犬のしつけ放し飼いは実はストレス
問題の内容:散歩中に近くに猫や鳥がいると、飛びかかろうとする。気を引くものがない場合は落ち着いて歩けますが知っている人が近づくと興奮して飛びかかろうとします。私以外は散歩ができない状態です。
私が家からいなくなると要求吠えをする。普段放し飼いで、私が出かける時はケージに入れる。最近は少し落ち着いてきましたが、私以外の者の言う事を聞かないです。
生後2カ月から訓練所に一カ月中、二週間預けるのを半年間続ける。その後は家で生活しています。しつけの方法はいけないことをしたら、リードを強くひいてショックを与えてそのあとに体をなでるやり方をしていました。(森田式DVD)を参考にしていました。おとなしくしている時は、体をできるだけなでるようにしていました。それがいけなかったのでしょうか。
堀川さんの犬のしつけ法・・昨日から早速仰向け固めやリーダーウォークを実践しています。今日も午前中はケージの中でおとなしくしていたり、早くも変化が出てきている感じです。
母親も今まではしょっちゅう話しかけていたので、できるだけ声をかけない、目を合わせないようにしているのが良いように感じました。
犬のしつけにおいて大前提は普段の態度です。自然の群れでは、犬のリーダーは物など使いません。使わなくても素晴らしく群れは秩序が保たれ平和です。物や特別な手法などなくても態度で伝わるからです。反対に言うと「態度が良く伝わる」のです。
だから普段かまい過ぎて、犬にとって従属的な態度を見せていると、そこにチョークチェーンなどの手法を加えても意味がなくなってしまうのです。なぜなら犬が見ているのは手法ではなく、相手の態度や反応そのものを感じているからです。
ですので・・
>おとなしくしている時は、体をできるだけなでるようにしていました・・
>母親もいままではししょっちゅう話しかけていたので・・
↑これは犬の視点からすると、明らかに従属的な態度に映ってしまうのです。
意味なく見つめない・意味なく話しかけない・意味なくかまわない・オヤツをあげない・・
リーダーとしての毅然とした態度を常に示す・・これが大前提です。それだけでも良いのです。あお向けもリーダーウォークも、それを示す一つの手段でしかないのです。
声をかけたい、触りたいと思われたら必ず何か指示を出してください。
マテ、スワレ、フセ、コイ・・なんでも良いです。出来たら褒める・・これならスキンシップもとれますし、主従関係も保てます。あお向けも良いですし、ヒモ付ボール遊びもしてください。(ナデナデ長時間褒めるのは従属的になります。「良い子」とハッキリ伝え、体や頭を軽くポンポンとたたく・・それで十分です。)
ですので基本的に放し飼いは止めてください。普段ケージに居ないのに留守番だけ居させれば当然嫌がります。広い家はテリトリーが大きくなりストレスになります。ですので普段は、ハウスとトイレと水が完備されたケージに居させるべきです。
もちろん家族団らんや遊びの時は出せば良いわけです。今までケージ内に居ることが当たり前ではなかったので、しばらくは大変かも知れませんが、居心地の良さが分かれば自分から入るようになります。また、それもしつけの一部でもあります。
要求吠えをしたら、リーダーウォーク、あお向け、型と音で教える・・物事の良し悪しは、自分で体現させ、シンプルにハッキリ伝えないと犬の知能では分からないのです。
経治様がしっかりできるようになったら、ご両親にも補助して、あお向けをさせてください。リーダーウォークも家の中から徐々に練習してみてください。(ちなみに力の弱い方は、大型犬相手の場合は、リードを腰に巻いて手で補助するようにすると楽です)。普段の接し方は今すぐ実行できますね。
これからまだまだ根気が要りますが、頑張って続けてください(^-^)