ゲージに入るのを嫌がるミニチュアシュナウザー子犬のしつけ
はじめまして。よろしくお願いします。
・問題の内容:
1.夫の実家でこたつで一緒に過ごしたらゲージに入るのを嫌がるようになりこまっています。
2.トイレも全くわからないようです。そわそわしてトイレに連れていっても、せずに、目をはなしたスキに床にあちこちします。
3.リビングに独りでゲージで寝せたら吠えます。布をかぶせても同じ、寝室に連れてきても同じです(床にカドラーで寝せています)
・犬種、年齢、相談:
ミニチュアシュナウザー、4か月と10日程度、オスです。
・家族に迎えた動機:
10年程一緒にいた同種の犬が、半年前に亡くなり、寂しくて。犬はまだ我が家に来て1週間です。
・家族について
母70代、夫と私40代の三人で、子供なし。
・過去の接し方と一日の流れ:
1.スキンシップの遊び
縄の引っ張りあい、ひざに抱いてなでる
2.しつけ、褒め方叱り方
ご飯の前に[オスワリ〕と[マテ〕甘噛みされると口を閉じて[ダメ〕
ゲージから出すときも[オスワリ〕
トイレをいつも失敗されますが、間に合わないので、無視して叱っていません。
3.おやつ、だっこ、猫なで声
おやつは私と夫の帰りが遅くなりそうな時に、母が少しドッグフードをあげます。
だっこも猫なで声もしていました。
4.散歩
来週、予防接種と健康診断が済んでからの予定です。
5.一日のタイムスケジュール
7:00 起床して自分がコーヒーを飲んだ後に、ご飯と縄の引っ張り遊び
7:30 夫と出勤、犬はゲージへ
18:30 帰宅、ゲージから出して縄の引っ張り遊び、ご飯をあげる。
自分の夕飯は夫が帰宅してから。母は犬と同じくらいの時間に夕食。
寝るまでリビングに放し飼い。
22:00-23:00 寝室に連れていく。寝室は狭いですがそこでも放し飼い。(ゲージでは吠え続けて近所迷惑と思うので。??マンションです)
6.ハウス、トイレまわり
ゲージにカドラーとトイレ。給水機器、食事はゲージの外です。
夫と私が仕事に行っている間はゲージに入れていて、帰宅してからはリビングで放し飼い。寝るときは私の寝室に放し飼いです。
以上です。
シュナウザーは三頭目ですが、初代の子は成犬で引き取り、二代目は仔犬からですが、今回のように夜中吠えることはあまりなかったと思います。
よろしくお願い申し上げます。
今回は、アドバイスの前に何点か確認したいことがございました。それをお知らせいただいてから、また具体的にお話していきたいと思います。
お手数かけますが、以下の項目をお知らせくださいませ。
①2代目のシュナウザーちゃんの時は、まったく同じ家庭環境でしたでしょうか。
②その時の接し方しつけ方は、お母様も含めてシュナウザー君に対してと同じだったでしょうか。
③シュナウザー君は4か月で来たということで少し遅かったですが、それまでどこでどのように飼われていたでしょうか。(その際のしつけ方も分かる範囲でお願いいたします)
④お母様は日中いらっしゃると思いますが、シュナウザー君をケージから出して遊んでいるのでしょうか。夜に要求吠えするということは、もしかして昼間も吠えていて、お母様は困って出しているのではないでしょうか。(お母様を傷つけない範囲で聞いて、正直に言っていただいてみてください)
主原因は、旦那さんのご実家でチヤホヤしてしまったことが、基準値になってしまったことです。
犬は最初の接触を基準値にしますので、そのような扱いは大問題でした。最初の数日の接し方がその後に大きく影響してしまいます。
今回はそれが主原因ですが、今後のアドバイスのために上記の項目を確認したいと思います。
では、お手数かけますがお待ちしております。
早速のお返事ありがとうございます。
困り果てているので、お早いアドバイスをいただき本当に助かります。
さて、ご質問の件ですが、、、
> ①2代目のミニシュナちゃんの時は、まったく同じ家庭環境でしたでしょうか。
↑二代目の時は母だけでなく父がおり、昼間はリビングに放し飼いでした。夜は私の部屋にゲージに入れて寝ていました。寝る前と起きた時はキュンキュン言いましたが、私が眠ってしまえば大人しくしていました。
