犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで心が折れそうな時

質問内容
堀川様、いつもアドバイスありがとうございます。(11か月のミックス犬オス去勢済み)

リーダーウォークなのですが、上手くできず散歩出始め10~15分は引張が強くリードが常に張っている状態で、アチラコチラ匂いをクンクン(T▽T)

思わず強く引き戻すように引っ張ってしまったり、常にリードを短く持った状態が続きます。

しばらくすると落ち着き隣を歩きますが、脅威のためかリードを持った私ではなく主人の顔をチラチラ。

家の中でも主人に呼ばれるとしっぽを垂らし低姿勢でトボトボとよってきいます。
主人のほうが主従関係が出来ているんですよね( ̄― ̄?)

私がおすわり、マテしても散歩前は待てません(T▽T)

レッグケルペスの手術後まだ3本足で歩くのでリハビリもかね、首輪ではなくボディハーネスでと病院の先生から言われたこともあり、ボディハーネスでのリーダーウォークなので制御もうまくいきません。

ちなみに、家の中でのリーダーウォークも真横にはこず、少し離れていて180度ターンしても急に曲がってもイマイチ・・・私の方もみないのでもしかして、リーダーウォークになっていないのかと不安になります。

やはり犬に対しての私の接し方がまだまだ甘く毅然としてないとみられているのが原因でしょうか?

心が折れそうになり、アドバイスを頂きたくメールしました。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

まず重要なマインドセット(考え方の設定)からです。

今の子犬の月齢、しつけを本格的に始められたタイミングからして、まだまだ結果を求めてはいけません。

この月齢は、成犬の本能がハッキリ出たばかりの時期です。

幼い時期の感覚とは、また違った感覚で世界を感じています。

ようやく頭脳と体の土台ができて、ここから色んな経験をして、しつけや関係作りが積み上がっていきます。

ようやくスタートラインに立ったと言ってもいいくらいなのです。

知能が急激に上がって、成犬としての感覚が鋭くなりました。

しかし、そのわりに経験が不足しています。

今はとにかく、優しいレベルからたくさん経験させて、犬の慣れ・理解・成長を待ってあげないといけない時期です。

無理に急いだり感情的になると、かえって悪循環で、良い結果が遠のきます。

しばらくは結果を期待されないで、やるべきことを淡々と続けて、待ってあげることです。


さて、では犬のしつけでやっていただきたいことです。

まず、いきなりリーダーウォークで完璧を求めず、遊びから入っていただきたいのです。

普段の団らんやコング遊びの時に、犬にリードを付けてそれを持っておく癖にされてください。

リーダーウォークも仰向けも、目的は、『飼い主さんの主導性と毅然さを示すこと』です。

それの優しいレベルが、『リードで制御した主導型コング遊び』なのです。

そして、さらにもっと優しいレベルが、『リードを犬に付けてそれを持って団らんする』ということです。

あせらずそれをたくさんやって、その中で時々リーダーウォークをしてみてください。

遊び→リーダーウォーク→遊び・・・の繰り返しで、信頼関係を深めて、優しいレベルから慣れさせていただきたいのです。

まずは家の中でリーダーウォークがしっかりできるようにです。


さて、その間のお散歩ですが、まずはリーダーウォーク自体は気にされないで、外の世界に慣れさせることを重視してください。

外のお散歩で犬が引っ張ったり、ジタバタ、クンクン嗅ぎをする理由は、もちろん主従関係も影響はするのですが、子犬や若犬の時期では、『興味・興奮』の要素のほうが強いんです。

例えば、人間の子供がテレビや本に夢中になって見続けたくなるのと同じように、犬にとっては非常に興味をそそられることなのです。

外の景色、臭い、音、動く物、にとても強い興味と緊張興奮を受けます。

まだそれに慣れていないのです。

だったら、あきるくらいに経験させてしまえば良いのです。

お散歩はたくさん距離を歩かなくて良いですので(運動自体は室内でもできる)、家の近くのどこかキレイで安全な場所を見つけて、そこで飼い主さんはノンビリ座って本でも読んで、その周囲を犬にウロウロ・クンクンさせれば良いのです。(もちろんリードを付けて持っておく)

あきるまで外の世界を観察させてください。

あきてきたころを見計って、その周辺でリーダーウォークの練習をされると良いです。

また、家から出る時は、急にケージから犬を出して散歩に出かけるのではなく、家の中で主導型コング遊びとリーダーウォークをしてから、その流れのまま外に出ると良いです。

そうすると、すでに発散が済んで落ち着いているのと、主従関係の意識が残っているからです。

それでは今日は以上です。またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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