子犬の食糞のしつけ(防止シロップ効かず)
①犬の問題の内容
1頭目の際に堀川さんの犬のしつけ法をして、1歳8ヵ月(トイプードル・メス)になりました。
現在、2頭目のトイプードル・メスの子犬がいて、この2頭目が食糞をしており、それをどうしたらいいものかと悩んでいます。
フンロップというシロップやパイナップルを食事に混ぜたり、お腹が空いているのかも、と獣医さんにも言われて食事量も増やし、一時はそれで食べていたのですが、最近は食事も残すことが多くなりました。
もちろん見つけたときにはすぐにのけるのですが、四六時中見ているわけにもいかず、ちょっとの間にうんちをしてパクっとなっていることもあります。
パクっとしているくらいで、モグモグと完食するようなことはないと思うのですが・・・。
②愛犬の犬種、年齢・月齢、性別、(飼い始めてからの年月日数や犬を飼うことになった動機なども)
2頭目:トイプードル・3ヵ月・メス
2ヵ月のときにご近所さんから購入。我が家に来てからは1ヵ月経過。
③ご家族全員の年代、性別、一日の愛犬との同居時間
世帯主:60代男性(1頭目の朝のお散歩、2頭のトイレの世話やごはん。同居時間は平日は朝2時間と夜4時間)
この世帯主の夫に対しては、1頭目はあまり言うことをきかず、足元から顔を見上げてしっぽを振っては「がう~、がう~(遊んでー、遊べー、遊べー)」とねだってききません。私(妻)や娘に対しては「こら」と一言叱ればそれ以上うるさくしつこくせがむことはないのですが・・・。1頭目についての悩みはこれくらいです。
妻(私):60代女性(2頭の世話全般、しつけ。同居時間はほぼ1日。仕事が入り空けることもある)
娘:40代女性(2頭の世話全般、しつけ。同居時間は平日は朝1時間と夜4時間)
婿:50代男性(別居時間が長いのでよしよししたり見つけたらトイレの世話をする程度。同居時間は週に9時間程度)
幼い孫:(かわいがるだけ。同居時間は平日は朝1時間と夜2時間)
④~⑧について
2頭目については、既に1頭目で堀川さんの本を読んでおりましたので、最初から基づいて行っていくつもりです。
⑨愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など(なるべくお写真メール添付でお願いします)
写真を添付しました。1頭目が白い方で、2頭目がゲージの中にいる茶色い方です。1頭目の方はこのスペースへの出入りは自由になっていて、トイレはこの場所の他に写真左はダイニングキッチンなので、そのスペースにも1つあります。
2頭目の子犬は基本的にはゲージに入れていて、トイレと寝床だけにしてあります(写真は寝床に敷いていたタオルケットで遊んでトイレの上に放り投げてしまっていますが・・・)。
ときどき2頭目を放してやって、左の方のダイニングキッチンのスペースで2頭が走ったりじゃれて遊んだりしています。
この2頭のじゃれ合いも、1頭目の方が追いかけ回してしまい、仲が悪いようではないのですが、エスカレートしてくると離して2頭目をゲージに戻しています。これがストレスとなって食糞につながっていたりはしませんか?
2頭目の方は転がっているボールなどのおもちゃで遊ぼうと噛んでいるのに、1頭目がじゃれていったりしています。
⑩本書とQ&Aの内容で、何をどのくらいの期間やってみて、どのように変化がありましたでしょうか?
