留守番やペットホテルに預ける期間が長くなる職業でも犬は飼えるか
初めまして。●●と申します。堀川さんの犬のしつけを読ませて頂いています。
私は来月から5ヶ月になるシベリアンハスキーを飼いたいと思っています。
今は住んでいる家は犬が飼えないので、来月のあたまに引っ越しをします。私は一人暮らしで●●の仕事をしています。仕事はとても不規則で忙しくなるとほとんど家にいられない状態になります。
この様な状況で犬が飼えるのか悩んでいます。引越してから一週間程度は家で犬を迎えて慣れさせる時間は作れます。
その後、6月の中旬から●●の準備に入り、7月、8月は●●があります。私が仕事をしている機材の準備室の様な場所に連れて行く事は出来ます。
6月中は私もそこで作業をしているので、仕事しながら犬がどんな様子で過ごしているか確認しながら、餌やトイレの世話などをやる事は可能です。
ですが7.8月の●●に入ると、朝一緒に仕事に行き、ゲージに入れ、昼にも顔を見に行く事は出来き、夜仕事が終われば一緒に帰宅するという形は取れます。
しかし、●●などで一日中、外で●●する場合は、夜中まで機材室にももどれない事もあるので、朝散歩、餌を食べさせてから、家で留守番してもらおうと思っています。
夕方は近所にあるペットシッターさんに家に来てもらい、散歩、餌をお願いしようと思っています。必要であれば数時間の間預かってもらい、他の犬と遊んだりさせてもらおうと思っています。
それらの●●が終わると休みをとって、2週間~1カ月休む事もあります。
仕事をしてる時としていない時のギャップが激しく、恐らく犬は混乱するだろうと思います。
又、機材部屋に連れて行くとして、慣れない環境でコロコロ居場所が変わるのもあまり良くないと思います。
あちらこちらに行ったり、留守番したり、また仕事に一緒に行く場合は深夜や早朝に出かけたり帰って来たりする事もあるので、その様な環境で実際ちゃんと犬を飼うという事が成立するものなのか、この2カ月位悩んでいます。
恐らく生後3カ月の時にはすでにお店にいたと思います。子犬の時は特に誰かが側にいた方がいいと思うので、実家に預かって貰えないか何度も頼みましたが、了解を得る事はできませんでした。
まだ飼ってもいないので、その子がどの様な性格か分かりませんが、ペットショップで見る限りはゲージの中でもほとんど寝ていて起きていてもあまり騒がず、私が見ていてもほとんど興味を示しません。
この間、ゲージの外に出た時は最初は恐る恐るでしたが、近寄って来て、大丈夫だと分かると、飛びついたり甘噛みしたり、普通の子犬のようにはしゃいでいました。
綱を引いて歩いて見ましたが、あまり歩くのに慣れてない様で、少し歩いたら止まってしまいました。多分まだ外の世界は知らないことばかりで、怖かったり、興味津々だったりするのだと思います。
普通の仕事と比べ物にならない位、留守番の時間が長くなる事がしばしばなので、仕事をしながら犬を飼う場合、ペットシッターやペットホテルを頼らざるを得ない状況です。
普通に考えたら一人暮らしで飼える職業ではないと思いますが、どうしてもそのハスキーが気になって諦めきれません。長時間の留守番や別の場所に預けられる事、それが犬にとってとてもストレスになるだろう事は予想されるので、どの様にするのが一番いいのか考えています。
長くなってしまいすみません。アドバイスをいただきたいです。よろしくお願いします。
もうすでにお察しの通り、犬のしつけ環境としてはやっぱりハンディはあります。
しかし、それをご承知で飼われるわけですので、その条件の中で精一杯頑張っていきましょう。
ただ今回は、幸か不幸か、ペットショップで長く過ごしたのが幸いしました。
不特定多数の人から見られたり触られることに慣れているのと、一頭でじっと待つ時間も長くなります。
これがもしブリーダー直下で来た場合は、ギャップが大きすぎて苦しみます。
さて、私が一番心配しているのは、しつけの面よりも健康面です。それも命に関わることです。
しつけの面としては、かえって四六時中ベタベタ・チヤホヤしているよりは良いです。
時間を作って、メリハリを持って、たっぷり運動したり遊べば良いだけです。
躾の時間が短いというハンディはありますが、チヤホヤだけ気を付けて、あとは毅然さと主導性を持って接していけば、物事を覚えるのは時間の問題だけです。
犬を飼う上で、一番怖いのは、留守番時の誤飲事故、感電火災、熱中症です。
犬は全体的に暑さに弱いですが、特にシベリアンハスキーですので、短毛種ではありますが寒冷地に適応した犬種ですので、日本の夏は危険です。
6月から9月いっぱいは、エアコンをつけっぱなしにして切らないでください。
エアコンをつけ忘れて出かけてしまったら、命取りになります。
