留守の間に犬がウンチをして踏み散らかす、手を差し出すと逃げる場合のしつけ方
わが家の犬の問題点を相談させてください。
1、昼間、一人での留守番時間が長くケージにいれっぱなし、留守の間にウンチをして踏み散らかし、片付けるのが大変な毎日であること。
2、昔、ドックスクールに通っていたのですが、言う事聞かなければ叩いてしつける事を教わりました。
そのせいか手を差し出すと後退り、後ろ向きになり近寄ろうとしません。
まず、この2つを相談させてください
堀川さんからの質問項目について、家の状態をお話します。
①犬種はポメラニンになります。
先日、1歳になったばかりのオスになります。
息子が小さい頃から犬を飼いたいと言っていて、成人した息子が突然、犬を買ってきました。
②わが家の家族構成等お話します。
主人50代、息子20代、私40代、隣の家に祖父と祖母80代となります。
犬と接している時間は
朝、6:30~7:30位まで
夜は月、水、金、土曜日
22:30~23:30
日曜日、火曜日、木曜日
20:00~23:30
以上が私が接している時間
息子と主人は
朝、接する事なく仕事に向かいます
夜は19:30~23:00位は一緒にいます
ただ、言う事聞かない、抜け毛が凄い、たまにトイレを失敗で、私はそうは思わないのですが主人が嫌がり常にケージの中にいます。
ケージから出るのは私が仕事から帰った30分、息子が散歩に行く時(毎日でないです)、日曜日の昼間、庭にあるドックランで1時間位です。
③スキンシップは、顔見て可愛いとか、ケージから出した時におもちゃで遊ぶ、数分日曜日のドックランで後退り位です。
④無駄吠え、噛みつきでとにかく手に追えなかったので、半年前位に犬のしつけ教室に5回通いました。
そこには、警察犬を育ていて「しつけでお悩みなら」との広告なひかれ参加したのです。
初めて行った時は緊張と別の犬に吠えられ、ビクビク。2回、3回は少しなれ右側歩行、座れ、待てを覚えました。
4、5回からドックスクールに近くと犬の足が止まり、反対方向歩きたがって5回目の勉強は嫌そうな雰囲気。集中がなく帰るときの足取りの早いのを感じ、犬が嫌がってるかと教室に行くのを止めました。
⑤抱っこは毎日、数回なでなでしは顔見て可愛い、トイレ、食事は全て食べてたときなど、お利口と頭をなでています。
⑥散歩は息子の帰りが早い時は30分位しています。
火曜日、木曜日は雨が降らなければ22:00頃から30分位、私が連れて行きます。
⑦食事の時間はほとんど同じ時間をキープしています。散歩はまちまちです。
⑧ケージ、トイレの写真は後程、送らせて頂きます。
宜しくお願い致します。
追伸です。
とりあえず、本が届いて2度読み返し、まずはリーダーウォークを始めました。
今までのお散歩は犬が一歩前を歩いていたのですが、ここ最近は横を私の方を気にしながら歩いています。
毎日、10分位わが家の廊下でしつけをしています。
頑張っておられますね(^_^)
まだ始められて間もないですが、もうリーダーウォークで変化が出てきたということで、良かったです。
今回は、あせらず急がず、安心して進めていただければ大丈夫です。
少し気になったのは↓これです。
>毎日、10分位わが家の廊下でしつけをしています・・
↑犬をしつける時間と、しつけを考えないベタベタ・チヤホヤの時間、という区別はつけないほうが良いです。
いつでもどこでも、しつけの意識を持っておき、常に毅然さと主導性を失わないようにされてください。
遊びも団らんも主導型です。
ですので、例えば、
「10分廊下でしつけしてから庭で自由時間・・」
という形ではなく、お庭での遊びも、コングを転がす前にスワレ・マテの指示を出して、出来たら褒めて転がす→犬がくわえたら呼び戻して褒める→またスワレ・マテで褒めてから・・・
もしくは、指示で出来ない場合は、こちらから型を作ってあげて、指示音ジェスチャーを関連付けながら褒めてあげて転がします。
