犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬をハウス・ケージに入れるしつけ方(犬が嫌がって入りたがらない)

質問内容
以前はありがとうございました。またまた疑問が生じ、メールさせていただきました。

うちのトイプードルもとうとう10カ月になり、そろそろ落ち着いて・・・と言いたいところですが、まだまだ反抗的な日々を過ごしています(汗)

あれから、ご飯途中のマテはおとなしくできるようになり、ご飯前のリーダーウォーク・仰向けもご飯があるせいか、最初は反抗的でもだんだんおとなしくなり、よく言うことを聞きます。

しかし、散歩から帰ったときや普段のコング遊びの後、ケージに向かうとピタッと動きを止め、伏せて動かなくなります。朝など忙しいときはしょうがなくむりやりにケージに入れてしまうことがあるので、そのせいかとも思いますが・・・。

ご飯はケージの中でやって いるので、このときばかりは「ハウス」というとダッシュで入るのと、トイレに行きそうなときは割と素直に入っていくのですが、それ以外のときは自分から入ることがありません。

「コイ」や「ツケ」も普段のリーダーウォークでは言っても聞きません(ご飯前は従順です)。毎日のようにQ&Aを読ませていただいてますが、その中で伏せて動かなくなった時は「マテ」を教えて、動きたくなってきたら「コイ」を教えるとありますが、10分・20分・30分でもひたすら待つのでしょうか?その間はずっと犬を見続けるのでしょうか?

「スワレ」に関しては、興奮してクルクル回る時以外はほぼ100%座ってくれますが、「伏せ」は最初の5回くらいは手を噛もうと飛びついてきてから6回目くらいでやっと伏せる( その都度リーダーウォーク)。

「ゴロン」に至ってはいまだに自分からお腹を出したことがなく、「伏せ」の状態で少しお尻が上がっているのを(たぶん嫌がっている)下からすくうようにして仰向けにして、褒めてすぐに解放。  という状態です(ご飯前もまずこの状態からはいります)。

確かに、噛んでくるとはいえ、4~6カ月のころのように血がにじむような強さではなく、半分脅しのようにはむかっている、という感じではあるので、1歳までは気が抜けないとおっしゃっていることがこういうことなのか、それともどこかまだ間違っているところがあるからなのか少々不安です。

いまだにケージから出したすぐはクルクル回って興奮していますし、時々散歩から帰った時に足を拭くのを嫌が ったり、ガウガウ言いながらリードの幅目いっぱい使ってダッシュでかけずり回す時があります。

しつけもちょっとずつは効いているとは思うのですが、少し気持ちが行き詰っています。アドバイス、よろしくお願いいたします。


返答内容トイプードルちゃんは、10か月らしい行動をとっていますので、何も心配することはありません。順調にきていますよ(^-^)
知能が段々高くなってきました。これからもどんどん高くなっていきますが、それにともなっていろんなことを覚えてくれる反面、ズル賢くなっていきます。自分にとって都合の良いほう・良いほうに持って行こうとします。

いろいろ試せる知能がついてきた・・ということです。ここから経験の中で良いこと・悪いことを学んでいきます。

まずハウスについてです。気を付けたいのは、罰として閉じ込める・・ということは絶対にしないようにすることと、楽しいことを急に止めてケージへ入れておしまい・・にしないことです。

例えば、散歩から帰ったりコング遊びが終わったら、それでピタッと止めてケージに入れておしまい・・というパターンだけですと、犬は楽しいことを終わらせたくないので阻止しようとします。

ですので、「終わりではない・・」という経験を積ませると良いです。例えば、散歩から帰ったりコング遊びが終わったら、いったんトイプードルちゃんを手で抱え上げて「ハウス・・ハウス・・」を連呼しながらケージへ入れてしまいます。そこでも「ハウス」でポンポン褒めてください。(リードは付けたまま入れます)

そしてそれで終わりにしないで、褒めたらまたすぐ「コイ」で出します。来たらポンポン褒めて、ほんの少しで良いのでコング遊びをしてください。

少ししたらそのままケージの中までコング遊びを延長します。ケージの中に投げ入れてください。犬が自ら入ればそのまま「ハウス」でポンポン褒めて良いですし、入らなければまた抱えて入れて「ハウス」でポンポン褒めてください。

そうしたらまたすぐ「コイ」で出します・・・

何度かこれを繰り返して遊び終了・・という関連付けを毎日続けましょう。ですので、例えば30分コング遊びをするならば、もう最初の5分くらいから時々ケージに入れて褒めてまた出して遊びの続き・・ということを頻繁に取り入れてしまいます。

この経験の繰り返しで、犬は「ケージに入ってもまた遊びが始まる・・」ということを学習していきます。それが理解できる知能がついてきた月齢です。

犬はズル賢くなってきますので、こちらも犬が自然に学べるように工夫してあげないといけません。そして、しつこいようですが、大前提は関係作りです。

普段チヤホヤしたり甘やかしがあるようでしたら、こういう手法も意味がなくなってきます。犬は相手を認めたら、難しいテクニックの手法などなくてもちゃんと理解していきます。それは絶対に忘れないでください。いつでもどこでもリーダーとしての毅然さと主導性を貫いて、それを犬に示し続けないといけません。

外の散歩中に止まる場合ですが、さすがに何分もその場でジッとしていられる犬はいませんし、もう一つ他の方法もあります。

犬が止まったら、そのまま無視しながらバックで歩くと良いです。(Uターンではなくバックです)。犬はそれだけでも驚いて動きますし、犬がそのまま動かなかったら、後ろにひっくり返ることになります。ゆっくりで良いので、犬がひっくり返るくらい毅然とやってみてください。

その他、スワレ・ゴロン・クルクル回ることも急には全て上手くいきません。まだまだ成長期・不安定期です。今は犬も色々試しながら学んでいる途上です。だから私達飼い主は一貫して毅然と教え続ける必要があるのです。

まだまだ1歳くらいまでは期待しないことです。普段の接し方もいかがでしょうか。それが正しくなければ何も変われません。リーダーとしての意識がしっかり自分の中にあれば、行動や態度も自然に正しい表現になってきます・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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