犬のしつけがQ&Aで分かる!

4歳で譲り受けた柴犬のしつけ

p7.png
m1.png

初めまして。柴犬メス4歳(避妊済)7月28日に我が家にやって来ました。

今までは、ブリーダーさんの所に居て諸事情で辞められるということで譲り受けました。
手厚く、可愛がられていたみたいです。今の1日の流れは、朝・夕、散歩しご飯。合間で触れ合うようにしています。
犬舎は、リビング側の軒下  田舎の住宅地で基本的には静か。
問題は、ブリーダーさんのところで基本的な躾はされてて散歩時のリードを取替える際も「お座り」をさせてから・・ご飯の時は「お座り・待て・お手・おかわり・5秒~10秒数えてヨシの合図」を!と言われてます。
ご飯の時は、完璧ではないけど何度か繰り返しながらも出来るようになってきましたが、その他は聞き入れてくれません。
コチラに来たばかりで、飼い主も変わり環境も変わってしまい慣れていくのに、いっぱい・いっぱいなんだろう?!と思っていますが、昨日辺りから散歩に行く時も飛び跳ねして喜んでくれるし出かけていると「キャンキャン」と後追いみたいな感じで見ているし聞き入れる状況になってきていると思うんですが・・
指示しても、ジワーッと目を逸らしたり立ったままだったり黙って待っていると伏せ状態になるし・・

どうしたら、聞き入れてくれるでしょうか?良いアドバイスを宜しくお願い致します。


m2.png犬は環境に純粋に順応します。しつけされない環境下では主従関係を誤認し、問題行動を起こします。
また、環境が変わって良いしつけを家族全員がすればまた良い犬になります。犬は犬の本能に従って純粋に生きているだけなんです。
 
そして、相手一人一人を非常によく感じています。相手が自分にとってどういう存在なのか・・上か下か・・人間のように対等や平等という概念は犬には理解できません。
 
だから同じしつけ手法を使ったり、同じ指示の出し方をしても、相手によってまったく反応を変えます。
 
>ご飯の時は「お座り・待て・お手・おかわり・5秒~10秒数えてヨシの合図・・
 
↑これらは主従関係を確認する手段の一つなんですね。ですので普段の犬との接し方は全てこういった、主従関係が保てる接し方をしなければいけません。そして更に大事なことは、散歩にしろ食事にしろ、しつけ手法そのものが大事なのではなく、リーダーとしての毅然とした態度を見せ続けられるか・・ということが全てのしつけの基盤なのです。
 
だから普段かまいすぎて、犬から見て従属的になってしまっているのに、そこにリーダーウォークやチョークチェーンなどの手法やグッズを使っても意味は無いのです。
 
豆柴ちゃんも、そろそろ新しい環境に慣れてきたので、これからジックリ家族を観察すると思います。もう甘やかしてはいけません。相手が自分にとってどういう存在か、これから色々試してくるので気を抜かないようにしてください。
 
犬のしつけの全ての基盤は主従関係です。問題行動別の対処法はあくまで補助です。
 
まず、意味無くかまったり、気にかけすぎたり、甘やかしを一切止め、毅然とした態度を常に意識する・・オヤツや抱っこもいけません。それだけでも犬の反応は変わってきます。そして犬の本能や考え方、主従関係を作る方法をもっと学んで、根気よく実践していただきたいのです。
 
プロトレーナーが使う短絡的な手法や、しつけグッズに頼ってはいけません。そんな単純に主従関係や信頼関係が積み上がるわけは無いのです。ダメ犬ではなく、頭が良いから見抜いて言う事を聞かないのです。

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針