた事の預託で犬の辛い気持ちを思うと、胸が張り裂けそうになってました。犬の事を思うだけの毎日でした。。

今、堀川さまのメールで少し気持ちが楽になり落ち着きました。私がすべき事は甘やかしは止め、犬が帰る前に良きリーダーとなる事と思いました。

犬が安心してお家に帰ってこれるように私も学びます。本当にありがとうございました。

これからも宜しくお願いします。(__)

飼い主さんからのお返事.png
先日は本当にありがとうございました。『犬のしつけ本』が届きまして現在一回目読み終わり。二回目読み始めています。

いかに甘やかしていたかが(>_<)解りました。

今は主導する事を意識して取り組みます。時間はかかると思いますが信頼関係を取り戻したいです。仕事を言い訳の理由にしないで頑張ります。

ひとつ・・・現在、愛犬をトレーナーに預託していますが、一日も早く連れて来たいです。契約の途中で迎えに行くのは相手に失礼でしょうか。穏便なくしたいですが。どうしようか考えています。宜しくお願いします。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

現在預けているトレーナーさんから犬を連れ帰るか・・・になりますが、

「現在どういうプログラムに取り組んでいて、どこまで進んでいるか」

によります。

例えば、『トイレのしつけ・お散歩がスムーズに出来る・ケージ内で吠えない』ということに取り組んでいて、もうそれがほぼ出来ているのであれば、これ以上預けている意味はありません。

関係作りをしなければいけないのは飼い主さんですので、飼い主さんと犬との時間を増やさないと意味がありません。

例えば、「もう少しでトイレが完璧になりますので、期限まで預かれれば100点になります」ということであれば、このまま契約期限まで預けても良いですが、今までも段階的に延び延びになってきたのであれば、また今回も意図的に延ばされてしまうでしょう。

例えば、40%の労力・時間で取り組んでおきながら、「完成度が低いのでもう少し預からせてください」という言い方で契約延長させる方法など、いくらでも商売に都合の良いように調整できるわけです。

本来は、「○カ月でトイレが完璧になるように」というような契約で、それが期限内にできなかったのであれば、返金、もしくは完成するまで無料で延長するべきなのです。

『結果とその期限』が約束されていないような契約は、結ぶべきではありません。

例えば、「○○が完璧になるまで無料で続けます」というようなことであれば、もう少し預けていただいて良いですが、そうでないのであれば、もう家に連れ帰ってください。

話し方としては、「仕事の調整ができることになり、自分でしつけができる時間が作れるようになったので・・・」ということで、ハッキリと言ってください。

例えば、途中解約で返金・・・となれば難しいですが、返金はなく犬だけ早めに引き取る・・・ということであれば、トレーナー側としては、むしろラッキーと思うはずです。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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