> ②その時の接し方しつけ方は、お母様も含めて、シュナウザー君に対してと同じだったでしょうか。
↑当時は父がいたので、母は今よりも何もしていなかったと想います。今は、私の帰宅が遅い時は代わりにご飯をあげています。
> ③シュナウザー君は4か月で来たということで少し遅かったですが、それまでどこでどのように飼われていたでしょうか。(その際のしつけ方も分かる範囲でお願いいたします)
↑ペットショップのガラスケースにいました。トイレはその中で自由にしていたようです。
> ④お母様は日中いらっしゃると思いますが、シュナウザー君をケージから出して遊んでいるのでしょうか。夜に要求吠えするということは、もしかして昼間も吠えていて、お母様は困って出しているのではないでしょうか。(お母様を傷つけない範囲で聞いて、正直に言っていただいてみてください)
↑母は手が不自由ですので、ゲージからシュナウザーを出し入れはしません。ご飯を差し入れるだけです。時々話しかけているらしいので、それはやめるように伝えました。昼間はお昼時に吠えることがあるようです。その際にフードを少し差し入れていましたが、いただいた記事にそれはよくないと書かれていましたのでもうやめました。
うちに来た当初から、ゲージに入れるとキュンキュンと言っていましたが、無視していました。朝、出かける際に、ゲージに入れると、やはり吠えました。
さて、堀川さんの犬のしつけ本を読みながら参考にさせていただいています。
シュナウザーが来てから、色々としてはいけないことをしてしまっていることがわかりました。
ペットショップから家に連れて来る時、箱に入れられるとキュンキュンと鳴くので、出してだっこしていたこと。家でも可愛いのでつい主人とだっこしていたこと。
甘噛みが激しかったのですが、毅然とした対応ができていなかったこと、などです。それで、この一週間のうちに、徐々に要求吠えが強くなったのでしょうか。シュナウザーはゲージが大嫌いになったのか、水を飲むときも、飲んだらすぐにゲージを出るよになってしまいました。
でも昨日、しつけ本を読んで、自らの態度を変え、あお向け固めなどをしだしてから、早くもシュナウザーが素直になったように感じます。驚きです。
昨日からゲージを何とか好きになってもらおうと、扉を閉めるのをやめています。そうしたらゲージで休むようにはなってくれました。まだトイレは、ゲージにあるのに部屋でされますが、、、
昨夜はリビングで、ゲージの扉を開けて寝させたら、吠えなかったようです。
このような対応でいいのか、よくわかりませんので、ご指導お願いいたします。
お知らせありがとうございました。状況がよくわかりました。
まずシュナウザー君は、とっても素性の良い子です。人間大好きで頭が良い子なんです。
でも、今までの環境変化がジェットコースターのように激しくて適応しきれず、パニックになっていました。もちろん、チヤホヤの接し方が最大の問題でした。
ペットショップのショーケースで長く孤独に過ごしました。その後、急にベタベタ・チヤホヤされる基準値ができ、そうかと思えば、また日中長く孤独な留守番・・
そのギャップが、ジェットコースターという意味です。
まずは、やはりお気付きになられたようにチヤホヤの接し方を変えていかなければいけません。留守番時とのギャップが大きくなり、ストレスになります。そして、チヤホヤが基準値になりましたので、それが実行できない時は当然イライラして吠えて要求もします。
これが成長期の間、長く続くと、最後は完全に主従関係が逆転して手におえなくなってしまうのです。
犬にも人間にも良くないことです。
しかし、お子様がいらっしゃらないご夫婦でしたら、子犬を溺愛したくなるのは自然なことですし、2代目が亡くなった寂しさも当然影響します。
でも、その人間側の事情を理解して合わせてくれる知能は、犬にはありません。理解できません。
犬は犬の本能で感じて、自分に都合よく反応・利用するだけです。この現実は受け止めなければいけません。
