犬の放し飼い環境がしつけ、噛み癖、信頼関係構築に影響するか
①犬の問題は、噛み癖を直し、信頼関係を築きたいと思います。
②ビーグル犬6歳、雄、飼い始めて6年。犬の居場所は、夜は玄関ケージの中。昼は外で、フェンスに囲まれた10畳位のスペースで放し飼い。
③飼い主は60代女
④スキンシップはなでなでするだけだった。遊びはボ-ルを与えたが噛み潰して終わり。
⑤最初から噛み癖が有ったので4ヶ月位から訓練士さんにて訓練。
⑥オヤツ、ナデナデは少しはしてきたかも。体罰はなし。
⑦散歩は30分から40分。1日1回。
⑧朝、6時半位に外に出す。9時位餌。17時位散歩。帰って餌、19時位に玄関移動。
⑨外では放し飼い。トイレは散歩でマ-キングが凄い。メスのすれ違いは良いが雄は吠えまくる。
噛まれすぎたので頭はなでられない。ブラッシングとリード(チェ-ン付)の付け替えくらい。
⑩リーダーウオークを最近やってるつもり。噛まれてはいないが噛まれないようにしてる。
信頼関係はないかも、呼んでもこない。草取りをしてると寄ってくる。
頑張っておられますね(^_^)
今回、信頼関係構築のために一番気になったのは、環境の問題です。
お写真を拝見しまして、日中の居場所が、外のかなり広い範囲で放し飼いになっているということです。
犬は普段そこで過ごしているので、広い範囲で自由に走り回り遊ぶことができ、それに慣れて当たり前になっています。
その中で、飼い主さんから制御されて狭い範囲で遊ぶことになると、面白くない感覚が出てきます。
「普段どこでどうやって過ごしているか」の基準値しだいで、飼い主さんとの遊びが楽しいものになるか否かが変わってきます。
また、広い範囲で放し飼いにすると、テリトリーが広がりますので、それを守るための神経も使いますので、ストレスになったり、権勢本能が刺激され神経質になります。
もちろん、遊びや運動は別途必要です。
ということで、私ならば、基本は玄関のケージ内に居させて、飼い主さんが時間を作って一緒に遊ぶ時だけ、外の遊び場で主導型でたっぷり遊んであげます。
コングにヒモを付けるか、犬にロングリードを着けるかのどちらかで、主導型で遊びます。
一般的なボールなどは、あっという間に犬は破壊します。
コングは丈夫で壊れにくいです。(ペットショップかホームセンターで売ってます)
ただ問題は、犬が今の環境に適応しているため、日中に玄関での生活に適応できるかということです。
激変しないで、毎日少しずつ計画的に、玄関側で過ごす時間を増やしていきましょう。
例えば、今日は5分×3回、明日は10分、明後日は4回・・・などのように、徐々に増やしていきましょう。
それも、ご飯皿を外に持って行って見せて、「ご飯の時間だよ」ということで呼んで、玄関側に連れて行き、そのケージの中で食べさせて、出来るだけそこで長く過ごさせて適応させていきましょう。
ご飯の時間など、楽しい時間を利用しながらケージ好きにさせていくことです。
噛み癖ですが、上記のように主導型で遊ぶ時間を増やしていくことで、信頼関係・主従関係が深まっていきますので、それにともなって噛み癖が直っていきます。
また、直接の教えも併用しましょう。
犬が噛んだ瞬間に、「シ!」の注意音と同時にリードをガツンと引き上げて注意します。(吠えた時も同じ教え方で良いです)
さらには、直ぐにリーダーウォークに移行するのも良いです。
ですので、犬と遊ぶ時は、ロングリードを着けておくと良いでしょう。
また、日中ケージ内で過ごす時間を徐々に増やしていくわけですが、今までのように外で好き勝手遊べなくなるので、退屈しのぎも必要です。
皮ガムや歯磨きロープをケージ内に常備しておくと良いです。
コングは飼い主さんと遊ぶ時のための特別な物ですので、ケージ内には入れないでください。
それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)