犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけに気持がなえてしまう

質問内容以前お座りは家の中では出来ていたのに、今は出来なくて型をとらせようとしてもつっぱって抵抗します。

目もあわせてくれません。リーダーウォークもつっぱってばかりになっています。

私との主従関係が出来てないのはわかっているのですが、ますますきらわれていくようです。サークルからもリードを持って私が出口にいくと出たがりません。

犬はトイプードル11カ月オス。飼いだして8か月めになります。50代の夫婦ふたりになり、昼間私ひとりになるので飼いました。

いっしょにいる時間は主人4時間、私1日(買い物以外)です。

1)よく膝にのってきていました。なでていました。新聞を取りにいったり、ごみをだすときは心配だったので抱いていました。外出時(買い物に出るとき)と寝るときはサークルにいれてました。ボールを転がすとよろこんでくわえにいきましたが、持ってきてはくれません。

2)お座りは私の手を犬の鼻から頭のほうへ持っていくと出来ていて、お座りというだけでもしていたので、いい子いい子といいながら頭を何度もなでました。噛んでいた時は目をみて強くしかりました。

3)オヤツは歩かないときや餌を食べないときに、えさのうえにのせました。変なものを口に入れたときもださせるためにあげました。(反省してます)

主人は帰ってきたり寝る前にだっこしてます。私は散歩にでるときやマンションないを歩くとき抱きます。コミュニケーションが必要ときいたので話しかけていました。座ると膝にのってるくのでなでていました。

4)散歩は朝夕40分くらい。クンクン臭いばかりかいでいました。いままでにもリーダーウォークをこころみましたが、うまくいきませんでした。他の犬にも人にもピョンピョンよっていくので困りました(犬を飼っている人が多い)。

5)スケジュールですが、7時過ぎに散歩。帰ってからご飯(なかなか食べずに手であげたりフードをかえたりオヤツをのせたり)自由に動き回り好きなところで寝てました。

11時ころから15時の間で買い物中はサークルです。帰ったらサークルから出して自由にしてました。6時ごろ散歩、帰ったらご飯です。ガツガツ餌をたべることはありませんでした。23時ころサークルにいれて寝ます。3か月前まではハウスというとサークルに自分から入ってくれていたのですが、今はだめです。

6)サークル(85×56×56)に市販のベット(45×33×13)とトイレ(30×45、とメッシュカバー付)水(なめるタイプ)

<今はサークルの一面をはずしてキャリーバックをくくりつけました。本のように>
現在はサークルにくくりつけたバックにはいって寝ています。

あらためてよくないことばかりしていたとわかりました。

本を読んでからは散歩と夜ボールで少し遊ぶ以外はサークルです。サークルにくくりつけたバックの中で寝てばかりです。

リーダーウォークは、まわりに誘惑がおおくてなかなか動きません。ご飯はサークルのなかで20グラムぐらいづつ朝夕自分で食べるようになりました。お座りもしなくなったのは反抗しているのでしょうか。なにかとっかかりがあるといいのですが

私をさけるので心配でなりません。リードをつけようとしたり仰向けをすると強くはかみませんが噛まれそうです。気持ちがなえてしまってかなしいです。

じっと私と犬が反対方向をむいていると話しかけてくる人や犬がよってきピョンピョンがはじまります。その様なときはどのようにしたらよいでしよう。

 

返答内容

トイプードル君はもうすぐ1歳ですね。知能や犬としての本能の視点は、かなり成犬に近くなってきました。

おそらく、問題行動で困り始めたのは7・8か月あたりからでしょうか。

自我・権勢本能・独立心・相手を見る視点が鋭くなってきます。それまではなんとかごまかせた関係ですが、もうごまかしが効かない月齢になったということです。

そして、接し方が間違っていたということです。その根本は意識設定です。間違っていたのです。これはしっかり受け止めて、修正していかないといけません。

その意識設定という土台がないと、何をしても犬のしつけは失敗します。これを絶対に忘れないでください。

犬の特性を知り、意識設定ができていれば、犬との接し方は自然に正しいものになるのです。それを一貫して示し続ければ、犬はちゃんと本能で感じて適応するのです。

この大原則を絶対に忘れないでください。


さて今回ですが、まず絶対にあせったり結果を求めないことです。

ずっとチヤホヤの甘やかし・・犬に合わせる接し方を続けて犬は関係を誤解しています。間違った基準値ができてしまいました。

そこで急に変えられたら誰だって頭に来てイライラします。理解もできません。犬のシンプルな知能ならばなおさらです。

まずは表面的な調教法は一切気にせず、ご自分の態度を強く意識してください。しばらくは精神戦です。

「チヤホヤできなくてツライ・・犬に分かってもらえなくて悲しい・・」と言っている時点で、もうすでに犬に精神的に負けてしまっているのです。相手が人間ならば、寂しさも多少は理解して気付かってくれることもあるでしょう。

しかし、相手は知能の低い犬です。人間側の都合や思いなど理解できる知能はないのです。犬の本能でクールにシンプルに反応するだけなのです。

本当に犬のことを思うのであれば、犬の本能に理解できる接し方に変えてあげるべきです。

そうでなければ犬は理解できないのです。


ハウスに居させる習慣は、また復活されているようですので、そのまま続けてください。そして時間をご自分で作って、散歩や遊びや団らんをされてください。

そして、そのやり方が問題なのです。

コミュニケーションもスキンシップも不可欠です。無ければ何も覚えられないですし、関係作りもできません。問題はやり方です。

意味なくジロジロ見つめて、猫なで声でナデナデ、抱っこにオヤツ・・・をされるから犬は誤解するわけです。

犬の世界では、下位が上位にすり寄ってナメナメ挨拶してきます。相手の体の上に乗って自分の優位性を示します。

それを飼い主さん自らトイプードル君にさせてしまったわけですので、ご自分で関係を崩しているのと同じことだったのです。

まずはそこから変えてください。それだけでも徹底出来たら犬の反応は変わっていきます。それが重要なのです。

それを浸透させる前に、表面的な手法を上塗りしても意味がないだけでなく、犬は面白くないので反発するだけになってしまうのです。


今回は、まずは何気ない接し方を変える・・遊びや団らんの時は、犬にリードを付けて持って過ごし、常に自分の優位性・主導性・毅然さを犬に示し続けてください。

それを続けて変化が出てきたら、その遊びの中でリーダーウォーク、あお向けにチャレンジしてください。

それまではもっと簡単なこと、根本的なことをしっかりご自分の習慣にされてください。

犬に噛まれるのが怖ければ、ホームセンターで作業用の革手袋と腕輪を買ってきてください。500円くらいで買えます。

>人や犬がよってきピョンピョン・・

↑リードを極限まで短く持ってわきに付けてください。あるいは犬におんぶするような形で犬の首に腕を回し、ガッチリ首輪を固定してスワレの型を作ってください。(自分もスワレの型になる)


いずれにしても、まずやるべき事は、先ほどの基本です。まだ高望みしてアレコレ求めてはいけません。しばらくは、犬は何もできないと思ってください。

本書とQ&Aサイトを何度も熟読して、意識設定を深めてください。それが飼い主さんの最初にやるべき事です。飛ばしてはいけません。表面上の手法はいったん無視してください。

ご自分の、犬の特性への理解・意識設定からです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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