犬のしつけがQ&Aで分かる!

年配者の家族に犬のしつけを協力してもらうには

質問内容
ご指導頂きいつもお世話になっております。(2歳のトイプードルで本気噛みと要求吠えの問題があった犬)

朝出掛ける際のそわそわ、吠えには家族同士が挨拶するのみに変え、私がリードを持って食事。吠えたらすぐコントロール出来るようにしました。

朝の家族の外出時に吠える事がほぼ無くなったと思います。ありがとうございました。

私が玄関先に出ての見送りがあまり出来なくなってしまったのは残念ですが(私は専業主婦ですので必ず見送りたい気持ちはあったのですが...)

変わりに義母がしてくれたりしています。

また、クレートやサークルを閉めて過ごせる時間もさらに増えました。

相談させて頂く度に様子が変わっていくので関わり方を知らないで積み重ねる事で犬も大変な思いをしていたのだな思います。

特に未だに私をリーダーと思えないようで、昼間は寝ていても私が動くとすぐ起きたりする事が多いです。安心して休められないんですよね。

また、私に対しての要求吠えは勢いをまし犬から離れるとき、離れていて近くに気配を感じている時等。朝からリーダーウォーク、口閉じ目を見てダメ!時には仰向け固めの繰り返しで夕方にはヘトヘトです。

歯磨きではまだたまにうーっと小さく唸る事があります。リーダーウォークを繰り返しして磨いています。

嫌になったり、くじけそうになった時にはQ&Aサイトを見ながら自分の気持ちを整理したりします。堀川先生もくじけそうだったんだと読み、私も続けて頑張ろうと励まされます。

私に対する吠えは私が変わらなければダメなのだと思っています。毅然さがまだまだ足りないのだと思います。

質問ですが...
私と同じくらいに関わる時間の長い義母なのですが

私に向かって激しく吠え厳しくしているのを見ていると可愛そうに思う気持ちがつのるのか、、、

お母さんが好きなんだよね、早く会いたいんだね、私(義母)が側にいてもお母さんしか見えてないわ~。と暴れを抑えるのは無理ですがリードを何とか持って話かけています。

(本当は私もそうだと思いたいです。(涙))

といった感じで犬が何をしているか見て確認したり、部屋に入ったらすぐ声をかけたり以前のように態度がかなり戻ってしまいつつあります。

本は読めないというので、毎日一緒にいますから色々話して説明して理解してもらいましたが、時が経つと忘れていき

また、「可愛そう」にもどってしまいました。犬は義母に対してはヨイコです。

私も何度も同じことを繰り返し説明するのも疲れますし言いにくいものです。

優しい義母でリーダーウォークを頑張ってしてくれたりしていつも私を助けてくれています。

いつでも話しかけない、目を意味なく合わさないと何度も話しているのでもう、頼みにくいのです...

私と義母との関わり方ですと問題が何か表れますか?そうだとしたら具体的にどんな風になりますか。宜しくお願い致します。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

>昼間は寝ていても私が動くとすぐ起きたりする事が多い・・

↑これは普通ですので、気にされなくて良いです。

若犬は元気があり余っていますし、経験不足でまだ落ち着きはありません。

それと、本来動物というのは警戒心が強いので、人間のような深い眠りはしません。ちょっとした物音でパッと起きて、逃げたり反撃しないと生きていけなかったわけです。

野生動物時代の遺伝子はそのまま残っています。

よほど遊び過ぎて疲れている場合は、仰向けでお腹を出してイビキをかきながら爆睡することもたまにありますが、たまにです。

そして反対に、老犬になって年をとると、今度は呼んでも起きれないくらいに老衰がすすんで(目が開いても動けない)、とても寂しい感覚になります。

なかなか人間側の好きなようにはいかないものです(^_^)


>朝からリーダーウォーク、口閉じ目を見てダメ!時には仰向け固めの繰り返しで夕方にはヘトヘトです・・

↑あせってやり過ぎても、犬の適応が追い付かないこともありますし、過干渉になってしまう場合があります。

そうすると余計に犬に嫌われます。

距離を置くことも必要ですので、犬から離れて無視してみたり、『布掛け目隠し』で対応できる時はそうするべきです。

人間の子供もそうですが、親が過干渉になってしまっていることがあるので、それはご注意です。


>私と義母との関わり方ですと問題が何か表れますか?・・

↑接し方の違いが大きくて、犬がそのギャップに耐えられないので↓こうなります。

>私に対しての要求吠えは勢いをまし犬から離れるとき、離れていて近くに気配を感じている時等・・

かといって、お母様と同じような接し方で元に戻してしまっては、また元の状況(怒り噛みするなど)に戻ってしまいます。

本当は、お母様が改心してくだされば一番良いのですが、ご年配の方はなかなか難しいんです。特に自分の親ではなく、義理の親となるとなおさら言いにくいです。

実際に、二世帯のご家庭での、犬のしつけ方に対する矛盾で悩むご相談は多いです。(家族が言うことを聞いてくれない)

認知症とまではいかないのですが、年をとるとどうしても論理的・合理的に考えて行動するのが難しくなり、より感覚的・衝動的な行動が多くなります。長年生きてきた自信・自負もあります。

厳しくしてしまっても理解できないので、よそよそしくなったり離れていくだけで、なかなか対応が難しいのです。

ご主人から言ってもらうことも良いのですが、今度はそれに対して「陰で嫁からいろいろ言われている」と嫌悪感を持たれてしまいます。

ですので、ご夫婦両方から言ってもらうことです。なんとなく家族会議の雰囲気を作って、その中で話し始めることです。

説明のしかたですが、

「獣医さんにそのように言われた」

「犬の訓練士からそうするように言われた」

「このままだと将来、子供などに攻撃する可能性があると言われた」

というように、専門家の権威性を利用することと、事の重大性を「例えば・・」で強調することです。

ご自分の言葉で強く言うのではなく、「堀川から口うるさく言われた」とすれば、奥様に対して嫌悪感を持ちにくくなります。私を悪役に利用すれば良いのです。


さて、奥様も頑張っていただいておりますが、犬の現実も少し理解してあげましょう。

犬からしてみると、今まで好き勝手にやってきて、チヤホヤされてきて、自分の召使のように思っていた相手が急に変わって、立場が逆転してしまったら、これは当然面白くありませんしストレスも大きくなります。

それを受け入れて、当たり前の習慣として定着していくには、やっぱり時間は必要です。

お母様がもう少し変わっていただいて、奥様もこの調子で頑張って続けていただければ、犬も根負けしたり、自然なこととして環境に適応していきます。

精一杯続けて(でも過干渉はしない)、後は犬の適応と成長を待ってあげましょう。

ご主人からお母様にビシッとお話ししていただく必要もあります。

このメールはご主人にも転送してご覧いただいてください。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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