もちろん、成犬になり、主従関係が出来て、良い生活習慣も身に付いたら、たっぷり愛情を注いだり自由に団らんすることは良い事なのですが、そうなるまでの今は、やっぱりガマンが必要です。
ただし、あせって急に激変しないで、少しずつ練習していきましょう。
まずは何気ない接し方からです。
接することが悪いのではありません。「接し方」の問題なのです。
団らんの時も、放し飼いでチヤホヤではなく、犬にリードを付けて飼い主さんが持って過ごしてください。何か家事など作業したい時は、ご自分の腰にリードを一周縛ってそこに犬を付けると良いです。
そうやって過ごすことで、自然と犬の行動全体を主導する形になるので、自然と関係作りを進めていけます。そして、トイレの誘導もしやすいわけです。
遊びも、犬にリードを付けて持った状態で、主導型のコング遊びをしましょう。転がす前にスワレ・マテ。指示で出来なければ(まだ覚えていない段階ならば)、こちらから型を作ってあげて指示音ジェスチャーで褒めてあげれば良いのです。
いつでもどこでも、常にそうやって、「主導性と毅然さ」を保っていただきたいのです。
そして余談ですが、引っ張りっこ遊びは止めましょう。対面しての力比べなので対抗心が出やすいのと、人間の動きに過剰反応する癖がつきやすいです。これが噛み癖・引っ張り癖・吠え癖・興奮癖をあおってしまいます。
それらを積み重ねて、要求されない関係を作ることと、留守番時との興奮のギャップを大きくしないことです。
朝はなるべく遊ばないでください。その後に、長く孤独な留守番が待っていることをシュナウザー君はもう知っていますので、とても強い不安と興奮をあおるだけになります。
もちろん、様子を見ながら主導型の遊びやリーダーウォークでの散歩はOKです。
お昼のエサやりは、本来はこの月齢の子犬には良い事です。
まだ消化器官が丈夫でないことと、血糖値のコントロールが上手く出来ないので、日中長時間の留守番があって空腹の時間が長いと、低血糖になりやすいです。そしてその後の食事量が多いので血糖値が急上昇します。
永久歯が生えそろう生後6か月くらいまでは、ドライフードをふやかして3回以上に分けて与えるのが良いです。
ですので、お母様からお昼すぎに①フードを与えてもらい、②飲み水を補充し、③トイレを片ずけてもらうのは良い事です。
ただし、主従関係が出来て良い習慣が出来るまでは、チヤホヤしないで、淡々と3つの世話だけしていただいてください。
そして将来的には、出して主導型で遊んだり、お散歩も行っていただいて良いです。むしろ、お母様の健康を考えれば、毎日30分できれば1時間ゆっくり歩く有酸素運動はしていただきたいです。
犬にも人間にも、長時間の有酸素運動は絶対に必要です。
犬の吠えですが、関係作りを始めてもう効果が出始めたようで良かったです。続けていけば要求吠えは消えていきますし、同じ布掛けをしてもその効果が違ってきます。
時間が無い時は布掛け、時間がある時はリーダーウォークか仰向けで主従関係をしっかり示しましょう。その時に「シ!・・シ!」という指示音を関連付けながらやると良いです。
遠くから指示音だけで静かにさせることができるようになりますし、良い関係と習慣が出来てくれば、吠え自体が消えていきます。
それからゲージの習慣ですが、いきなり閉じ込めっぱなしにしないで、今されているように扉は開けたままとか、閉めるのも「今日は5分×3回、明日は4回、明後日は10分×5回・・」というふうに、優しいレベルから徐々に慣れさせることです。
そして、ゴハンをケージ内で食べさせることと、コング遊びをゲージ内にも延長すると良いです。
コング遊びの中で、時々ケージの中に入れて取りに行かせて、入ったらハウスの指示音ジェスチャーで褒める→コイで出して褒める→遊ぶ→またハウス・・・その繰り返しで徐々に慣れさせ、ゲージ内を好きにさせましょう。
遊びの最後は、扉を閉めて褒めて終わり・・にすれば良いです。
急に結果を求め過ぎてはいけません。まだあまりにも幼い月齢で知能が低いです。経験もガマン強さも何もありません。
やるべき事を淡々と一貫して続けて、あとはシュナウザー君の成長を待ってあげないといけません。しばらくはそういう時期が続きます・・・