犬のしつけがQ&Aで分かる!

5か月のドーベルマンの子犬のしつけで散歩・作業台や車に乗せる方法など

質問内容
堀川さん、いつも大変お世話になっております。ドーベルマンの子犬ですが、丸5か月となり、生後6か月目に入りました。
また質問させていただきたいことが出てきましたのでどうぞよろしくお願いします。

まず、リーダーウォークとお散歩のことです。お座りとマテでリードをつけてサークルから出し、家の中でリーダーウォークをしていると私のことを気にして歩くようになってくるので庭に出ます。

庭ではリードを外して10分くらいボール投げなどして走り回らせたあと、敷地外に出てお散歩します。庭で少しリーダーウォークをしてから出るのですが、外に出ると切り返しをしなかったらまるで一人で歩いているかのようにずんずん前に向かって歩いて、リードが張ると立ち止まりますがしばらくは私を見ませんし、見るまで待っていると"あれ?どうしたの?"といった感じで振り返り、外を歩くときに私を気にしている様子が全くありません。

お散歩とリーダーウォークは分けて考えてはいるのですが、リーダーウォークを意識しているときは、好きな方向に行こうとするとき切り返して方向転換しますが、あまり抵抗なくバロンも方向転換し、また歩くと前に出るので方向転換で犬もついてきて、何となくですが"好き勝手できない"というほどに感じていないという印象を受けます。犬は何も考えてないというか、私も主導性を示せていない感じがします。

このままやっていてそのうち私が主人だと分かってくるか心配になってきました。何か追加することがありましたらご指示ください。

仰向けは"お腹見せて"というとお座りやフセ止まりで地味に抵抗しますが、言い続けると諦めてお腹をみせます。あと、私に向かって立ち上がってじゃれついてきた時にはだめ!と言って仰向けで固めます。

それから、歯磨き時なのですが、サークル内では動き回って全く磨けないので、処置台(ヨーキーやチワワの歯磨き・トリミングなどに使っている高さ1メートルくらいの台)に犬を乗せてやっています。

この時、せめて前足をテーブルにかけてくれないと、そろそろ私が抱えて乗せるのに限界な大きさになってきました。今は処置台の下に来るとお座りになって、どうやっても立ち上がりません。

最近、社会化のために車に乗せてお買いものなどに連れて行きますが、車も同様で、乗り降りが自らは出来ず、スロープを立てかけてもリードで促してもピーピー泣いて出来ません。乗ってしまえば喜んでるとは言えませんが、歩く人や車を見たりして、車が大嫌いという感じでもないです。

ただ、来てから二か月くらいは車での病院通いがあったので、車に良い印象が無いのかもしれませんが、当時は小さかったのでサークルから移動用クレートに入れ、自分で車に乗り降りするような行動はありませんでした。

ちなみに歩道橋などは上り下り問題なく、庭にある1.5メートルくらいの高さの雪山も勢いよく上っていき、降りるときも走り下りてくるので、高さの問題ではないようです。怖いのだと思いますが、スロープを見せて気長にやっていれば一歩踏み出すようになるでしょうか。

特に処置台に上げないと歯磨き出来ないので、処置台に怖がらず上がるようにしたいです。歯磨き自体は好きでも嫌いでもないようです。台に乗れば顔しか動かさないのでマズルを持って磨きます。まだ隅々までとはいきません。

しつけ状況ですが、吠えは相変わらず帰宅時ですので、帰宅したらすぐにクレートに入れて落ち着かせる方法でしのいでいます。甘噛みは時々しますが、手に噛むことはなくなり、ヒラヒラした服やウエストに紐がついているズボンなどの時は必ず反応して甘噛みします。"離せ"で服や噛んではいけないものを離しますが、そういうとき手に甘噛みしようとするので、握った手を口に入れてグリグリすると止めます。

チワワ達を見るとほんとに行きたくてしょうがないという感じでピーピーピーピー泣いていますが、チワワを近づけると乱暴に(ドーベルマン的には普通なんでしょうけど)オシリの匂いを嗅いだり、前足でビシビシ触ろうとしたり、ふさふさの尻尾を噛もうとするので、みんな一定の距離を保っています。私の制御がなければドーベルマンを同じ空間にはまだ置いておけません。

リビングにいるヨーキーに対しては、これ以上低くなれるのか?というくらいのフセをして、顔もぴったり床につけてマテをしていますが、ヨーキーが絶対に近づいてこないので、そのうち我慢が切れて向かっていこうとするのでまたフセをさせるの繰り返しです。このあたりは進歩なく過ぎ去ってきてしまっています。

本気噛みはないです。

以上のような状況です。アドバイスいただけると大変有り難いと思います。よろしくお願いします。


返答内容
さていよいよ反抗期突入ですね。これから10か月くらいまでは、本当に大変だと思われてください。

>一人で歩いているかのようにずんずん前に向かって歩いて・・

↑大型犬は小型犬よりも警戒心が強くなく、社交的な傾向がありますが、特に今の月齢のように知能が高くなり始めて独立心も出てきます。そして、もともと好奇心が強い頭の良い子なのと、体力があり余っていますので、アチコチ行きたくてしょうがないのです。

それでも、今まで頑張ってこられましたのでこれで済んでいるんです。他の犬ならグイグイ引っ張りますし、これから体力が付いてきてズル賢くなってくると、引っ張る場面も出てくるかもしれません。