というふうに、主導型で遊んでいただきたいのです。
もちろん、コングを思いっきり噛んで発散する時間を、断片的に短時間織り交ぜても良いです。
また、団らんでマッタリする時も、仰向けでゴロンを教えながらスキンシップするのも有効です。
続いて問題についてです。
■問題1:手を差し出すと逃げる
体罰がいけないのは、もうご存知と思います。
犬の知能では体罰の意味が理解できないのですので、防衛本能を刺激するだけになってしまいます。
本当に瞬間的に、犬に見られないように行うと、条件反射で機能する場合もありますが、リスクが大きいです。打撃系の体罰や怒声で怒るなどは、一切止めましょう。
さて上記で、スワレ・マテ・ゴロンについてお話しいたしましたが、まだ犬を触れない場合は無理に追いかけたり捕まえないでください。
今はリーダーウォークと、主導型コング遊び(犬にリードを着けて飼い主さんが持っておく)で、非接触型でしつけていきましょう。
また、ご飯前にスワレ・マテを教えて(触らないでやってみて)、少し待てるようになってきたら、その状態で軽くポンポンして褒めてみてください。
あるいは、犬がコングで夢中になっている時や、リーダーウォークがスムーズにいっている時に、チョイチョイ触っていってください。
そこから少しずつ触れる時間を増やしていきます。
それ以外は、今は無理に触らなくても良いです。幸い、換毛期が終わりに来ていますので、これから冬にかけては生えるだけで抜けませんので、そうブラッシングもしなくても大丈夫です。
(もちろん触れるようになったらしてあげる)
さて、それで変化が出てくると、遊びや団らんの中で触れるようになっていきますので、スワレ・マテ・ゴロンをしっかりやっていきましょう。
また、無理に追いかけて捕まえなくてもいいように、犬をケージから出すときは、常にリードを着けて持っておく癖にされると良いです。
呼び戻しと、触ることが問題なくなったら、もちろんフリーでかまいません。
■問題2:ウンチの踏み散らかし
環境として、かなり留守番が長いですので仕方ない部分もありますが、いくつかできることがあります。
まずは、朝に指示でウンチさせ、出し切っておくことです。また、朝ウンチが散らかっている場合は、夜に出し切っておきましょう。
そしてそれを行うには、前提として指示音ジェスチャーの関連付けと、言うことを聞きたくなる関係ができていないといけません。
そこで、まずは最初にお話ししたことと、問題1を解決して、それから問題2に取り組むようにしましょう。
それまでは、なるべく良く監視して、ウンチの場面を見つけたら、指示音を関連付けしておきましょう。
あとは、ウンチしやすい条件を作ることです。
起床後・食後・ケージから出た瞬間や遊びの興奮です。
それから、お隣にご両親がお住まいとのことですので、できたらお願いして、お昼にでもウンチの回収だけしていただければ、だいぶ違うと思います。
他には、ストレスや興奮でジタバタして、ウンチ踏みしてしまう場合があります。
幼い時期は知能が低すぎますが、もう一歳過ぎてきたら知能もそこそこありますので、よほど興奮していない限り、犬のほうもわざわざウンチを踏んで汚れたくないです。
お散歩と遊びが足りないと、ストレスで興奮もしやすいです。
もう少し散歩とコング遊びの量を増やしてみましょう。
最後に環境ですが、寝床とトイレの距離を少し離して、さらに通路を半分くらい仕切って、狭くしてみるのも一手です。
容易に行ったり来たりできると、寝床側で遊んでいるうちにトイレ側に思わず行ってしまい、踏んでしまいやすくなります。
かと言って、トイレに行くまでに障害が大きいと寝床側で排泄してしまいますので、通路の幅や距離感など色々と調整してみてください。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)