犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬に一人で半日くらい留守番させたい場合のしつけ方

質問内容
こんにちは。もう子犬ではなくなってだいぶお利口だったり、おバカだったりの毎日です。

・問題の内容:犬に一人で半日位留守番させたい。(私達が「犬が一人で可哀想だ」という気持ちから楽になりたい。買い物も連れていく、ペットショップに預ける不安から解消されたい。)

・愛犬の犬種、シーズー年齢・月齢、17ヶ月。性別、オス 去勢済み

・ご家族全員の年代、
夫婦60代 両親80代 愛犬との同居時間 ほぼ24時間(家族の誰かが1人いる状態)


①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ・遊び」をされてきましたか?

スキンシップ:朝起こしにくるので「いいこいいこ」 ボールをもって来たとき「いいこいいこ」。最近は、自分から撫でて欲しいと要求するので顔や体を撫でてやる。

②過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?

両親は猫可愛がり。おやつを上げて一個芸ができるようになった。

③過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?

甘えさせて育ったと思います。

④過去は散歩は何分?どんなやり方でしたか?

半年雪で外へ出れませんでしたが、天気の良い日はドッグランのように雪原へ放置。
春以降 朝7時半ころ天気の良い日、私達の健康のいい日は 20分程度近所を散歩。
時間が許すときは、駐車場30Mのところで夫と私が名前を呼んで全力疾走5回程度。

やっぱり自分の好きな方へ行きたがるが、あえて反対方向へ。素直についてくる。
目の離した隙に自宅の敷地、畑へ脱走! いろんな物を食べる。食べさせまいと追っかける。
10分位で疲れるのか呼び戻しで観念する。(これも困ったもの)

⑤過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?

7時30分  散歩
8時30分  朝ご飯
10時頃まで ごろごろしているが、家族が動くとまとわりついてくる。
普段は2階が住居だが畑、洗濯、食事の時は2階において「マテ」をすると、用事が済むまで階段付近で待っている。この時間を長くしたい。うっかり「マテ」を忘れたり、犬の待つ限界がくると、嫌がらせに?トイレ以外で用をたしている。

11時30分 昼ご飯
午後1~2時 2階でごろごろ
午後2時~3時頃 飽きると階下の両親の部屋につれていけと催促。
午後4時30分  夕御飯。 台所で食事の支度を見ている。 両親の部屋と台所をいったりきたり。
午後6時   人間の食事も終わると2階へ。ごろごろしているうちに7~8時には昇天。
午後10時頃 一旦目を覚まし、なでなで催促したり、顔舐めしている。
午後11時  夫が「寝るぞ」というと、自分の布団へ。ここ2~3週間は暑いのか部屋の好きなところで寝ているよう。基本的には川の字の寝室です。

⑥愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など(なるべくお写真メール添付でお願いします)

ハウスはなくなってしまった。獣医のアドバイスで人間と同じ環境にしておくようにと言われ、冷暖房の関係で川の字就寝に。トイレは最初にハウスの置いたところへ行きます。

アドバイスよろしくお願いします。


返答内容
今回は、少しずつ練習していきましょう。

犬はもともとクレートハウスやケージが嫌いなわけではありません。何十万年も、暗くて狭い巣穴の中で暮らしてきた動物の子孫です。

ハウスやケージを嫌がるのは、出してチヤホヤした癖が習慣になっているからです。

「安全で快適で良い場所だ」と理解して習慣になれば、犬はハウス好きになります。

ですので、少しずつ習慣にしてあげることです。急に閉じ込めっぱなしにするからギャップが大きくなってしまいます。

まず4点セットは準備してください。ケージ(柵)・クレート型ハウス・水・トイレがあれば、長時間の留守番でも快適に過ごせます。退屈するようでしたら、皮ガムかコットン100%の歯磨きロープを入れておいてください。

慣らし方ですが、本当に優しいレベルから始めてください。例えば、コング遊びをケージ内まで延長してあげて、「ハウス」の指示音ジェスチャーで褒める。

扉は閉めないで、またコイで出して褒めて遊ぶ・・・またハウスでコングを入れて誘って、入ったら褒めて遊んでまた出す・・・

これを何度も何度も繰り返して、「ハウス=遊び終わり=つまらない」というイメージを消すことです。

【ハウス=遊びの続き=また出て遊べる=楽しい】というイメージが定着していきます。

数日間続けて、「ハウス」の指示音ジェスチャーだけで入るようになってきたら、そこで褒めて扉を閉めて、10秒ガマン→褒める→コイで出して褒める→20秒ガマン・・・

こういう繰り返しで、今日は1分×3回、明日は2分、明後日は5回・・・

というふうに、少しずつレベルを上げながら徐々に適応させていきましょう。

犬はハウスでちゃんと留守番できる動物です。「放し飼いでないといけない」という先入観は捨ててください。

いずれは、犬の病気だったり、人間側の冠婚葬祭だったりと、犬が動物病院やペットホテルで過ごさなければいけない時が来ます。ケージやハウスで過ごす環境にも慣れさせておかないと、ストレスに弱い犬になってしまいます。そういうことがキッカケで分離不安症など深刻な状態に陥ってしまう犬もいます。

甘やかしは犬にとってマイナスなのです。


では、まず環境を整えて、少しずつ遊びながら練習させることと、飼い主さんの言うことを聞きたくなる関係、犬に要求されない関係作りを、もう一度見直してください・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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