犬のしつけで田舎での散歩・飛びつき・拾い食い
・愛犬の犬種:ラブラトリーレトリバー ・性別:オス(去勢予定)
・年齢:4.5ヶ月で、飼育から2か月経ちました。
・犬を飼った動機:狩猟を始めたので、回収犬が欲しかった。里山に新居(中古住宅)を購入したこと。犬を飼ってみたかった。(生活のパートナーとして)
・ご家族全員の年代、性別、一日の愛犬との同居時間:自営業準備のため普段は私一人でずっと一緒。週末に妻がきて、散歩等の補助をする。たまに実家に預けることがある。
犬を飼い始めから貴書を参考にさせていただいています。
現在は、朝(6:50頃)、昼(11:30頃)、夕方(16:30頃)の三回の食事。ケージから出すとき、餌を与えるときは必ず『待て』の指示をだし、『よし』というまで座って我慢できます。
食後は15分~30分の散歩。最近は、近所のラブラトリー(メス2歳)と夕方の散歩時に格闘技のような遊びをして、帰ってきて爆睡しています。
仰向けコミュニケーションは喜んでします。どこを触っても嫌がりません。日中は、屋外の囲い(3m程度)に入れて、夜間は室内のケージに入れています。朝までに2、3回排泄をしますが、夜中に気が付けば処理しています。
・問題の内容
1.リードウォークについて
リードをつけることに関しては、嫌がりません。自分勝手に引っ張って行くことについては、逆方向に歩くなどしてかなり改善されたかなと思いますが、その時々によりかなり差があります。
こちらを見ながら歩調を合わせてゆっくり歩けるときもあれば、自分でリードを引っ張っていくのを抑制しながら遅々として進めない時もあります。むしろノーリードにしたほうが(田舎なのでできます)半径5m位の範囲の中で、こちらを気にしながら止まったり歩いたりフラフラ歩く感じです。勝手に自分勝手に離れていくことはありません。
ただ、実家に行ったときは住宅地なので、それなりに人や車等が往来していて、興奮してまったく言うことを聞きません。
2.飛びつきについて
噛みつきに関しては、そのたびにダメということを教えたので大丈夫だと思いますが、飛びつきについては私にはほとんどしませんが(餌の時にテンションが上がると多少しますが、その時もダメと教えています。)、他人と遭遇すると制止を聞かず、飛びつこうとします。
これからますます大きくなるので、他人にけがをさせないように何とか飛びつきをやめさせたいのですが、良い方法はないでしょうか?
3.餌の量について
現在ドライドッグフードを記載されている既定の量をお湯でふやかせて与えています。(朝、昼、夜と全体量が合うように朝を多く昼を少なくといったように調整しています。)
ただ、食後の散歩時に小石を拾って食べてしまいます。糞にも結構な量の小石が混じっております。副食としてリンゴや白菜などのゆでたものを一緒に与えたりしていますが、肥満にならないようにしているつもりです。
それでも量が足りないということなのでしょうか?
