犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬がリーダーウォークを嫌がって動かない時のしつけ

Q.ご質問:以前3回程しつけのご指導頂き、その後ご無沙汰いたしました。

初めて犬を飼うことに戸惑いましたが、おかげ様で随分慣れてトイレも時々失敗はしますが所定場所でできるようになり、先住の猫をはじめは追いかけていましたが、猫パンチをくらってからは学習して避けて歩くようになり、犬猫仲良くとはいかなくとも共存出来そうです。

おすわり・おて・マテに加え、投げたボールもってこいも出来るようになりました。

さてリーダーウォークですが、すると犬が嫌がって座り込み、てこでも動こうとしなくなります。

生後3ヶ月になり、はじめは犬が外に慣れるようにと好きなように歩かせ、あちこち嗅ぎまわり草むらと戯れて散歩し楽しんでいましたが、さてリーダーウォークを始めたとたん、嫌がるようになりました。どうしたら良いでしょうか?


A.お答え:進歩されているようですね。良かったです(^-^)

さてリーダーウォークになりますが、まだまだ子犬の月齢が若く知能が低いので、今はあせって無理する必要はないです。コントロールされることに慣れていませんのと、知能が低いので動くリードが怖かったり、自分の自由を奪うリードに怒ったり・・という反応を犬はします。

それと、

>好きなように歩かせ・・

↑これは良くなかったです。社会化や外に慣れることは大事なのですが、好きに歩かせる癖がつくと、犬の中でそれが基準値になってしまいますので、その後自由を奪われるのが面白くなくなります。

社会化そのものは、距離を歩いたりアチコチ行かなくても良いんです。最初は、玄関先でノンビリ座って、行きかう人や犬、車や自転車、鳥や猫などを見せるだけでも良いんです。

そして、同時に家の中でたくさんリーダーウォークをしてください。(滑らない床で)。ある程度付いて歩けるようになってきたら、色んな場所へ徐々に行動範囲を広げていけば良いです。

今、犬の中では、「リードが付いている時も好きに歩いても良い」・・ということが基準値になっていますので、少しずつ修正していきましょう。

誘惑の多い外ではなく、落ち着ける家の中でたくさんリーダーウォークをしていただきたいのですが、子犬がもう嫌がってしまった場合は、無理せず慣れることから始めましょう。

まず、家の中でケージから犬を出す場合は、常にリードを付けるようにしてください。そして、それを飼い主さんが持って常に行動を主導するようにします。急にリーダーウォークにしないで、しばらくは、日常生活をリード付きで過ごす・・という感覚で良いです。

例えばリードを付けたままボール遊びをする・・リードを付けたままゴハン・・そして、その流れの中で、犬から少し離れて呼び戻しをしてみる・・その流れで歩く・・歩きながらボール遊びしてみる・・ということを続けていくと、いつの間にか、リードを付けたまま飼い主さんと歩くことを楽しく覚えるようになります。

「ボール持って来い」ができるようになったとのことですので、ご自分が歩きながら犬を呼び戻して、ボールを回収し持ったまま歩いて、その流れでリーダーウォークに移行すれば良いです。

そんなふうに、いきなりゼロ→100(ずっと好きにさせた→急にリーダーウォーク)にしないで、徐々に近づけていけば良いです。

それと、ゴハンの準備をして犬に見せてから、リーダーウォークの練習をしても良いです。これは食べ物で釣っているのではなく、食料を完全管理することで、主従関係がより明確になるからです。

いずれにしても、犬の好きに歩かせることで、本書で主題にしている「主導」が欠けていました。原点を忘れず、いつでもどこでも常に主導です。意識が根付くと、自然に行動しぐさ態度に表れてきます。犬はそれをちゃんと感じ取りますので、絶対にお忘れにならないでください。

では、また頑張って続けてください(^-^)

ちなみに猫ちゃんとは段々仲良くなれますよ。今はまだ落ち着きもモラルもないですが、ちゃんと学んで適応していきますから、見守ってください。冬場には寄り添って暖め合うようになるはずです。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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