ただそうなると光熱費もかかりますし、犬と離れて仕事するのも心配ですし、ペットシッターさんにかかるお金も大きくなります。
そう考えると、職場に連れて行けば、それらの悩みは消えます。
ただしそれも、あくまで他人がたくさんいる職場ですので、本当に皆さんの理解が無いと難しいです。
犬嫌いの人もいますし、上司や●●所の責任者が犬好きでない限り、快く思わないのが自然です。
また、外に●●に出かけた場合、その機材室が適温に保たれるのかも不安です。
日本では、まだペット同伴で仕事をすることに理解が深まっていませんので、そこは心配です。
また、職場で過ごすためのケージやハウス・トイレ・飲水器具なども必要ですので、結局はお金がかかります。
私ならば、自宅に監視カメラと室温計を設置し、携帯端末でそのデータが確認できるようにします。
そこでもし異常があったら、すぐにペットシッターさんにお願いして対応してもらいます。
エアコンは26度から28度の自動調整にして、それを9月末まで続けます。
冬は問題ありません。室内に居るのであれば、毛布一枚あれば大丈夫です。老犬の末期になったら、ペット用の電気カーペットを入れてあげればなお良いです。
食事ですが、もうそろそろ永久歯に生え変わって、消化器官も強くなってきていますので、朝と夕方(もしくは夜)の一日二回で十分です。
お散歩も夜に一回だけでも良いです。あとは休日に、昼間にたっぷり散歩したりドッグランで運動させてください。
夜の帰宅が遅くなるのが分かっている日は、ペットシッターさんにお願いして夕方にお散歩とご飯・飲み水・トイレの片付けをお願いしてください。
>引越してから一週間程度は家で犬を迎えて慣れさせる時間は作れます・・
↑ここで絶対にベタベタ・チヤホヤしないことです。
それが基準値になってしまうと、仕事が再開されて留守番が長くなった時に、ギャップが大きすぎて犬が耐えられなくなってしまいます。
また、ショップに居たころとのギャップも大きくなるので、興奮ストレスが激しくなります。
ということで、今日は以上になります。
幸いなのは、犬が生後5か月ということで、体力面で安定してきているということです。
もしこれが5か月未満でしたら、心身ともに健康を維持するのは難しかったと思います。
ハンディはありますが、やり繰りしだいで何とかなるのではと思います。
それでは、Q&Aを熟読いただきながら、これから頑張って続けていきましょう(^_^)
早速お返事をいただきありがとうございます。
私もシベリアンハスキーがめっぽう暑さに弱いというのは心配なところです。もちろん留守番する際にはエアコンをつけっぱなし状態にしなくてはいけないと思っています。
また仕事場に連れて行く事に関しましては、直属の上司からは了承を得られています。さすがに●●現場に連れて行く事はできませんが、機材部屋に連れて行く事は許しがでました。
その人は犬が苦手ですが、囲って迷惑がかからなければ連れてくるのは構わないとおっしゃってくれました。その部屋は3.4人が作業するための部屋なのであまり広くはありませんが、エアコンは付いているので、夏場に温度を保つ事は可能です。
連れて行く場合は折り畳み式のサークルと小屋を買って持って行こうと思っています。
●●と聞いてどの様なイメージを持たれるか分かりませんが、場合によっては寝る時間もない日々が続く事もあります。家に居るのが数時間しかなかったり、又地方に行って何週間かまたは1月帰ってこない事も稀にあります。
その際にはやはりペットシッターさんやホテルに長期で預ける事になると思います。
本来ならば実家に預ける事が私の心境としましても、経済的な面でも、望んでいた事ですが、両親はもう若くはないので、ハスキーと聞いて、とても手に負えないと言って首を縦にはふりません...。
私が犬を飼う事自体反対しています。
1月預けると、かなりの金額にもなってしまいます。同業者の一人暮らしで犬を大型犬となると飼ってる人は全くといっていません。
それもあってか、この数ヶ月、本当に飼うべきか悩み続けていますが、いくら考えても答えが出ないので、実際どの様にすれば飼えるという状況に持ってこれるのか、ひたすら模索しています。
犬を飼うにはかなり厳しい業種で、正直忙しすぎる場合に誰が飼い主だか分からない状況になってしまうのでは無いかと心配でなりません。
こうすれば絶対大丈夫という事はありませんが、やはり誰かに背中を押してもらいたいという気持ちです...できる限り一緒にいる時間を持ち良い関係を築く努力をしなくてはと思っています。
家に迎えて1週間の間の事で質問があります。
トイレや食事の世話をして後は構わない様にするとありましたが、全く構わない方が良いのでしょうか?
それとも時間を決めてスキンシップ、仰向けやリーダーウォークなど少しやった方がいいのでしょうか?