以上、現在気になっていることです。アドバイスいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
今のところ、とても順調に育っていますし、今回のラブ君もとても素性が良い子なので良かったです。
今の月齢では、現状は十分良い状態ですので、あせらないでやるべき事を続けながら子犬の成長を待ってあげましょう。
それと、もうすぐ反抗期に入ってきます。
権勢本能や自我など出てきて、上手くいかないことが出てきますが、これも成長に必要な過程ですので、1歳くらいまでは、大きな気持ちで長い目で見てあげてください。
さて今回は、そういう中でも、三点アドバイスがありますので、続けてください。
まず一点は散歩の仕方です。
現在はノーリードで歩かれていることがありますが、ロングリードにされると良いです。
回収犬ですので、山に入って人と一定の距離を保ちながら移動したり回収作業がありますが、他には沢や崖など危険な場所を通ったり、熊や猿・ヘビと出くわすこともあるでしょう。
そのような時にすぐに呼び寄せて犬の安全も確保しないといけません。
ですので、呼び戻しの練習と言いますか、自然に癖付けしておいた方が良いです。
犬笛を常に持ち歩くようにして、散歩時もロングリードにして、普段はウロウロ飼い主さんとつかず離れずの距離を保ちながら歩かせ、その中で時々、犬笛を使って呼び寄せて褒めてほしいのです。
そして、犬が何かに興味を示したり興奮気味な時は指示が入りませんので、その時にロングリードをチョンと引いたりたぐり寄せをして(犬笛も吹く)、褒めて、半強制的に型を作って教えていただきたいのです。一貫したルール、癖にしていただきたいのです。
そうしないと、成犬に近づいて権勢本能や自我・独立心が出てきた時に↓これができなくなってしまいます。
>勝手に自分勝手に離れていくことはありません・・
次に人への飛びつきですが、これも型で実践練習を反復でやりましょう。
奥様でもご両親でも結構ですので、誰かに目の前に立っていただいて、犬がその人に飛びつけないくらいに短めにリードを持って、知らんぷりしておきます。
犬がその人に飛びつきそうになった瞬間、「シ!」などの注意音と同時に、ガツンとリードを引き上げて、首輪をつかんでスワレ・マテの型を作ってあげて、指示音ジェスチャーで褒めてください。
そこで初めて、相手の方のからも犬をポンポンして褒めていただいてください。(それまでは、相手の方にも犬を無視してもらってください。)
そうしましたら、またリードや首輪をつかむ力を少し緩めて、犬に自由にさせます。
そうしますと、また犬は相手に飛びつこうとしますので、また注意音と同時に、ガツンとリードを・・・
ひたすらこの反復練習を繰り返しやってください。続けると、人が前に居ても飛びつかずに待てる瞬間がきますので、そこでまた褒めてください。
そうしていくことで犬も、「飛びつく時はかまってもらえない。良い子にマテしたら褒めてもらえる。」ということを理解していきます。
大事なことは、一貫することです。それを繰り返して反復練習することです。
最後に拾い食いも同じことです。実践で反復練習をしましょう。
地面にわざと、野菜のきれっぱしでも何でも良いので置いて、それを食べようとした瞬間、「シ!」などの注意音と同時に、ガツンとリードを引き上げて注意します。
あるいは、小石をたくさん集めて、食べ物の臭いを付けてそれを点々と置いて練習しても良いです。
ただし、あまりムキになってやりすぎないことです。今の子犬期は、知能も経験も全然ありません。人間の幼子と同じように何でも口に入れて遊んでみたくなるのと、食べれる物か確認する動物としての本能でもあります。
小石でも堆肥でも、有機物の臭いがしたら犬は何でも食べようとします。
そして、まだ経験不足の子犬は興奮が強いですので、その興奮ストレスで食べてしまうという要素もあります。食糞なんかでも同じことです。特に外の世界では興奮が強いです。
ですので、エサの量や回数を増やしても、拾い食いの結果はほとんど変わりません。もちろん、もともとの量や回数が少なすぎる場合は別ですが、現状の回数・量は問題ありません。
ただし、大型犬の場合は成長期ではドンドン必要量が増えますので、ウンチが途切れてコロコロした固い感じならば、少し足りないですのでドライフードの量は増やしましょう。特に4か月から8か月くらいはドンドン体が大きくなり、必要量はみるみる増えます。
それと子犬期は特に、必要なカロリー・糖分・タンパク質なども違いますので、食べさせる物は子犬用のドッグフード(ドッグミルクを混ぜても良い)一本に絞ったほうが良いです。
また、拾い食いのしつけもありますので、食べ物の許可を一つに絞ったほうが、犬も「ドッグフード以外は食べちゃダメなんだ。ドッグフードは食べても良いんだ」と理解しやすいのです。
では今日は以上です。本書と合わせてQ&Aサイトも必ず熟読されてください。
それでは、これからまた頑張って続けていきましょう(^_^)