犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで子犬はまだ何も知りません

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私は二週間前から三ヶ月のチワワを飼いはじめましたが、犬を飼うのが始めてなので、しつけに悩んでいます。

1人暮らしなので、日中は全然かまうことができず、可哀想だと思いますが可愛がりすぎないようには気をつけています。普段はケージに入れ、遊ぶときだけ外に出しています。トイレもケージ内にあります。

子犬のうちからリーダーウォークを行ないたいと思い(まだ散歩できないので室内です。)まずは首輪に慣れさせようとリボンを結んでみたら、とても嫌がりすぐほどいてしまうし、首輪をつけると後ろ足でずっと首輪を掻いているのでストレスになりそうで外しています。どうして首輪やリードに慣れさせたらいいでしょうか?

また、トイレはケージ内で場所を覚え、ちゃんとできるようになったのですが、最近突然、トイレトレーからシーツを引っ張り出してグチャグチャにするようになりました。どうやってやめさせたらいいか困っています。。

長々と申し訳ありませんが、相談に乗ってください。よろしくお願いいたします。


m2.png初めての犬で、ましてやお一人暮らしであると不安もたくさんあると思いますが、頑張りましょう。何かあればいつでも何でも直ぐ相談してください(^-^)

そして、子犬が成長し物事を覚え主従関係や信頼関係が深まっていくには、長い月日が必要です。あせらず無理せず楽しんで続けるように意識してください(^-^)

まず、このころの子犬の現実を知っていただきたいことがいくつかありますので、お話いたします。

このころは非常に知能が低く、経験も知識も何もありません。本能の感覚のまま生きています。時に大胆で時に怖がりです。

首輪、リード、リボンなどは嫌がります。ほとんどの犬がそうです。知能が低いので怖いのが理由のほとんです。風で揺れる木の葉っぱや動くリードを、まるで別の生き物であるかのような感覚で見ます。

生きるための本能が鋭いのに、知能や知識、経験がないからそうなります。

ですので大人の人間の感覚からは理解しがたい行動や素振りを多く見せますので、動揺しないで優しい目で見てあげてください。

だからこそ、これから色んなことを教え、経験させていかなければいけません。「優しい目で見る」ということと「甘やかし」は違います。人間と一緒に暮らすためのルール、主従関係は毅然と教えなければいけません。

まず、首輪と迷子札は常時つけるようにしてください。最初は嫌がりますが、気にせず付けたままにしてください。ただし、急にそうしないで、遊びながら慣れさせることです。さらにその前に見せ続けると良いです。

ケージの前に首輪とリードをずっと置いたままにして、見せ続けましょう。臭いにも慣れます。次に首輪とリードでジャレて遊ばせましょう。それを2、3日続け、遊びの流れの中で付けます。それでも多少嫌がる事もありますが、もう外さないで付けたままにします。すぐ慣れますので大丈夫です(^-^)

それからリーダーウォークですが、まだこの時期は本格的にやるのは難しいので、「ツケ」や「コイ」を練習すると良いです。それを通して飼い主について歩くことに慣れさせます。

ただし、決してこの時期は無理しないでください。子犬の知能は限界があります。集中力も弱いです。まずは「慣れる」ということと、関係の基盤作りを意識しましょう。物事は型と音で、簡単なことから少しずつ確実に覚えさせ、一気にアレもコレも覚えさせようとしないことです。

トイレシーツの破壊でも何でもそうですが、物事の良し悪しは型と音で教えます。必ず現行犯です。
(もともと物の破壊はごく自然な行為です。捕食動物は獲物を捕らえ、解体して食べなければいけません。本能で練習します。)

環境に慣れてきて、イタズラもたくさんするようになります。家にいる間は、犬と目線を合わせないようにして、良く観察してください。見つけたら現行犯で教えます。首輪をつかんでスワレをさせ、シーツを犬の口に軽く触れさせます。そこで「ダメ」の音と同時に軽く首輪を引きます。そしてもう一度シーツを見せます。噛まなかったらしっかり褒めます。この繰り返しです。

今後あま噛みや無駄吠えが出てくる可能性が高いですが、同じ教えかたをしてください。手を見せ噛もうしたら「ダメ」と同時に首輪を軽く引き同時に口を手で軽く閉じます。同然止めますので褒める・・開放して手を見せる・・噛もうとしたら「ダメ」と同時に首輪を軽く引き口を手で軽く閉じる・・この繰り返しです。手を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、そこでしっかり褒め何度も反復します。

そうやって物事の良し悪しは、何度も何度も体現させないと犬の知能では覚えられないのです。根気が要ります。

それとトイレの話に戻りますが、シーツの上にメッシュカバーをして、固定できるタイプもありますので、衛生面・安全面を考えればそれもご検討ください。(そんなに高額ではないはずです)。


そして、もっとも大切なお話になりますが、どんなに優れた良い教え方をしても、主従関係が無いと犬は言う事を聞こうともしない・・ということです。

だから私はしつこくHPでも主従関係のお話をしてきました。

>可愛がりすぎないようには気をつけています・・

↑これが大前提です。続けてください。

>日中は全然かまうことができず、可哀想だと思いますが・・

↑これは飼い主さんであれば誰もが思うことではありますが、実はこれが一番危険です。このお気持ちがあると、無意識のうちに視線を送り、ご機嫌を伺ったり、気がついたら従属的な態度を見せていた・・ということになってしまうのです。気を強く持ってここは割り切らなければいけません。

野生の群れでも、親は子供に付きっ切りではありません。食料を探して24時間以上戻らないこともあります。でも子供はジッと巣穴で待ちます。一緒にいる時もスキンシップや遊びはしっかりしますが、甘やかしや、かまい過ぎは一切しません。騒がしかったり、甘噛みされると、あお向けなどして叱ります。

24時間・365日・・常に毅然としたリーダーらしい態度を見せ続けなければいけません。それを毎日見るから感じるから、犬は徐々にその人を認めるようになるのです。

一夜にして簡単にそういう関係は積み上がりません。

かまいたい、触りたいと思ったら必ず何か指示を出します。マテでもスワレでも何でも良いです。出来たら褒める・・あお向けも、ヒモ付ボール遊びもしてください。それならスキンシップも取れ、同時に主従関係も深まるからです。

必ず主従関係が確認できる・・保てる・・そういう接し方にします。


これから長~い長~い付き合いが続きます。
一喜一憂しないで毅然と楽しんでやり続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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