生後8ケ月でドッグフードを食べなくなった犬のしつけ
堀川様いつも、お世話になっております。
我が家の犬も8ケ月に入り、たぶん反抗期真っ只中だと思います。
ちゃんと出来ていたトイレの失敗やお散歩の時のわがままぶりは、他の方のQ&Aを参考にさせていただいております。
ここ1週間、悩んでおりますのが、ペットフードを食べなくなったことです。
うちの子は涙やけがひどいので、ネットで涙やけに良いとうたわれているペットフードをあれこれ試すフードジプシーだったのですが、その中で食いつきの良かったイギリス製のフードと無添加国産フードを取り寄せて与えております。
オヤツは、お散歩の時と涙やけのお手入れをした後に果物やゆでた野菜です。
果物と野菜は喜んで食べますが、フードは
ケージ内でお皿から食べていた→食べなくなったのでお皿から私が少しつまんで与えてきっかけ作りをしたら、自分で食べだした
→自分で全く食べなくなりお皿の中のもの全て私が手でつまんで与えた→態勢的につらくてケージから出して私の膝にのせて手で与えるように
なってしまった→一気に食べず気ままに食べるようになった→現在は、手からも食べず、どろどろのスープ状にしてあげると顔をすむけます。
取ってこい遊びの最中にお皿からだしてフードをばらまいておくと、思い出したように食べますが、量的にはいつもの半分以下という状況です。
私が甘やかしたせいだということは、よくわかっているのですが、こういう場合、無理に与えずお腹を空かせてきちんと自分から食べるまでほっておくべきなのでしょうか?(←メーカーさんからの指示です)
昨日の夜からは、オヤツのゆで野菜と果物も与えてはいません。お腹は空いてるはずなのに、今朝、私が出勤するまでにはフードひとつまみ食べただけでした。
「遊んで」とコングをくわえてきたりして元気にはしておりますが心配です。
手作り食も考えているのですが、栄養のバランス的にはペットフードにはかなわないですし。
どうしたらよいのでしょうか?
頑張っておられますね(^_^)
月齢的には反抗期のピークになりますが、特にこの時期は知能も上がってきますので、反抗期にプラスしてズル賢くなります。
散歩で主導されるのを阻止しようとしたり、食べ物のワガママは典型的な例です。
さて、フードを食べない原因ですが、成長期でホルモンバランスの変化が激しく、食欲が安定しない時もありますが、主原因はオヤツです。
ズル賢くなる時期に色んな食べ物が出てくると、選り好みをしますし、特に人間の食べ物を知ってしまうと、ドッグフードが不味く感じられます。
しかし、人間の食べ物は犬にとっては、ほとんどが塩分・糖分が多すぎます。
今回のように、人間が美味しく食べるために改良された野菜や果物は、特に糖質が多すぎます。
犬も雑食性はありますが、人間よりは肉食に近いです。
良質なタンパク質を主体にしないといけません。
血糖値が高くなると、食欲が抑えられる脳の仕組みもありますので、それも影響しているかもしれません。
さて今後の犬のしつけですが、その前に念のため獣医さんに診てもらいましょう。
ちょうど晩秋に入り、寒くて体調が崩れやすい時期です。犬によっては冬前のワクチンの季節でもありますので、タイミング的には検診・ワクチンの良い機会です。
異常が無いことを確認して、安心して躾に取り組めます。
まず第一段階ですが、やはりオヤツや、手で食べさせることを止めることです。
ご飯の時間にフードを出してみて、食べない場合は無視して30分くらいで下げてしまってください。そして、次のご飯の時間までは絶対に何も食べさせないことです。
この月齢になると、丸一日何も食べなくても大丈夫ですが、さすがに丸二日食べないと心配ですので、もし前日に何も食べなかった場合は、次の日には獣医さんから点滴注射をしてもらいましょう。
ちょっとでも食べていれば大丈夫ですので、二日目以降も同じく続けてください。
ニ・三日すると、犬も根負けして食べるようになっていきます。
いっぽう、どうしても食べない場合の対処法ですが、その場合はスープ作戦です。
まず飲み水をカットしておき、犬がのどが渇いている状態を作ります。
スープの作り方ですが、少量のドライフードを熱湯でふやかして、ふやけたら、さらにそこにぬるま湯を追加して、サラサラに近いスープ状にしてください。
のどが渇いている状況で、そのスープを与えますので、犬が飲みたくなります。
また、スープにしておくと消化吸収も良いですので、体調がすぐれない時も胃腸に優しく、フードが少量でもエネルギーになります。
スープが飲めるようになってきたら、少しずつ水分量を減らしていき、フードの割合を多くします。
同時に、飲み水も少しずつ与えていきます。
ドッグフードは、「食いつきの良かったイギリス製のフードと無添加国産フード」と決まったら、そのブレンドだけにして、他の食べ物は一切与えないことです。
ということで、まとめですが
・念のため検診
↓
・オヤツを止めて、食べないフードは無視して下げてしまう
↓
・スープ作戦
を行いましょう。
食べ物のワガママがエスカレートすると、犬の寿命に影響しますし、主従関係の崩れにも影響します。
この時期に失敗すると、治すのがさらに難しくなっていきます。今後の15年・20年のために、今頑張らないと後悔されます。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)