それとも少し外を散歩したり公園でぼーっとする位はしたりした方が良いでしょうか...。
1週間ほどするとすぐ仕事が始まるので、突然車で連れ出して、●●所に行くという形になってしまいます。犬としては慣れ始めた頃に突然それまでの環境と打って変わってしまう形になるのが心配です。
躾の相談というよりは私の悩みの相談になってしまって申し訳ありません。
本当に飼えるか、よく、よく、考えて、実際飼った場合どう仕事と両立していけばいいのか、対処法を探していければと思っています。本当に不思議なのですが、なぜかあのハスキーには惹かれるものがあります。
お忙しいと思いますので、お返事はお時間のある時で大丈夫です。夜分に長文のメールを失礼致しました。
物事には、大抵のことにメリット・デメリットがあります。
「良いか・悪いか」「100かゼロか」というデジタル的な見方はできません。
今回の環境も、それぞれメリット・デメリットがあります。
メリットとしては、いろんな所に行き、いろんな人に会う環境になりますので、人慣れして社交的でおおらかな犬になれる要素があります。
もともとペットショップで長く過ごしましたので、不特定多数の人には慣れています。
いっぽうで、自分の居場所がコロコロ変わるため、そういう意味での緊張・興奮・ストレスの要素は強くなります。
良い方に考えれば良いですし、悪い方に考えれば悪くなります。
「世の中のことは、すべてその人の頭の中で起っている」
と言われます。
同じ現象が起こっても、それをプラスにとらえるか、マイナスにとらえるかです。
今回、もっとも大きなポイントは、維持費が続くかどうかの問題です。
まず、1か月の遠征などでは、犬は当然あずけないといけませんので、それは多めに見積もりに入れます。
それと、直属の上司が今OKと言っても、他の社員や撮影所からクレームが入ったり、上司の機嫌が変わったり、上司自体が異動になったりということで、いずれは犬を連れてくるのがNGになる可能性が大きいです。
そうなった時に、もっと預ける回数が増えますので、それを多めに見積もっておかないといけません。
そして、エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代です。
ある、寒冷地作出の大型犬を飼っているご家庭では、月の電気代が4万円だったそうです。
あずける時はホテルの費用、あずけない時は電気代がかなりかかります。
その他に、毎年の、狂犬病ワクチン、フィラリア検査と予防薬、混合ワクチン、ドッグフード代、ペットシート、がかかります。本当を言えば、避妊去勢もしたほうが将来のガンのリスクは減ります。
短毛種ですのでトリミングは要りません。シャンプーも要りません。お湯で絞った蒸しタオルで拭いてブラッシングしてあげれば良いです。
歯磨きも歯石取りも自分で頑張れば、病院で歯石取りしなくても良いくらいに維持できます。
ということで、それらの見積もりを出した時に、ご自分の収入でやっていけるかどうかの計算しだいです。
あとは、犬のために、お酒・お菓子・たばこ・おしゃれ・その他の趣味を止めるなど、ガマンしなければいけないことも出てくるでしょう。
その他にも、転職という選択肢もあるでしょうが、リスクも高いです。
時間もお金も増える可能性もありますし、逆になってしまう可能性もあります。
ただ、タイミングとしては少子高齢化などによる人手不足がある状況ですので、うまくやれば良い転職が出来るはずです。
今のお仕事でまずやってみて、厳しくなったらそういう選択肢もあります。
また、犬好きのパートナーを探すのも良いでしょう。
犬を手放すという選択肢だけは、選んでほしくありません。犬を安易に飼って簡単に手放す人もいますので、そういう思考はお持ちにならないでください。
いざとなれば転職もご覚悟できるかどうか・・・ご自分の趣味嗜好を削れるかどうか・・・というくらいの気合いとご覚悟を持っていただきたいです。
ではご質問の件です。
>家に迎えて1週間の間の事で質問・・トイレや食事の世話をして後は構わない様にするとありましたが、全く構わない方が良いのでしょうか?・・
↑例えば生後2・3か月の場合は、まだ知能が低すぎるのと骨格もしっかりしていませんので、自由に放して遊ぶとパニックで暴れてケガをする可能性があるからです。
それと、まだ本格的な運動が必要な時期でもないからです。
また、体力も弱いので、環境が変わる興奮ストレスで免疫力が落ちて、感染症を発症しやすいからです。
そのために安静にさせないといけません。
ただし、今回のように生後5・6カ月以降で来る場合は、体力もあって運動量が必要な時期です。
ですので、チヤホヤだけされないで、軽いお散歩と室内での遊びはして良いです。
また、一週間後から職場に連れて行かないといけないのであれば、車などにも慣らしておきましょう。
ただし、最初の二日間ぐらいは安静にさせてください。
ショップに聞いて、一日何回散歩や遊びをさせていたのか聞いて、それに近い条件に合わせて行いましょう。
最初の接触が基準値になりますので、出しっぱなしや、猫なで声でナデナデというチヤホヤだけ、絶対にされないようにしましょう。
散歩30分プラス室内での遊び30分、数日後慣れてきたら、それを二倍に増やしましょう。
それでは、Q&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)