1頭目のしつけが上手にできたのか、2頭目が来てからというもの、1頭目がとても成長してお姉さんになりました。
ワンワン騒がなくもなったし、トイレも失敗しなくなり、2頭目にトイレの場所も教えてくれました(2頭目はまだまだできてはいませんが)。
私たちも多頭飼いは初めてで手さぐり状態ではありますが、2頭が仲良く、長生きできるように育てていきたいと思っています。
食糞は動物としての本能とはいえ、やはり止めてもらいたい行動ではあります。堀川さんのアドバイスをお願いいたします。
頑張っておられますね(^_^)
まず、犬のしつけの中で、食糞のしつけは最も難しい部類になるとご理解ください。
便の排泄自体が頻度が少なく、犬自身が自分でコントロールできることなので、教えるチャンスがとても少なくなります。
そして叱ってしまうと、犬は更に人前でウンチしなくなり、さらに食糞が悪化していきます。
特に子犬期は、食糞を叱られてもまったく理解が出来ませんので、なお難しいです。
以上のことをご理解いただいた上で、慎重に進めていただきたいのですが、食糞のしつけは、直接的な教えよりも間接的にやっていく方が良いです。
ポイントは以下です。
■絶対に叱ったり、「あ~!」などの声も出さない
■ウンチが出やすくなる条件を作ってウンチさせ、事前に回収・関連付けで褒めるなど、失敗する要素を消し、良い習慣を作る
■食事の回数を増やす(一回の量は増やさない)
■マテが出来るようにしておく
>フンロップというシロップやパイナップルを食事に混ぜたり・・
↑これは止めましょう。
食糞防止シロップはほとんどの犬に効きませんし、健康にも悪いです。犬にはドッグフード以外の物は食べさせないほうが良いです。
さて、まず根本的には、直接的に食糞を直そうと思われないほうが良いです。
叱ると悪化しますし、犬自身が隠れてウンチできることなので、より難しくなります。
あとは、環境が変わった興奮ストレスもありますし、ただ単に遊びや興味本位で口に入れてみただけかもしれません。
本当にお腹が空いていればウンチを全部食べるはずですが、今回はそうではないので、単なる遊びの可能性もあります。
成長にともなって、飽きて止める子犬もいます。
さて、食糞は叱ったり大声を出したりしてはいけないというお話をいたしましたが、ではどう進めていくか、のお話です。
まず、普段やっておいていただきたいのは、普通にトイレのしつけとして、排泄の場面を見かけたら、「チチチチ・・」の指示音を関連付けておくことです。
これも、大げさにしたり目の前でジロジロ見ながらはいけません。
犬に興奮を与えないように、でも効果音的に音を関連付けてあげることです。
知らんぷりして横目でチラ見したり、鏡に映したり、いったん部屋を出てからドアの隙間からのぞき見したりしましょう。
排泄は、条件を作って、教えるチャンスを作りましょう。
食後・起床後・ケージから出た興奮刺激・遊び始めの興奮刺激で、脱糞作用が高まります。
そしてウンチをした時・ウンチに口を近づけた時ですが、マテが有効です。
絶対に叱ったり、あ~!などの大声を出さないようにしましょう。
トイレのしつけ全般にも言えることですが、犬はただもよおして排泄しただけですので、叱られても意味が分からないですし、排泄の行為自体と叱られたこと・変な声を出されたことを結び付けてしまい、嫌がって余計に隠れて排泄するようになってしまいます。
ですので、叱らないでマテの指示で動きを止めて、ウンチを回収しながら褒めてあげてほしいのです。
もちろんそれでも食べてしまう場合もあるわけですが、叱ったりガッカリされないで、もう忘れて次のチャンスを待ちましょう。
普段の遊びなどを通して、マテをしっかり教えておきましょう。
オシッコもウンチもそうですが、人が見ていられる時間帯に、いかに指示で排泄を済ませておけるかどうかが重要です。
済ませておけば失敗する要素が減りますし、良い習慣が定着しやすいからです。
ということで今日は以上ですが、まだ知能が低すぎる子犬期ですので、食糞自体はあまり意識し過ぎず、間接的に出来ること・犬がやりやすいことから固めていくという戦略が良いです。
遠回りなようで、実はそのほうが早く結果が出たりします。
その他、Q&Aにもたくさん食糞に関する記事を載せてあります。
検索機能でピックアップしていただき、熟読お願いいたします。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)