犬がエサの時に唸る場合のしつけ方
お世話になっております。(1歳オス。半年間ドッグトレーナーにあずけたが唸りが治らなかった犬)
あれから3歩進んで2歩下がるの状態ですが、最初の頃より確実にいい子になっています。
今、少し壁にぶつかっています。
エサの前の「マテ」は元々理解はしていたのですが、より完全になりました。
私のエサ時のオーラ(雰囲気?)が、強すぎてこわい、というのもあるような気がします・・・。
ちなみに夫のときもマテはできています。
ただ、犬が唸ってはいけない、というのが理解できていないようです。
食べたくてうなりが出てしまう、それ以上待たされるとじれて吠える、というパターンのようなのですが、マズルを持って、「ダメ」と言っても待ってはいるけれど、うなるのはとまらない感じです。
うなりだすのが早いので、その前にヨシの解除ができず、結果、長期戦というパターンにハマっているような・・・。
昨日は吠える直前の手を離すタイミングを誤って、吠えようとした口に指が入ってしまい怪我をしました。
下の牙が親指のハラにささって、第一関節は歯で擦りむいた感じです。
一般的には噛まれたというのでしょうか?
私は歯が入っただけという認識で、噛むのとは違うと思っています。痛いと思った瞬間には口がすでにはなれてましたし。
ちなみに人間の手を噛ませないしつけはすでにしてあります。
真剣勝負な気持ちなので、私も犬も強くなりすぎた状況になっていました。
私の「ダメ」の強さにびっくりしたのか、シュンとしてしまったようです。
そのあと、しばらく時間を置いてからスワレやマテをして、リードを付けた状態で傍らで座らせたり転がしたりとした時には、擦り寄ってきた、尻尾を振ったり、くつろいだりしていました。
今朝は朝のエサを二回に分けてみました。(1回め8割、2回目30分ずらしで2割)
時間も早めで、多少寝ぼけているタイミングで、転がし遊びをして、短めリーダーウォーク(大人しかったのもあり、いつもの3分の1程度)からエサを持ってきました。
いつもならクレートから出て座って待っていますが、今日はクレートの中で座っていました。
「どうしよう」という感じで上目遣いで私のことを伺っている感じでした。
「オイデ」と言っても出てこなかったので、手のひらにフードを少し乗せてクレートに入ったまま二回ほど「ヨシ」と言って食べさせたら、出てきました。
マテの時にはやはりうなり、うなりの止まった僅かな瞬間にヨシ!で食べさせました。
今回はリードはつけていましたが、声だけの合図です。
私のマテを警戒して、チラチラと見るのを感じたので、いつもより離れ、他の方を向いていました。
二回目の朝のエサはごく少量で、リードも付けず、サークル内でスワレとマテと、ゴロンを軽くしてから持って行きました。
期待していなかったらしく、サークル内で座っていて、少し不思議そうにしていました。
しおらしい感じのおすわりで、唸らずヨシ、ができました。
見た感じでは、家の犬の唸りは遊びの時にも出ます。
コングをブンブン振って、ガルガルしてます。
なので攻撃や怯えではなく、興奮の唸りのようです。
エサの時も興奮して唸ってる気がしています。
昨日のことが頭に残っているのか、エサの前の唸りは控えめだった気がします。
私については、こわさはないのですが、犬が噛む方向に移行させたくないのと、必要以上に犬を怖がらせたくないというのがあります。これから、どのようにしていけばいいでしょう?
私がサークルに近づいたり、姿が見えると、以前はハイテンションで、ぴょんぴょん飛んで激しくしっぽをふるという感じだったのですが、今では、座って尻尾をゆらゆら振って、期待しています。脇を通っただけのときは、再びくつろぎモードに戻ります。
リードを見ても騒がず、きちんと座って大人しく付けさせます。尻尾はゆらゆら、目はキラキラです。なにをされるか(してくれるか)分からないけど、構ってもらえるのが分かってますね。
ここまで書いて気がついたのですが、もしかして餌をおいてすぐにヨシ!でしょうか?
ちなみに置くまでは唸ってません。おもちゃで遊んでいる時の興奮の唸りは気にしなくてもいいのでしょうか?
犬の唸りには二種類あります。
①歯を剥きだして、相手をにらみつけながら唸る威嚇パターン
②興奮でウーウー言っているだけのパターン
この二つがあります。
後者の方も、もちろんワガママの要素も混じっているので無い方が良いのですが、人間の幼い子供が興奮して遊んでいる時にウーウー言うのと同じように、あまり深刻に気にしなくても良いです。
これから犬が経験を積みながら成長していく過程で、落ち着きが出て消えていきます。ただし、もちろんそれは正しい犬のしつけと関係作りを続けたならば・・のお話ですので、今まで通り続けていただければ大丈夫です。
ただ少し気になったのは、直接的に結果を急ぎ過ぎておられるように感じました。
犬から唸られると、どうしてもムキになって怒ったり止めさせたくなりますが、怒声で怒ったり無理やり口閉じしたりしても、犬の防衛本能と興奮をあおるだけになります。
また、「ダメ」というのは否定型なので、どうしても感情も入りやすくなります。
そういう方は、なるべく「シ!」や「マテ」のように、ポジティブな指示型の言葉のほうが良いです。またそれも、例えばリーダーウォークをしながら「シ!・・シ!・・シ!」というふうに、普段から関連付けておかないと、犬にも意味が分かりません。
そして、唸りそのものを叱るというよりは、「唸られるような関係を修正するためにリーダーウォークする」という意識のほうが良いです。
ですので、私ならばまずゴハンの前にリーダーウォークをして、ゴハンの準備をしてマテをさせ(リードは付けたまま)、そこで犬が唸ったらそのままリーダーウォークに移行します。またマテして、犬が唸ったらまたリーダーウォーク・・・を繰り返します。
それから、いろんな所でお話しておりますが、最初から急にゼロから100にしないで、優しいレベルから展開していくことです。
例えば今回ならば、「今日は1秒マテしてヨシで褒めて食べさせる」「明日は2秒・・明後日は3秒」というふうに、簡単なことから慣れさせてください。
犬にとってもハードルが低くなりますので、マテの意味が分かりやすくなります。「ちょっと待ったら褒めてもらって食べさせてもらえる」ということを犬も理解します。お互いに信頼関係が増します。
おそらくですが、今はまだ犬にとって、待たされる意味が理解できていないんです。関係作りも始めたばかりですし、成長期の過程でもありますし、今はまだ上手くいかないのはごく自然なことです。
上手く出来て当たり前だと思わないことです。
ちゃんと進歩していますので、心配しないで大丈夫です(^_^)
あとは一貫して続けるかどうか・・それだけです。まだまだ成長期が続くのと、半年間のブランクがあるわけですので、すぐ結果は出ません。これははっきり申し上げておきます。
そういう意識設定で、あせらず急がず大きな気持ちで続けていきましょう・・・