まだ主従関係が定着する時期ではありませんので、焦ってはいけませんが、犬がまだ「ツケの意味」(飼い主さんの横にピッタリ付いて歩かなければいけないルール)自体に対して理解度が低いと思います。

お庭から練習を繰り返してください。

ツケの指示音ジェスチャーを出しながら、いつも決まった位置に誘導して、その位置で歩けた時にはポンポンして褒めて、歩き続けてください。

まだ経験不足すぎて、外に出た時に興奮で指示が入っていかないんです。まだまだ好奇心の方が勝ってしまっています。

今は経験を積ませながら、コツコツ教え続けないといけません。


>言い続けると諦めてお腹をみせます・・

↑指示だけで結果を得ようとされないことです。言葉でクドクド言い続けるだけだと、犬はパニックになったりイライラ怒って噛みついたり吠えたくなります。

指示音ジェスチャーを出してみて反応しない時は、もうこちらから型を作ってあげて、指示音ジェスチャーで褒めてあげたほうが、犬もイライラしないで済みますし覚えも早いです。主導性を示すことにもなります。

超大型犬ですので、今のうちに習慣付けておかないと、大きくなってからでは型を作るのもなかなか困難になってしまいます。


続いて、作業台や車に乗り降りする時のスロープですが、グラグラ動いたり、しなったりしないでしょうか。

雪山のように、土台部分が見えている高い場所は問題ないのですが、絶壁の段差や簡易スロープのような下がスカスカの高い場所は怖がります。経済的に許されるならば、アルミ製で幅広のガッシリしたスロープが良いです。作業台もグラグラしたりしなったりしてはいけません。

それと滑るのもダメなので、ゴムシートを敷くと良いです。

そして、犬のお腹を飼い主さんが軽く持ち上げながら補助・誘導してあげると良いです。


>握った手を口に入れてグリグリすると止めます・・

↑これで良いです。続けてください。他には、「ダセ!」で首輪ガツンと引き上げながら、噛んだ物を手で取り出すのも良いです。


>私の制御がなければドーベルマンをチワワ達と同じ空間にはまだ置いておけません・・

↑これはまだまだ知能の発達と慣れが必要です。幼い時に感染症で一緒に過ごせませんでしたから、それはハンディとして受け止めて、コツコツ続けていきましょう。

それでは、また頑張って続けてください(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
堀川さん、お返事ありがとうございました。ねぎらいの言葉をありがとうございます。お散歩時、まだマシなほうなのですね。

本当に仰るとおりで、実はツケが私のやり方も下手なのか、全然出来ないのです。立ち止まった場所から離れて太ももをパンパンとたたいて"ツケ"と言うのですが理解出来ていません。リードを手繰り寄せて、たたいた太ももに身体がついたら"ツケ"ともう一度言ってよしと褒めます。

ずいぶん前からやっていますが、お座りやマテ、フセに比べるとまったく理解できていません。決まった位置というのは太ももでいいのですよね?

ツケの練習もご飯前に取り入れてみたほうがいいですかね。何しろご飯が食べたくて食べたくて何でも言うことを聞くので、ご飯前は何かを教えるのにとても好都合なのです。凄まじい早食いなので、三回くらいマテで中断しますが、ものすごい集中力です。チワワ達とは比べ物にならないくらいの食欲です。

ただ、ご飯前にリーダーウォークをすると、頭の中はご飯でいっぱいのため、ただひたすらピーピー泣きながら歩くことを考えますと、ご飯を目にした後、リードをつけてツケを練習するのは余計に混乱するでしょうか。

細かい話で申し訳ありません。

それと、スロープですが、結構がっちりしていてぐらつきは無いと思いますので、後ろからお腹支えの誘導を頑張ってみます。処置台はトリミング台なので、緑色のよくあるブツブツのついたラバーが貼ってあり、滑りません。

いろんなことをコツコツと毎日頑張ります。変化や結果を求めないようにするのは大変ですね。

でも、励ましの言葉やアドバイスをいただきながらこれからも頑張ります。よろしくお願いいたします。


返答内容
>決まった位置というのは太ももでいいのですよね?・・

↑犬とご自分との位置関係です。

例えば、「自分の体の左真横に犬の頭が来る位置」などのように決めることです。

>ツケの練習もご飯前に取り入れてみたほうがいいですかね・・
>ご飯を目にした後、リードをつけてツケを練習するのは・・

↑いつでもどこでも取り入れてください。食べ物がある時だけにしてしまうと、食べ物が無い時に聞かなくなります。食べ物がない時にだけやると、食べ物がある時にパニックになり指示が入っていきません。

>スロープですが・・後ろからお腹支えの誘導を頑張ってみます・・

↑これで続けてください。まだ成功体験が無いので怖いのです。犬は本来、高い場所や不安定な足場がとても苦手です。ここが猫とはまったく違うところです。道路の下水側溝の網蓋なども嫌がります。

それでは、また頑張って続けてください(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
堀川さん、お返事ありがとうございました。

昨日、教えていただいた通り、お腹を支えて後ろからちょっと押しながら車にスロープをかけて乗せたら勢いで乗りました!
すごく嬉しかったです!
今までリードで引っ張っていたので、余計に怖がったのかも知れません。

ツケもいろんな場面でやってみます。昨日ごはん前にやりましたら、案の定パニックでした。でも続けてみます。

堀川さんは本当にいろいろなことが分かってらっしゃるので、とても安心してご相談できます。ありがとうございました。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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