犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで持って来い遊びをして持って来るが離さない

質問内容・問題の内容:持って来い遊びをして持って来るが離さない。拾い食いが治らない。

リーダーウォークとあお向け固めはしています。ただ首輪はしていなくて、散歩のときは胴輪をつけてリーダーウォークしていますが、綱をつけると遊びの持って来いの時も綱を咥えてコングもオモチャも取りにも行かないで綱に向かって遊びだしてしまいます。

お座り、まて、ふせ、短い距離ならコイはできますが、ツケと離してができません。あお向け固めはおとなしくさせます。リーダーウォークはまだ時間がかかりそうです。

家を留守にするときは朝から夕方までいないので、ストレスもたまっているみたいでシッポを追いかけたり手の毛をむしって食べたりもしています。どうしたいいでしょうか?

・愛犬の犬種:ゴールデンレトリーバー・年齢:8ヶ月・性別:♂・飼い始めてから6カ月
・ご家族全員の年齢層:主人40代、私40代、息子と娘

・一日の愛犬との同居時間:その日によってまちまち 平均:主人→10時間・私→15時間・息子→7時間・娘→7時間

①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
皆家に帰ってきたらめいめいがケージの中のランディに近づきお座りさせて出してさわっていた。後は野放し。

②過去はどういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
持って来い遊びをしてコングを使っていた。自分からは持ってくるが離さないので頂戴と言って口を開けさせ取り上げていた。椅子に座ってひもをぐるぐると追いかけまわさせていた。

③過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
お座りとお手は早くから覚えたので事あるごとにさせていた。

そのほかは褒めるタイミングがわからずなかなか褒めていない。褒めて触ろうとすると嫌がったので触れられなかった。お手入れのときに「○○おりこうだねー」と言って爪切りやカットをしている。

甘噛みをしたときに「あっ」と言ってすぐケージに入れていた。トイレはすぐ覚えたので褒めていた。

④過去はオヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
おやつは朝ごはんを食べてから必ずブラッシングをしていたのでそのあとに1つあげていた。抱っこはほとんどしていないが主人は小さい時は帰ってきたらケージから出して抱っこしていた。

⑤過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
来てワクチンが終わったらすぐに夏だったため、ほとんど外には行けず家の中で遊んで軽く走らせていた。すぐバテていたからそんなには運動もしていない。

⑥過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
朝5~8時位の間にご飯、そのあとブラッシング。湿疹があったため週に2回(月・木)決めてシャンプーしていた。

家に居るときはそのままケージから出して放置。出かけるときはケージに入れて夕方ちかくまで一人で留守番。ほとんど寝ていた。

・愛犬のハウス周りの構成、環境:スライドのケージの中にトイレ(大)と残りがハウスのつもり。きちんとしたハウスはスペース上無い。トイレの上でよく寝ている。クッションを入れると振り回して遊んでしまうので入れていない。

 

返答内容

根本的には、まだホルモンバランスの変化が大きいのでイライラ興奮しやすい時期です。

そして、7・8か月から急に知能が高くなるのですが、関係作りがまだ出来ていないのと経験が乏しいので、ズル賢さだけが目立ってしまう時期です。

権勢本能や自我も強く出てくるので、「自分のワガママがどれだけ通じるのか・・」を試したり、自分の優位性を示してみたくなる時期です。

知能が高くなっていくので、動く物や音にも反応が鋭くなります。

いっぽう、知能が高くなっていくので、一貫して教えられたことや反復した練習はしっかり覚えることができます。

今はそういう複雑な月齢です。

コング遊びでは、最初は指示ですぐ犬が放すことは期待しないで、無理に指示だけでさせようとしないで、もう口から手ですぐ出して手のひらに乗せて見せて(良い型を作り)、すぐ褒めてすぐ転がしてあげてください。

「コングを渡したら取られておしまい・・」という印象を犬に植え付けないために、「渡してもまたすぐ遊んでもらえる・・」という印象を持たせることです。

すぐ取り出して・すぐ褒めて・すぐ転がす、という繰り返しで、犬も「嫌がって渡さないよりも、すぐ渡した方が楽しい・・」ということを学習していきます。何度も何度も毎日毎日繰り返しです。

今は、まだ知能が高くなり始めたばかりなのに経験が乏しいため、妙な誤解を犬がしてしまいがちなんです。

さて拾い食いですが、これは犬にとって最強の本能ですので、結果は期待しないで関係作りと教えを根気よく続けないといけません。

まずは気が散らない家の中で練習です。部屋でも廊下でも、ドライフードを点々と置きましょう。リードを短めに持ち歩きます。

フードのある地点に行くと犬は顔をかがめますので、フードを食べる前に「シ!」などの注意音を出して、リードを上にチョン!と引き上げて通り過ぎてください。

また次のフードのある地点に行くと犬は顔をかがめますので、フードを食べる前に「シ!」でチョン引き・・・ひたすらこれを繰り返してください。

何度も繰り返して、最後に普段通りのゴハンの時間にすれば良いです。ケージ内でお皿で食べさせてください。練習に使ったフードはご褒美で絶対に与えないことです。

「何かを食べる時は必ずケージ内で決まったお皿で・・」という習慣・ルールを植え付けることです。

留守番ですが、前後は犬をかまわないようにして、皮ガムは常備してあげましょう。イライラしやすい月齢ですし、関係作りを待つ時間も必要です・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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