犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬の散歩や世話は一人の家族がする方が犬が安心するのか?

質問内容お返事ありがとうございます。(保護犬2歳)
よくわかりました。これからそうします。

今日散歩の後、雨でぬれたので私が犬の体を拭いてやっているときに、息子が犬の頭をなでると、急にガウッとなって息子を咬もうとしました。

息子は、「最近自由に歩かせたり膝に乗るのを許したりしてしまったから従属的に見られたかも。」と言って、毅然としたリーダーの態度をこれから心がけると言っています。

息子と私、主人(忙しくて休日しか犬とかかわっていません)と私、という組み合わせで散歩に出かけることがあるのですが、私ひとりで散歩するときに比べて落ち着きがなくなるようにも思います。

散歩やそのあとの世話もひとりでする方が犬としては安心するのでしょうか?

重ねてのお尋ねですみません。

 

返答内容

>私ひとりで散歩するときに比べて落ち着きがなくなる・・

↑これは普通です。家族がたくさんいれば楽しいですし、接する対象が増えますので興奮もします。

それと、人間もそうですが、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉があるように、群れが大きくなればなるほど権勢力が強くなり行動が大胆になります。

かといって止めるのではなく、「しつけできるチャンス」ととらえて、交互に変わってリーダーウォークすると良いです。

ただし、世話全体もそうですが、犬のしつけの意識が無い方がやると、かえって犬が理解できずパニックになってしまいます。

「犬のしつけはやるつもりが無い。自分流にやる。」という方には、本当は逆に接してもらわない方が良いのです。

でも、「散歩も行きたいし犬と遊びたい」という方ならば、やっぱりちゃんと学んでいただいて、皆さんで統一しないといけません。そのために、皆さんにも散歩や世話もしていただいて、奥様から修正してもらいながら、統一性・一貫性を高めていけば良いのです。

それと、同じ人だけが犬の世話をし続けると、「世話係・召使い」のように犬がとらえることがあります。

もちろん、今回の奥様のように、正しく主従関係の構築を頑張っておられる場合は大丈夫ですが、そうではないご家庭の場合は、大抵が犬の面倒を一番よくみる方が「私の言うことを一番聞かない」と言います。

昔から「犬は世話をしてくれる人になつく」と言われますが、これは半分正解・半分間違いで、世話のしかた「接し方」で違ってくるわけです。

チヤホヤで従属的な世話・接し方の飼い主さんは関係が崩れて、主導性と毅然さを保った世話・接し方をする飼い主さんは主従関係が深まっていく・・・

そういうことなんです。

自分の軸をどう持っているかで、結果が二極化していくのです。

だから「犬は飼い主に似る」と言われるのです。これはもちろん、犬が飼い主さんを見てマネしているのではなく、犬のしつけ方をしっかり一貫できるような人格者だから、結果的に、犬もその人の良いしつけを受けて良い子になる・・・ということなんです。


ですので、まずは奥様が家族にクドクド言うのではなくて、良い手本を何気なく見せる・・ということから始められるのが良いです。

奥様と犬との関係が上手くいっている様子を毎日見れば、「自分もそうなりたい。そうやれば良いのか」と少しずつ分かっていくはずです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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