犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬がドッグフード(ドライフード)を食べない場合のしつけ方

Q.ご質問:
大変お世話になります。お忙しい所申し訳有りませんが宜しくお願いいたします。

9か月の柴犬がドッグフードを食べなくなってしまいました。おやつ用のチーズ、角切りミルク、低カロリー「ボーンビスケット」、薄い山羊ミルクは食べますので仕様がなく食べさせています。

昨日の夜獣医師の所へ行き診察を受けましたが、異常は無いといわれました。ちなみに食べなくなった日は名古屋が最高に暑くなった時でした。

ドッグフードを食べさせる良い方法がないかとネットで探していた時に、堀川さんの記事を見つけました。読ませて頂き感動致しました。


A.お答え:今は反抗期に入っています。成犬への最後の移行期です。ホルモンバランスの変化でイライラしたり、知能が高くなってくる時期です。普段から時々オヤツをあげていたり、ドッグフードにトッピングで別のものを加えたり、人間の食べ物を食べたことがあると、学習するようになります。

そして主従関係もあいまいですと、余計に犬は試そうとします。

ドッグフードを食べないともっと美味しいものが出てくるかも・・となります。今の時期によくある犬の行動です。夏バテの場合は吐きます。水を飲んでも吐くようになります。

今回は嘔吐がないようですが、暑さもやはり関係はしていると思いますので、まずは暑さ対策です。水はお皿であげない方が良いです。お皿ですとガブ飲みしてしまい、すぐバテます。

ですので、少しずつ出てくるボトルの給水器が良いです。私の用品サイトにカタログもあります。それだと洗う手間もないですし、水の補充も楽で良いです。

それから、冬を一回越していますので、冬毛がまだあるはずです。入念にブラッシングで落とすか、バリカンで大胆に全身刈ってあげると良いです。耳の内側は特にバクテリアの黒いカタマリができやすいので、キレイにカットしてあげると放熱性も良いですし、バクテリアの増殖も防げます。

あまりにも吐いてバテがひどい時はエアコンが効いた部屋で休ませるのが良いですが、そうでない時は扇風機を軽く当てるだけで良いです。また石製のクールマットも用品サイトに出ています。

それからドッグフードですが、トッピングはしてはいけません。それしか食べないようになってしまい、さらにもっと美味しい物を要求するようになっていきます。もうこの時期を過ぎた犬には、「ドライフード」以外一切与えないでください。オヤツでも何でもです。ただし、退屈しのぎの骨ガムは食べ物ではなく、ストレス解消や歯とアゴの健康のために与え(噛ませ)ます。

ドライフードは、夏場は大袋で買い置きしないで小袋で頻繁に買い、新鮮なものを与えましょう。

ドッグフードを与えても食べない場合は、10分くらいで下げてください。本当に食欲がない時もありますし、ワガママな場合も同じです。そういう時は普段の一食抜いて知らんぷりしてください。決して声掛けしたりナデナデなど、従属的な態度は見せないように気を付けましょう。

ただし、嘔吐する場合、明らかに元気がない場合は涼しくさせ様子を見て、変化がなければ獣医さんに診せます。

しかし、元気で食べない・・これは明らかにワガママですので、ドッグフードはすぐ下げて知らんぷりします。一食抜いても一日食べなくても犬は平気です。人間よりも血糖値を下げないで何倍も長く生きれます。次の日、涼しい時間帯にドライフードを与えてみてください。ちゃんと食べます。

さすがに丸二日食べなかった場合は三日目に獣医さんに診せてください。

そして、根本は普段の犬との主従関係になります。これからもっと成犬としての権勢本能が強く出てきます。知能も高くなっていきます。普段の何気ない態度からしっかり見直して関係作りをしていきましょう。犬に合せるような行動や態度はいけません。オテでもスワレでも何でも良いので、いつでもどこでも何か指示を出して「主導」する・・常に意識してください。

あお向け・リーダーウォーク・主導型のボール遊びをたくさんしてください。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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